中国式QRコード決済について(4):「QRガー」のみなさんには絶望が足りない

ネット上の「中国のQRコード決済すごい!日本でも普及させるべき!」という人々は、日本のQRコード決済利用実態や現金決済主義の現実から目をそむけ、QRコード決済をまだ使っていない人々への訴求力がほぼゼロである点で、完全に空回りしており、見ものとしては面白い。 以下、このような人々を「QRガー」と呼ぶことにする。この名称はすでに5ちゃんねるで使われている。 いかに「QRガー」のみなさんの努力が空回りしているか、下記リンク先の日本でのQRコード決済の実態調査で確認してみたい。IT系でおなじみ、MMD研究所のアンケート調査だ。 PayPayユーザは日本のスマホ所有者の約8.6% 「みんなが一番使ってい 続きを読む 中国式QRコード決済について(4):「QRガー」のみなさんには絶望が足りない

中国式QRコード決済について(2):QRコードの快適さと出来たての料理のどちらを取るか

中国のQRコード決済に関する書物についてのツッコミ第2弾はこちら。 『体験の出口を争う日本のキャッシュレス、体験の入口から作る中国のキャッシュレス』(2019/04/04) この記事に書かれているのは中国の二維火という会社の飲食店向け業務システム(ERP)のことで、QRコードが主な機能の業務パッケージではない。 同社は2017年、すでに日本に進出し、記事にあるのと全く同じ業務パッケージを飲食店向けに販売している。 QRFood (2Dファイヤー・ジャパン株式会社) 公式サイトは情報が少なすぎるので社長のインタビュー記事を参照しようと思ったら、リンク切れでGoogleキャッシュしか残っていない。 続きを読む 中国式QRコード決済について(2):QRコードの快適さと出来たての料理のどちらを取るか

中国式QRコード決済について(1):不便さこそが取引を安定させる

たまたま中国のQRコード決済にかんする書き物にTwitterでツッコミを入れる機会があったので、筆者の考えをまとめておく。 送金は「決済スキーム」と「送金スキーム」の部品にすぎない ツッコミを入れたのはこちらの記事。 『QRコード”送金”が推進した中国のキャッシュレス事情』(2019/04/02) 決済と送金、「この両者はスキームがまったく異なります」としている。 「取引の当事者以外に債権を引き受ける人(会社)が必要になる」ことで、「決済事業者の理解をとりつけることが商売の壁になってはいけません」としている。 しかし送金のスキームに取引の当事者以外に債権を引き受ける人は 続きを読む 中国式QRコード決済について(1):不便さこそが取引を安定させる