池田信夫の「古臭さ」はその社会観にある
先日来、池田信夫や東大病院の中川恵一医師など、福島第一原発事故による被ばくは、同原発の周辺数百メートルを除いて、健康に影響ないと言っている人たちの意見を批判的に検討している。 これら、ICRP勧告などの国際基準に基づいて放射線の健康被害を考えている人たちと、低線量の放射線であっても何らかの健康被害があるのではないかと恐れている一般市民の間には、根本的な考え方の違いがあることを、改めて強調しておきたい。 それは、池田信夫のような人たちが、リスクをコストとのトレードオフで考えることができる、経済合理主義者であるのに対して、一般市民はリスクを極小化することだけを考える、別の種類の合理主義者だからだ。 続きを読む 池田信夫の「古臭さ」はその社会観にある