月別アーカイブ: 2016年2月

日本の凡庸なサラリーマンはPCの世界シェアの現状をたぶん知らない

タイトルのとおり。日本の凡庸なサラリーマンはPCの世界シェアがいまどうなっているか、たぶん知らない。まさか東芝のノートPCが以前と同じように欧米で高い評価を受けているとでも思っているのだろうか。

まずIDCの2015年第4四半期の世界PC出荷台数メーカ別シェアはこちら

デスクトップやノートPCすべて含めたメーカ別の2015年世界市場シェアは、上から以下のとおり。

第1位 レノボ 5,718万台(20.7%)
第2位 HP 5,353万台(19.4%)
第3位 デル 3,905万台(14.1%)
第4位 アップル 2,079万台(7.5%)
第5位 エイサー 1,968万台(7.1%)
その他 8,598万台(31.1%)
合計 2億7,622万台

日本メーカは「その他」である。

つぎにノートPCだけの2015年世界市場シェアは下記ページ。

TrendForceの2014年、2015年世界ノートPC出荷台数メーカ別シェアはこちら

このTrendForceという市場調査会社、中華系なので信用できないと言いたくなる人がいるかもしれないが、年間のノートPC世界出荷台数が1億6,000万台前後という統計は、どの調査会社の数字をとっても同じレベル。

第1位 HP 20.5%
第2位 レノボ 19.9%
第3位 デル 13.7%
第4位 アップル 10.34%
第5位 エイスース 10.31%
第6位 エイサー 8.9%
第7位 東芝 4.2%
第8位 サムスン 1.7%
その他 10.3%
合計 1億6,440万台

この統計ではわざわざ「2015年はVAIOはその他に含まれる」と書いてある。

日本メーカーは東芝だけだが、このTrendForceの2014年(実績)、2015年(実績)、2016年(予測)ノートPC市場シェアでは、東芝は以下のようになっている。

東芝 2014年実績 6.6% ⇒ 2015年実績 4.2% ⇒ 2016年予測 1.6%

東芝はPC事業を個人向け、法人向けとも本体から切り離して、子会社の東芝情報機器と統合することを発表済みだ。

東芝情報機器 お知らせ 「東芝パソコン事業に関する吸収分割契約締結について」2016-2-19

もともと日本国内にしか事業所のない東芝情報機器に統合されることで、海外での東芝ノートPCのプレゼンスが弱まるのは避けられないと思われる。TrendForceの2016年予測は、予測の方向だけは正しいだろう。

手持ちのXiaomi Redmi Note 2のROMを安定版に入れ替えたらクラッシュ(汗)

筆者の職場の同僚の方々は、会社方針でグローバル、グローバルとくり返している割に、おそらく2015年の世界スマートフォン市場シェアの上位5社を知らないだろう。

l_yu_idc

上からサムスン、アップル、ファーウェイ、レノボ、シャオミーの5社で、日本メーカーが1社も入っていない。

日本企業がスマホの部品供給メーカーに成り下がって、世界の消費者に訴求できるマーケティング能力がないのは当然だ。だって、社員が英語さえろくに話せないんだから。

ということで筆者の手持ちのシャオミー(Xiaomi)のRedmi Note2。

今まで国際版の開発版ROMを使っていたのだが、国際版の安定版ROMのバージョンも上がってきたので、何となく安定版ROMに更新してみた。

(中国スマホに国際版ROMと中国版ROMがあるのは、当然ながら、中国版ROMではGoogle関連のアプリやモジュールがすべて使えなくなっている一方、国際版ROMではふつうにGoogle PlayやGoogle+などが使えるため)

miui_rom_download20160207

操作はかんたん。シャオミー公式サイト英語版の、各モデルのROMダウンロードページからZIP形式のROMをダウンロードして、スマホをPCにUSB接続し、スマホ本体の任意のフォルダにコピーする。

そしてシャオミーのカスタマイズ版Androidである「MIUI(ミー・ユーアイ)」に付属するROM更新ツールでそのZIPファイルを選択して再起動するだけ。

そしたら見事にROM自体がクラッシュ。SIMカードを認識しなくなった。

(ちなみに筆者はNifmoのMVNO SIMカードを使っている)

ただ、エラーの詳細ログを見ると、Javaが吐き出しているエラーの中に、接続元プログラムのバージョンの方が、接続先データベースのバージョンより古いとある。

Redmi Note2に意外に愛着がわいてきているので、このまま「文鎮」になるのも残念に思い、このエラーメッセージを手がかりに、もとの開発版ROMにもどしてみたら、予想どおり完全に正常にもどった。

この間、ユーザデータやインストール済みアプリに全く影響はなかった。

つまり開発版の内部のJavaのコードの方が、安定版よりもバージョンが進んでいるというだけのことだったのだ。

いったん開発版ROMに更新したら、ユーザデータやインストール済みアプリをすべて削除しなければ、安定版ROMに切り替えられないということが分かった。

しかし、いったん安定版に更新してROM自体がエラーメッセージを出しまくってクラッシュしたのに、元の開発版に戻すだけで、ユーザデータもアプリもすべて救済できた。

この点は、シャオミーのカスタムROM「MIUI」の意外な品質の高さが感じられる。

ちなみにシャオミーの国際版ROMの表示言語に「日本語」は存在しないので、筆者は英語で使っている。

さらに時間設定の選択肢にも「日本」が存在しないので、筆者はやむを得ず「韓国」を選択している。

そんなシャオミーのスマホが、2015年のグローバルのスマートフォン売上台数で、レノボとほぼならんで約7,000万台を売り上げている。

そして日本メーカーは「その他」である。ソニー・エリクソンさえ入っていない。

スマートフォンの世界市場は、完全に「ジャパン・パッシング(日本素通り)」状態。

スマートフォンの時代になっても、自民党政権が携帯電話会社に「通信料を安くしろ」などというわけの分からない介入をするような国だから、日本の携帯電話市場はいまだにガラパゴス状態ということなのだろう。

そのガラパゴス具合を自覚していない人たちが、英語さえ話せないくせに、社内でグローバル化、グローバル化と言っているわけだから、少なくとも吉本新喜劇よりは笑える。

きっとそういう人たちは、テレビのドキュメンタリー番組で海外で活躍するアスリートや芸術家が、「言葉なんて関係ない」と話しているのを見て、自分たちも英語が話せなくてもいいと思っているのだろう。

その前に、自分たちが海外で活躍できるアスリートや芸術家に伍するだけの、特別な能力を持っているかを考えたほうがいい。

もし「言葉なんて関係ない」ほど特別な能力を持っていれば、あなたたちはサラリーマンなんてやっていないはずだ。

残念ながら、特別な能力のない「しがないサラリーマン」には、言葉が必要なのだ。仕事に必要ならば英語くらいは話せる必要があるのだ。

それさえ分かっていない人たちが、グローバル化、グローバル化と言っているのだから、いつまでたってもグローバル化できないのは当然のこと。