日経ビジネスのトンデモ記事『「うつ病の血液診断」の光と陰』

少し前、血液検査でうつ病を診断できる技術が実用化されるかもしれない、というニュースがあった。これについて日経ビジネスの記者が、とんでもない「片手落ち」の記事を書いているので、批判してみたい。 『「うつ病の血液診断」の光と陰~会社の健康診断に「うつ病」の項目が入ったら』 (2011/09/16 日経ビジネスオンライン) もともとの研究結果は下記の場所にある(英文)。 DNA Methylation Profiles of the Brain-Derived Neurotrophic Factor (BDNF) Gene as a Potent Diagnostic Biomarker in Ma 続きを読む 日経ビジネスのトンデモ記事『「うつ病の血液診断」の光と陰』

香山リカ著『雅子さまと「新型うつ」』を読んだ

香山リカ著『雅子さまと「新型うつ」』(朝日新書)を読んだ。香山リカの他の一般向け書物同様、精神医学の現場の実態を反映させながらも、とても読みやすい本になっている。 雅子さまに対する「適応障害」という診断や治療経過について、香山リカはいくつか重要な指摘をしている。 たとえば、宮内庁の対外的なコミュニケーションの問題。宮内庁は雅子さまの病状や治療経過について、ことあるごとに皇室という特殊な環境の重圧によるストレスに言及している。 このことがいくつか深刻な誤解を生んでいると、香山リカは指摘する。 一つは、「同じような環境で、秋篠宮紀子さまは病気にならないんだから、やっぱり雅子さまの忍耐が足りないんじ 続きを読む 香山リカ著『雅子さまと「新型うつ」』を読んだ

時津風部屋の集団殺人と「聖域」について

時津風部屋で集団殺人が起こったのは、角界が「国技」として聖域化されていることが根っこにある。学校現場のいじめに警察が動因されないのと同じ構造だ。聖域ゆえに、一般社会から隔離され、当たり前のことが通じなくなっている。 時津風親方は集団暴行の後、救急車も呼ばず、警察の事情聴取で弟子たちと口裏合わせをし、火葬を急いで証拠隠滅までしようとした。朝青龍の病状診断や処分についての不透明さも同じ。 そして先日、集団恐喝の末、高校生が自殺したが、当初、校長がいじめを隠蔽しようとしたように、いじめがあるたびに学校側がまず隠蔽に走るのも同じ構造。 同じく聖域である皇室と比べても、角界や学校の閉鎖性はひどい。雅子さ 続きを読む 時津風部屋の集団殺人と「聖域」について

文藝春秋に雅子様の適応障害の記事

>>関連記事:英タイムズ紙の雅子様記事を『とくダネ!』が誤報 >>関連記事:雅子さまの適応障害と朝青龍の引退の共通点 皇后陛下のめまいは回復されたようだが、心配なのは雅子さまの御容態である。先週、芥川賞受賞作を読むために『文藝春秋』を買ったが、こんな初老紳士向けの読む雑誌、このページの読者はほとんど読まないだろうから、同号にあった雅子さまの御容態についての記事をご紹介する。 雅子さまの状態をひとことで言うと、心身症にかかったのに、宮内庁の不見識で一年半も放置されたために、かなり重い「適応障害」になってしまい、治療が長引いているということらしいのだ。 皇太子さまが記者会見 続きを読む 文藝春秋に雅子様の適応障害の記事