鬼束ちひろ『剣と楓』レビュー(2)なぜ「青い鳥」が1曲目なのか

鬼束ちひろ『剣と楓』について、わかったような気分になれるレビューを、数回に分けて書いてみるシリーズ。 今回からは、歌詞について。 鬼束ちひろ自身がつねづね、曲を作るとき歌詞を先に書くと語っているように、彼女の曲にとって言うまでもなく歌詞は最重要。 ただし彼女は歌詞をいったん書いてしまうと、どういう意味なのか深く考えることはしない、とも言っている。鬼束ちひろの作詞についての考え方は、自伝エッセイ『月の破片』p.179~p.184で、彼女自身が詳細に解説しているので、必読。 ここで歌詞を分析するのは、鬼束ちひろ自身の意図をさぐろうというのではなく、解釈の可能性を示したいだけであることに注意。 まず 続きを読む 鬼束ちひろ『剣と楓』レビュー(2)なぜ「青い鳥」が1曲目なのか

鬼束ちひろからファンレターの返事がとどいた

鬼束ちひろの公式サイトに、「ファンレター送ってね!返事書くよ!」とあったので、中学生以来で芸能人にファンレターを書いてみた。 そしたら、早速今日、返事が届いた。同封した返信用便箋と返信用封筒に入っていたのは、以下の写真のもの。 「なきにしも荒川」と書かれた便箋と、鬼束ちひろが作ったらしい意味不明の小物。 いちおう小さな星型のキャンドルで、黄色い方には「SICK」とマジックで書いたセロテープが貼られており、カラフルなカールコードに挿し込まれていた。 ピンク色の星型のミニキャンドルには「DEAD」とマジックで書かれたセロテープが貼られていた。 たぶん封に入れたときは、どちらもカールコードに挿し込ま 続きを読む 鬼束ちひろからファンレターの返事がとどいた

鬼束ちひろの外見の変化と、「ふつう」であることの「痛さ」

Twitter(ツイッター)では鬼束ちひろのぶっ飛んだ変わりようが、もっぱら話題のようだ。多くは失望の声だが、いったい皆さんは30歳のシンガー・ソングライターに何を期待しているのか。 鬼束ちひろはデビュー以来ずっと、俗っぽく言えば「メンヘル」系にくくられるような、個性的な歌詞を書きつづけており、彼女自身が、東芝EMI時代の、たとえば「流星群」のPVに登場するような自分のイメージは、完全に作られたものだと告白している。 そしてその「作られたイメージ」に、少なくとも数年間は協力して音楽活動をつづけられる程度に、鬼束ちひろという人間は良識や社会性のある人間ということだ。 ただ、内面的には有り余る個性 続きを読む 鬼束ちひろの外見の変化と、「ふつう」であることの「痛さ」

鬼束ちひろ『剣と楓』試聴会(ラフォーレ原宿)に参加してきた

今日、2011/04/10 13:00会場 14:00開演で開催された、鬼束ちひろニューアルバム『剣と楓(けんとかえで)』試聴会に参加してきた。運良く抽選に当たったからだ。 表参道は東京の中でいちばん嫌いな街だが、こういうときは出かけざるをえない。会場はラフォーレ原宿6階のラフォーレミュージアム原宿。30分前に着いたが、すでに観客の約8割が入場していた。 司会の高橋R&R ME BABYは、事前にネットで調べていたので、ある程度覚悟(笑)はしていたものの、予想を上回るド派手な衣装で登場。ただ、アルバムの曲解説コメントは、意外にもとてもまともで参考になった。 鬼束ちひろは60年代、70 続きを読む 鬼束ちひろ『剣と楓』試聴会(ラフォーレ原宿)に参加してきた