アニメ・マンガ・タバコ規制とギャンブル産業放置の矛盾

若宮健『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(祥伝社新書)を読んだ。 正直いって、裏づけとなる統計資料に欠け、ルポとしての完成度は高くない。 逆に言えば、日本の一流のルポライターが、いかにパチンコ産業の問題を放置しているかの現れだと言える。 とりあえず日本と韓国を比較して、パチンコ・パチスロ産業の負の側面について、一定の認識をもつには、読んでおいた方がいい本だと言える。 本書では深く論じられていないが、韓国では2006年にパチンコが法律で全面禁止されながら、日本のパチンコ産業の大部分が在日朝鮮・韓国人によって担われている事実は興味深い。 もちろん在日の方々が、当初パチンコ産業に従事せざるを得 続きを読む アニメ・マンガ・タバコ規制とギャンブル産業放置の矛盾

条例を私物化している石原東京都知事

東京都の石原都知事は中国嫌いで有名だが、青少年育成条例改正案の「改悪」ぶりを見ていると、他の国を非難することなどできないとしか言いようがない。 2010/11/30の都議会に再提出されることになった、青少年育成条例の改正案は、評判の悪かった「非実在青少年」を削除した代わりに、規制範囲が大幅に広がったとのこと。 今回の変更部分がわかる資料は、下記のリンク先にグーグル・ドキュメントとして公開されている。 東京都青少年の健全な育成に関する条例【新条例】 僕がこの情報を知った元ネタはITmediaのこちらの記事。 『「非実在青少年」を削除、再提出へ 都条例改正案』(ITmedia 2010/11/22 続きを読む 条例を私物化している石原東京都知事

「非実在青少年」問題でコミケ主催者と警察の間に「裏取引」?

ご承知のように「非実在青少年」問題で、規制する側がねらい撃ちにしたいのは、いわゆる同人誌や同人ゲームに含まれる児童ポルノだ。この種の同人誌などが大規模に取引きされるのが、コミックマーケット(以下コミケ)である。 当然、コミケ主催者側もバカではないので、既存の法令、わいせつ物陳列罪や青少年保護条例のゾーニングは守っている。 ただ、「非実在青少年」なる奇妙な概念を考え出した東京都も、児童ポルノを含む同人誌に販売機会を提供しているコミケ主催者も、権力欲の点で大差ないのではないか。 それは、コミケ主催者が、コミケのコスプレコーナーで、勝手に警察権を行使していることからわかる。 コミケ主催者は会場を確保 続きを読む 「非実在青少年」問題でコミケ主催者と警察の間に「裏取引」?

日弁連まで特定表現物の単純所持禁止方針を出す恐ろしい国

Yahoo!ニュースの「児童ポルノ問題」によると、日弁連までが児童ポルノの単純所持を禁止すべきだとの意見書をまとめたらしい。 僕も見たことがあるので児童ポルノで描写されている性的虐待は、たしかに「おぞましい」という形容にふさわしいものがある。 ただ、以前も書いたのだが、なぜ「おぞましい」表現物のうち、児童ポルノだけがやり玉にあげられるのか、まったく分からないのだ。 僕は恐怖映画がぜんぜんダメで、スプラッタームービーなど論外なのだ。ああいう表現物も、見るだけで吐き気がしてくるほど「おぞましい」ものが山ほどある。 児童ポルノの性的虐待描写がおぞましいという理由で、単純所持を規制するなら、スプラッタ 続きを読む 日弁連まで特定表現物の単純所持禁止方針を出す恐ろしい国

「非実在青少年」以前に、「お笑い」東京都青少年保護育成条例

最近「非実在青少年」という哲学的な用語がニュースで飛び交っているので、初めて「東京都青少年の健全な育成に関する条例」を読んでみたら、不謹慎ながら冗談かと思うくらい面白い。 東京都では、大の大人がこんな条例を大真面目に議論して制定しているのかと思うと、滑稽きわまりない。 条例では「青少年」は18歳未満の者をいうと定義されているが、親の同意があれば日本では女性は満16歳で結婚できる。 下品な表現で申し訳ないが、子作りのために配偶者と毎晩、さまざまな体位でセックスしている満16歳の女性は、同条例の主旨に照らした場合、「健全な青少年」なのだろうか。 何しろ同条例は、「青少年に対し、性的感情を刺激」する 続きを読む 「非実在青少年」以前に、「お笑い」東京都青少年保護育成条例