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マイクロソフトが言いたがらないOffice365の実態

たまたま下記のスレッドを、マイクロソフト公式Office365フォーラムで見つけた。

「Office365バージョンアップ後からプロキシサーバの接続セッション数が異常に増加」
(マイクロソフトOffice 365フォーラム)

Office365のユーザ企業が、Exchange Onlineが2010から2013にバージョンアップした結果の仕様変更というより仕様「改悪」のため、プロキシサーバー増設という追加投資をせざるを得なくなった、という内容だ。

Outlookから接続するとき、Exchange 2010の場合はクライアントアクセスサーバへのセッションだけだが、Exchange 2013からはExchangeサーバ上にメールボックスを持つユーザごとに仮想のサーバ名がふられるので、Outlookの予定表に追加したユーザ数分だけセッションが張られるようになるらしいのだ。

結果、それまで社内のOutlookユーザ1人あたり数個で済んでいたセッション数が、いっきに数十に増え、このスレッドを書き込んだユーザ企業の場合、プロキシサーバのセッション数を超過し、社外インターネットへの接続全体が遅くなったとのこと。

このことを知らずに、例えばオンプレミスのExchange 2010からOffice 365に乗り換えた、従業員数百人以上の企業は、おそらく例外なく、社外インターネット接続がガクンと重くなるという経験をするはず。

そしてその結果、インターネット回線の増設や、プロキシサーバなど、インターネットへの接続経路に存在し、セッション数が有限なネットワーク機器の増強を迫られることになる。

このExchange 2010から2013へのバージョンアップにより、ユーザ企業に追加投資が発生する確率が高いという事実を、積極的に情報公開しないマイクロソフトは、社会的責任を果たしていると言えるだろうか。

Project Web Access 2007で更新依頼の過去データを削除する方法

Microsoft Project Server 2007について、ネット上に英語でしか存在しないTipsをご紹介。
そもそもMicrosoft Project Serverなる製品を使っている奇特な企業がどれくらいあるのか知らないが…。
プロジェクトメンバーからの作業時間報告を、プロジェクト管理者の方々がProject Web Accessをつかって承認するとき、以下のような手順になる。
(1)Project Web Accessの左はしのメニュー「承認>タスクの更新」をクリック。
(2)「タスクの更新」画面になるので、メニューの「ジャンプ>適用された依頼とエラー」をクリック。
(3)「適用されたタスクの更新依頼とエラー」画面になるので、「承諾済み」が「はい」で、かつ「発行済」が「いいえ」の更新依頼を絞り込み表示し、行頭のチェックボックスにチェックマークを付け、「発行」ボタンをクリック。
ただ、これを毎日くり返していると、「適用されたタスクの更新依頼とエラー」画面に、「承諾済み」が「はい」で、かつ「発行済」も「はい」のゴミデータがどんどんたまっていく。
そのせいで、この画面が開くまでに数十秒もかかるようになり、非常にうざったい。
そこでゴミデータを削除したいのだが、ゴミデータの行頭のチェックボックスにチェックマークを付け、「削除」ボタンをクリックしても、削除されない。
明らかにProject Web Accessのバグだが、Microsoft的には「仕様」なので、仕方がない。
「適用されたタスクの更新依頼とエラー」画面の過去のゴミデータを削除したい方は、以下の方法で削除できる。
ただし、自分が所有者になっているプロジェクトファイルについてだけしか以下の操作はできず、かつ、Project Web Accessのシステム「管理者」権限が必要となる。
(1)該当のプロジェクトをProject Professionalで開く。
(2)そのままの状態で、Internet ExplorerからProject Web Accessを開き、左はしのメニュー「サーバー設定>データベース管理>エンタープライズ オブジェクトの削除」をクリック。
(3)「エンタープライズ オブジェクトの削除画面で、「Project Serverから何を削除しますか?」で「プロジェクト、提案、および作業」を選択。
(4)同画面の「選択したプロジェクトの削除」で「発行済みデータベースのみからプロジェクトを削除する」を選択。これが重要。ここを間違えるとプロジェクトのデータが消失してしまうので、要注意。
(5)同画面の下方のプロジェクト一覧から、ゴミデータを削除したいプロジェクトにチェックマークを付け、画面右上の「削除」ボタンをクリック。
以上で、Project Server上のSQL Server内部の「発行済み」プロジェクト・データベースからのみ、当該プロジェクトの全データが削除される。
削除処理が完了するまでしばらく待つ。削除処理の進捗状況は、Project Web Accessの左はしのメニュー「サーバー設定>キュー>キューの管理」をクリックした、「キュージョブの管理」画面で、こまめに「状態の更新」ボタンをクリックすれば確認できる。
「発行済み」データベースだけから削除される、というのがポイント。「下書き」データベースにはプロジェクトデータは残ったままになるので、
削除処理が完了したら、Project Professionalで開いたままにしていた、該当のプロジェクトファイルの発行処理を行なう。手順は通常の発行と同じく以下のとおり。
(1)メニュー「ファイル(F)>発行(B)」をクリック。「プロジェクトを保存して発行しますか?」の確認メッセージが表示されたら「はい(Y)」をクリック。
(2)保存が終わると「プロジェクトの発行」ダイアログが表示される。「このプロジェクトのワークスペースを作成する(W)」にチェックがついた状態で「発行(P)」ボタンをクリック。
このとき、同じ名前のワークスペースがすでに存在しますと言われたら、別名でワークスペースを作りなおせばいい。
あとは発行処理が完了するまでしばらく待つ。発行処理の進捗状況は、先ほどと同じくProject Web Accessの左はしのメニュー「サーバー設定>キュー>キューの管理」をクリックした、「キュージョブの管理」画面で、こまめに「状態の更新」ボタンをクリックすれば確認できる。
以上を、自分が所有者になっているすべてのプロジェクトファイルについてくり返せば、「適用されたタスクの更新依頼とエラー」画面の過去のゴミデータはきれいさっぱり削除される。
こんなTips、いったい日本で何人の役に立つのだろうか。

Microsoft Project Server 2007はやっぱり使えない

Microsoft Project Server 2007はやっぱり使えない。
担当者が実績作業時間をProject Web Access 2007(以下PWA2007)に入力し、「自分のタスク」画面から「すべて提出」で提出したタスクの更新要求を、プロジェクト管理者がProject Web Access 2007で承諾・発行しても、サーバ上の発行済プロジェクトファイルに反映されない、というトラブルがあった。
PWA2007の「サーバー設定」の「キューの管理」画面をのぞいてみたところ、処理待ちのジョブが約1月分、キューに大量にたまっていた。
仕方なくリモートデスクトップでProject Server 2007を稼動させているサーバーにログオンし、Project Serverキューサービスを再起動したが、ジョブは流れない。何度か再起動してもダメ。
そのままでは新たに担当者から提出されるタスクの更新要求が、どんどんたまる一方になるので、やむを得ず処理待ちになっているジョブを、「キュー ジョブの管理」画面から「ジョブの取り消し」で取り消し・削除した。
担当者には、あらためて「すべて提出」でタスクの更新要求を出してもらったのだが、どうやら最新の更新分しか送信されないようで、キューから削除してしまった過去の更新分が再提出されない。
その結果、キューから取り消し・削除してしまった更新要求分は、いまだにサーバ上の発行済のプロジェクトファイルに反映されていない。
Project Server 2002から2007へバージョンアップして以降、改善されたことより改悪されたことの方が多すぎて、実に困っている。
上述のトラブルの根本原因は、Project Server 2007のキュー処理の品質の悪さだ。
キューのふるまいを見ている限り、障害を起こしたジョブの復旧を全く考慮していない。ジョブが復旧されるのは、Project Server 2007のキュー処理を実行するサーバを2台以上構築している場合だけ。
シングルサーバ構成でProject Server 2007を稼動させている場合は、Project Serverキューサービスで、何らかのジョブが障害を起こしても、そのジョブをキューサービスの別スレッドへ自動で移動する処理をしてくれない。
しかも、障害を起こしたジョブが滞っているスレッドに、後続のジョブが追加されないようにする処理もない。
その結果、滞っているスレッドに、お構いなしに後続のジョブがどんどん投入され、それらのジョブは処理待ち状態のまま放置されることになる。
Project Server 2002のときは、Project Professional 2002からProject Server 2002への処理も、Project Web Access 2002からProject Server 2002への処理も、どうやら全てリアルタイムで同期的に実行されていたようだ。
そのせいでクライアント側は処理完了まで待たされることになるが、サーバ側の処理でエラーが起これば、その場で検知できる。
ところが、Project Server 2007以降、Project Professional 2007からの処理も、PWA2007からの処理も、あらゆる処理が、いったんキューに入ってから処理されるようになった。
つまり、Project Server キューサービスが正常に動いているかどうかは、Project Server 2007システム全体にとって「生命線」なわけだ。
にもかかわらず、この「生命線」であるキューサービスに、障害になったジョブの自動復旧機能もない、自動破棄の機能もない、後続ジョブを障害発生中のスレッド以外のスレッドに自動で振り分ける機能もない。
これでは毎日、毎日、PWA2007の「キュー ジョブの管理」画面を開いて、ジョブ処理が滞っていないかを目視チェックする必要がある。
しかも、ジョブ処理の異常に気づいても、「キュー ジョブの管理」画面から、滞っているジョブにチェックマークを入れて、「ジョブの再試行」をしても現実には再試行されない。何のための「ジョブの再試行」機能なのか全く分からない。
結果として、復旧の方法はただ一つ。
そのジョブに対応するタスク更新要求をした担当者を推測して、その日に提出したタスクの実績作業時間を、すべてPWA2007から再入力してもらい、差分データを意図的に作って、「すべて提出」で提出してもらう方法だ。
ただ、これをやっても差分データが作成されず、最新のタスク更新要求しか提出されない場合がある。
そうすると、もう復旧の方法がない。運悪くジョブ障害に巻き込まれた担当者のタスクについては、実績作業時間が永遠にゼロのままとなってしまう。
しかも、都合の悪いことに、Project Server 2007から、各担当者の「自分のタスク」に現れる実績作業時間と、サーバ上のプロジェクトファイルに正常に発行・反映された実績作業時間が、一致しなくなってしまう。
各担当者が「自分のタスク」画面を見ている限り、各タスクの実績作業時間は正しく反映されているように見えるのに、それを「すべて提出」で提出した後の、非同期のキュー処理が何らかの障害で滞った場合、サーバ上のプロジェクトファイルには永遠に反映されず、両者の不一致は永遠に解消されない。
これがまともなプロジェクト管理ツールと言えるだろうか。願わくばProject Server 2002の同期更新(即時更新)のアーキテクチャに戻してほしいが、すでにミドルウェアであるWindows Sharepoint Services 3.0以降に依存する設計になってしまっているので、後には戻れないらしい。
エンタープライズ向けのミドルウェアは開発できるが、アプリケーションは、たかがProject Serverのような単純な作りの製品でさえ、このようにまともな製品を開発できない。
これがマイクロソフトのエンタープライズ向けアプリケーションの悲しい限界なのだ。

iPadがすごい!iPhone4がすごい!とわめくエセITジャーナリスト達

iPadといい、iPhone4といい、アップル社の製品が世間の話題をさらい、今やマイクロソフトの影は薄れてしまった、スティーブ・ジョブズはビル・ゲイツに勝った、マイクロソフトの時代は終わった、これからはアップルの時代だ、みたいなことを語る自称ITジャーナリストは、はっきり言って単なるバカだ。
なぜマイクロソフトの新製品が話題にならず、アップル社の新製品ばかりが話題になるのか。理由は簡単で、マイクロソフト製品は一般の会社員にとって「空気」のようなものだからだ。
「空気」を入れ替えても、目新しいものは特にないので、話題にするまでもない。しかし「空気」がなければ一般の民間企業の事業は立ち行かなくなる。いまや様々な組織の重要な業務システムの多くが、Windowsサーバー上で動いている。
一方、アップル社の製品は、業務を支えるための製品ではなく、人間の創造活動や遊びを支える製品で、なくても生きていけるが、あれば人生が楽しくなるような製品だ。
まったくカテゴリの異なる製品を、単に同じようにCPUがあり、記憶媒体があり、画面があり、昔からコンピュータと呼ばれているものの形状をしているからといって、同列に比較するのは、端的に無意味である。たとえば「空気」と「ワイン」を比べるような感じだろうか。
それなしでは世の中が成り立たないような「空気」を、たった20年間で世界中に普及させ、金の儲かる事業化したビル・ゲイツの商才を無視して、スティーブ・ジョブズはすごい、アップル社はすごい、と戯言を並べている自称ITジャーナリストたちの頭は、間違いなく空っぽだと言ってよい。