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OBS Studioでニコニコ生放送をするときマイクの音声にエフェクトをかける方法

自分のメモ代わりの記事。

OBS Studioを使ってPCの画面キャプチャと音声と、マイクからの音声入力をミックスして配信するとき、マイクからの入力音声にエフェクトをかける方法。

前提としてYAMAHAのミキサーAG03/AG06がセッティング済みとする。AG03/AG06のようなミキサーがなくても、PCのサウンドカードとは別モノとして認識される音声入力デバイスなら何でもよい。

OBS Studioでニコニコ生放送をするためのプラグインも導入済みとする。

OBS Studio公式サイト

OBS Studio ニコニコ生放送プラグインのインストール方法

次に、マイクからの入力音声を出力する先を「ライン(AG06/AG03)」ではなく、仮想オーディオデバイスにする必要があるので、何らかの仮想オーディオデバイス・ドライバをインストールする。

「NETDUETTO」というアプリケーションに付属する「Yamaha NETDUETTO Driver(WDM)」を利用する方法もあるが、わざわざ仮想オーディオデバイス・ドライバをインストールするだけのためにアプリを入れたくない、という人もいるはず。

なので純粋に仮想オーディオデバイス・ドライバだけをインストールする。

こちらの「VB-CABLE Virtual Audio Device」

英語サイトだが、DOWNLOADボタンをクリックしてZIPファイルをダウンロード、適当な場所に解凍。

32bit環境であればその中にある「VBCABLE_Setup.exe」を、Windows 10なら64bitなので「VBCABLE_Setup_x64.exe」を右クリックし「管理者として実行」をクリックし、インストールする。

「VB-Cable」というやや派手なインストーラー画面が出てくるが「Install」をクリックするだけ。PCの再起動が必要なので、再起動すると、仮想オーディオデバイスが有効になる。

Windowsのサウンド設定そのものは、再生、録音とも「ライン AG06/AG03」でよい。

ミキサーAG06/AG03上では「HEADSET」のマイク入力、ヘッドホン出力に、PC用のヘッドセットのマイク、ヘッドホンプラグをそれぞれ差しておく。(USBでPCと接続するヘッドセットは使えない)

同ミキサー上で「TO PC」は「INPUT MIX」にしておく。OBS StudioでPCの音声とAG06/03から入力されたマイクの音声がMIXされて配信されるので、ここで「LOOPBACK」にしてはいけない。

次にOBS Studioのメニューの「ファイル」>「設定」>「音声」の設定。

「デスクトップ音声デバイス」は「既定」、つまりWindowsの設定を同じにする。
「マイク音声デバイス」は「CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」に変更する。ここがポイント。

そしてメニューの「編集」>「オーディオの詳細プロパティ」の設定。

「マイク」の「音声モニタリング」は、「モニターと出力」にしてはいけない。ここがポイント。

「モニターと出力」にすると、加工前と加工後のマイクからの入力音声が両方とも配信されてしまう。

加工前の音声だけで良ければ「モニターオフ」、加工後のマイクからの入力音声を確認したければ「モニターのみ(出力はミュート)」にする。

「デスクトップ音声」の「音声モニタリング」は「モニターオフ」。PC音声はAG06/AG03経由で戻ってくるので、ここでモニターする必要はない。

次に、マイクからの入力音声にエフェクトをかける任意のアプリの設定をする。

「録音デバイス(Input)」は「ライン (AG06/AG03)」にする。PCの音声ではなく、マイクからの入力音声「だけ」にエフェクトをかけたいからだ。ここでPCのサウンドカードを指定すると、PCの音声にエフェクトがかかってしまう。

「再生デバイス(Output)」は「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」に変更する。ここがポイント。

こうすれば、先ほどAG06/AG03上で「INPUT MIX」にしておいたので、AG06/AG03に接続されたマイクからの入力音声だけがエフェクト・アプリに入力される。AG06/AG03上で「LOOPBACK」にしてしまうと、PCの音声までエフェクト・アプリに入ってしまうので、マイク入力を含めたすべての音声にエフェクトがかかってしまってダメになる。

エフェクト・アプリの以上の設定で、エフェクトを・アプリの出力が、仮想オーディオデバイス「VB-Audio Virtual Cable」を通ってOBS Studioの「マイク音声デバイス」へ入っていくことになる。

つまり、物理的なマイクからOBS Studioの「マイク音声デバイス」に入るまでの経路は以下のとおり。

物理的なマイク
⇒ AG06/AG03 (INPUT MIXモード)
⇒ PCの「録音デバイス」の「ライン AG06/AG03」
⇒ エフェクト・アプリの「録音デバイス(Input)」の「ライン AG06/AG03」
⇒ エフェクト・アプリの「再生デバイス(Output)」の「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」
⇒ 仮想オーディオデバイス内部で「Input」から「Output」へ通過
⇒ OBS Studioの「マイク音声デバイス」の「CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」

AG06/AG03のようなミキサーではなく、外付けのオーディオデバイスの場合も同じ流れ。

物理的なマイク
⇒ 外付けのオーディオデバイスの入力
⇒ PCの「録音デバイス」の外付けオーディオデバイス
⇒ エフェクト・アプリの「録音デバイス(Input)」の外付けオーディオデバイス
⇒ エフェクト・アプリの「再生デバイス(Output)」の「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」
⇒ 仮想オーディオデバイス内部で「Input」から「Output」へ通過
⇒ OBS Studioの「マイク音声デバイス」の「CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」

どちらにしてもPCのサウンドカードから出力される音声で、最終的な出力は確認できないため、OBS Studioの録画機能で少し録画してみて、想定どおりにエフェクト付きマイク入力音声と、PC音声が出力されていることを確認する。

PC本体の音声はOBS Studio上で「デスクトップ音声デバイス」を「既定」にしてあるので、直接OBS Studioに入る。

以上で、PC本体の音声に、PC上のエフェクトアプリでエフェクトをかけて加工したマイクからの音声をMIXして、配信できる。