企業の健康管理努力について究極の経済合理性を考えてみる
企業が従業員の健康管理に努力することに、経済合理性があるとすれば、その企業の健康保険組合の財政状況の改善、その企業の社員の業務効率が下がることによる機会損失の回避などだろう。 たしかにこれは、一つの企業というミクロの単位で見れば合理的だが、国全体というマクロの視点で見るとかならずしも経済合理性があるとは限らない。 ある人間が死ぬまでにかかる医療費は、誰かが負担しなければならない。 企業が従業員の健康管理に努力することは、その医療費のうち、企業が自分の負担分をできるだけ先延ばしする努力にすぎない。 その企業に勤務している間は健康であったとしても、任意継続などの経過措置があるにせよ、最終的には国民 続きを読む 企業の健康管理努力について究極の経済合理性を考えてみる