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0ABJ型IP電話の規制緩和省令一部改正2015/11/27即日施行とのこと

総務省のホームページで0ABJ型IP電話の規制緩和に関する省令の一部改正が2015/11/27正式に告示されたようだ。

事業用電気通信設備規則の一部を改正する省令(平成27年総務省令第97号)
「事業用電気通信設備規則の一部を改正する省令の概要」
新旧対比

ここで以前からご紹介しているように、この0ABJ型IP電話の規制緩和は、2013/12から総務省が開催している「0AB-J IP 電話の品質要件の在り方に関する研究会」の研究結果から出てきた答申にもとづくもの。

その報告概要のPowerPoint資料は、総務省ホームページの下記リンク先にある。
「0AB-J IP電話の品質要件の在り方について – 報告書概要 – 」

以前からIP電話にかんする国の方針として、「番号の違い(0AB-Jか050か)を見るだけで適切なサービスや品質の違いを容易に識別できるようにするという消費者保護の観点から、品質基準を規定」してきている。

そして0ABJ型IP電話については、「アナログ電話と同等の品質を確保した上で、アナログ電話に付与される番号と同じ0AB-J番号を付与」してきた。

つまり、消費者がIP電話を利用するとき、0ABJ番号なら「アナログ電話と同品質だな」、050番号なら「アナログ電話より品質が劣るな」と、容易に識別するために、もともと0ABJ型IP電話は厳しい品質基準が法令によって規定され、050型IP電話には、ネットワーク品質、安定品質、FAX利用可否、緊急通報利用可否についての基準が存在しなかった。

しかし、0ABJ型IP電話が急速に普及し、アナログ電話とほぼ同じ利用者数になった現状と、0ABJ型IP電話を支える通信インフラの全般的な品質向上を受けて、0ABJ型IP電話の品質基準を一部緩和するというのが、今回の改正の背景だ。

一部とはいえ0ABJ型IP電話の品質基準が緩和されたことで、消費者や企業にとっては、0ABJ型IP電話の導入・運用コスト低減につながるはずだ。

今後ますますIP電話としては0ABJ型が常識になり、050型は法人向けにはきわめて特殊な用途、一般消費者向けには、LINE電話やスカイプと競合する電話サービスという色分けが鮮明になるだろう。