月別アーカイブ: 2013年7月

自分の誤りに気づこうとしない人は、その失敗を静かに見とどけてあげよう

民間企業に限らず、さまざまな組織には、組織の目的や利益より、自分の利益やプライドを優先する人が、一定の割合で、かならず存在する。
民間企業であれば、企業の利害関係者、つまり、顧客、株主、従業員などの利益を優先させるのは当然だ。
ところが、組織での名誉や地位を失うのを恐れるあまり、自分の利益やプライドを優先させるという誤りを犯している人は、どんな民間企業にも必ず存在する。
そういう人に、「あなたは組織の利益より自己の利益を優先していますよ」と、事実を伝えても、感情的になるだけで、決して考えを改めることはない。
自分の考えを改めること自体、自分のプライドを否定することになるからだ。
したがって、往々にしてそういう人は、何か失敗をして初めて、自分が組織の利益より、自己の利益や名誉を優先していたことに気づく。
もちろんその時には、もう手遅れだ。
なぜそういう人は必ず失敗をするのか。それは、組織内の信頼を少しずつ失っていくからだ。
周囲の人々は、うわべはその人の意見を受け入れるが、行動ではその人の意見を裏切るようになる。
この状況は、重要なシグナルだが、そういう人はこのシグナルを見逃す。
すると、その人が主張していることと、じっさいにその組織で実行されることの食い違いが、どんどん大きくなっていく。
その人は、当然、自分の主張を意地でも実行させようとするが、すでに信頼を失っているため、正常でない手段を使わざるを得なくなる。
たとえば、以下の様な手段だ。
(1)組織の外の力を利用して圧力をかける。
(2)有無を言わさず恫喝する。
(3)特定の個人を攻撃する。
(4)周囲の人々どうしが対立するように仕向ける。
(5)周囲の人々どうしが直接コミュニケーションをとる手段を奪う。
(6)周囲の人々を分断するため、組織の「タテ割り」を強化する。
だが、そうやっても、ますます信頼を失うだけで、最終的にはその人の主張が全く実行されない状態になり、その人は失敗する。
くり返しになるが、そういう人は失敗するまで、自分が組織の利益より、自分の利益を優先していたことに気づかない。そのため、ほぼ必然的に失敗する。
なので、もし周囲にそういう人がいる場合は、少しずつ周囲の信頼を失い、失敗に向かって転げ落ちていくようすを、静かに見とどけてあげよう。
それが、自分で気づこうとしない人間に対する、優しさであり、寛容である。

「良いテレビ番組」と「悪いテレビ番組」の個人的な基準

どうでもいいことだが、最近ほんとうにテレビを見なくなった。
以前は、報道番組以外は、確信犯的にバカをやっているという理由で、お笑い番組だけを見ていた。
深夜アニメとAKB48関連番組は、日本のサブカル好きの中国の若者と、ネットで交流する必要性から見ている。
個人的に見るに耐えないのは、以下の様なフォーマットの番組。
(1)いかがわしい情報番組
医療、法律、海外情勢、政治など、本来は専門家が正しく伝える必要があるのに、テレビ局の制作者の知的水準に合わせているせいで、ほぼデタラメか、きわめて偏った情報しか伝えていない番組。
例:『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』、『行列のできる法律相談所』(もう法律相談はやめて島田紳助の「遺志」をついで偽善的な企画ばかりやっているらしいが)、『ネプ&イモトの世界番付』、『ザ!世界仰天ニュース』、『世界まる見え!テレビ特捜部』、『秘密のケンミンSHOW』、『世界一受けたい授業』、『ビートたけしのTVタックル』、『ホンマでっか!?TV』など。
(2)露悪趣味的トーク番組
芸能人や、半ば芸能人扱いの一般人が、プライバシーや自らの醜態を売り物にする露悪趣味的番組。
例:『痛快!ビッグダディ』、ニューハーフや熟女など「キワモノ」ばかりひな壇に並ぶトーク番組など。
(3)陳腐な倫理観を押しつけるテレビドラマ
テレビドラマは普遍的な倫理観を描けるという、とんでもない勘違いをしているドラマ。
例:代表例は『斎藤さん』と思われる。その他無数にありそうだが、なにしろ見たことがないので例をあげられない。『ショムニ』など民間企業や官公庁を舞台にしたドラマは、NHK制作を除いてほとんどが当てはまると想像する。
(4)自己満足的な感動の押し売りをするバラエティー番組
自分たちの番組のこれまでの紆余曲折を、さもたいへんな努力の成果であるかのように自画自賛するバラエティー番組。
例:AKB48関連のバラエティー番組ほぼ全て(誰が卒業だとか見えないところで努力しているとか知ったこっちゃない)、『お試しかっ!』、『いきなり!黄金伝説』、『めちゃイケ』、『24時間テレビ 愛は地球を救う』など。
(5)レベルが低すぎるクイズ番組
出題のレベルが低すぎて、視聴者をバカにしているのかと思わせるクイズ番組。
例:『Qさま!!』『ネプリーグ』『快脳!マジかるハテナ』『ペケポン』など。
では僕が個人的に、見ても無害だろうと思うテレビ番組が何かと言われれば、以下のとおり。
(1)自己検証をきっちりやる情報番組
過去放送分の検証をやって、内容の見直し、訂正放送まできっちりやる情報番組。民放にはほとんどなく、ほぼNHKしかやらない。
例:『ためしてガッテン』など。
(2)工場見学・職場見学系の情報番組
裏にタイアップがあると分かった上でも、一定程度は有用な情報を入手できる。ネタの重複が多い。そのうちネタ切れになるだろう。
例:『シルシルミシルさんデー』『超潜入!リアルスコープハイパー』など
(3)日本国内の街をゆるく紹介する番組
日本人が日本国内の街をゆるく紹介するだけなら、偏見が入り込みようがなく、人畜無害なため。
例:『笑ってコラえて!』の「日本全国ダーツの旅」、『出没!アド街ック天国』、『モヤモヤさまぁ~ず』、『ナニコレ珍百景』など。
以上。ただ、テレビなんてそもそも真剣に見るものではない。こうして真剣に「良い番組」「悪い番組」を仕分けすること自体が、アホらしい。
なのでここまで読んでいただいた方には、完全に時間をムダにさせてしまった。申し訳ない。

国家に情報がダダ漏れでもプライバシーや機密を守る理由は当然ある

スノーデン氏の「事件」で、米国中央情報局(CIA)がインターネット上で広範な傍受をしていることが明らかになった。
たとえば、マイクロソフトが通信内容の傍受に協力していたというニュースがあった。
『米情報収集問題、マイクロソフトが自社製品への傍受に協力=報道』 (2013/07/12 18:27 JST ロイター)
日本時間の今朝も、下記のようなニュースがあった。
『通話記録の収集継続、「秘密裁判所が承認」と米当局公表』 (2013/07/21 09:46 JST ロイター)
だからといって、「個人がプライバシーを保護したり、企業が機密を保護することに、あまり意味がなくなった」ということにはならない。
しかし、そういう短絡的な発想をする人がいるらしい。
そんな短絡的な発想は、僕にはまったく理解できない。
もちろん国家権力による傍受は、それはそれで大きな問題だ。
だが、個人がプライバシーを守ったり、企業が機密を守るのは、国家権力に対してだけではない。
むしろ他の個人や民間企業に対して、個人はプライバシーを守り、企業は機密を守っている。
悪意をもった人間に権利を侵害されたり、競合他社に利益を奪われたりしないために、個人はプライバシーを守り、企業は機密を守る必要がある。
わざわざこうして文章にする必要もないほど、当たり前のことだ。
これほど当たり前のことでも、言われないと分からない人がこの社会には存在するらしい。
悲しいことだ。情けないことだ。

頭が良いのは、ほんとうに良いことか?

さて、昨晩の記事の正しい読み方は、「頭が良いのは、良いことか?」という疑問をもつことだ。
昨晩の記事を読んで、「頭が良いのは、良いことだ」という考え方に誘導されていた人は、気を付けたほうがいい。
そういう人は、
・頭が良いのは、良いことだと思っており、かつ
・自分自身は十分に頭が良くなく、かつ
・その事実の自覚がない
可能性があるからだ。
まず、「頭が良いのは、良いことだ」と考えるかどうかは、人それぞれの自由だ。そう考えなきゃいけないということは全くない。
もっとも重要なのは、そう考えるかどうかにかかわらず、自分の頭の良さ加減を自覚しているかどうかの方だ。
ただし、「自分の頭の良さ加減を自覚すること」イコール「頭が良いこと」だと考えるのであれば、それでも、そのことさえ放棄して開き直る考え方もある。
自分の思考がどれだけ不自由か。よく考えてみるのも「良いこと」かもしれない。
つまり、「自分の思考がどれだけ不自由か、よく考えてみる」ことも「良いこと」ではないかもしれない、ということだ。

頭の良くない会社員を行動だけで見分けるかんたんな方法

自分は頭が良くて斬新な発想ができると思っている会社員の多くは、じっさいには陳腐な考え方にどっぷりつかっている。
具体例を挙げよう。
中学生や高校生のように、休憩時間に集団行動したがる会社員はその典型。集団で昼食に行く、複数で休憩に行くなど。
また、数千万円の住宅ローンを組んで、持ち家を購入している会社員もその典型。
以前から書いているように、持ち家を買うということは、巨額の借金をして値下がり確実の不動産に投資し、そこに自分で住んで、自分で自分に家賃を払っているだけ。
キャピタルゲインがほぼ確実に期待できず、かつ、インカムゲインを自分で自分に払って差し引きゼロになる。
そんな不動産に数千万円も借金して投資するのは、頭の良い人間のやることではない。
頭の良い人は、借家に住んだまま、その家賃を上回る家賃収入が得られる不動産に、家賃収入と自分が払っている家賃の差額で返済できる範囲内の借金で投資する。または、年老いてから現金一括で持ち家を買い、ついのすみかにするはず。
別の例では、職務時間外まで同僚と飲みに行ったり、ゴルフに行ったりして、自己啓発の時間をとらない会社員もその典型。
ギャンブルや、スマホゲームなど、下らないことに時間やお金をムダにする会社員もその典型。
これらに当てはまる会社員に、斬新な発想で常識を疑う能力などない。
本当に常識を疑うことができる人間は、まず最初に、自分が常識だと思っているものを疑うはずだ。自分の「常識」概念そのものを、最初に疑うはずだ。
自分が常識だと思っているものを疑う人間は、典型的な会社員と同じ行動をとらない。というより、同じ行動を「とれない」。
これが、その人の行動を観察するだけで、頭の良い会社員と、そうでない会社員をかんたんに見分ける方法。
もちろん、会社員は頭がよくなくちゃいけない、などと僕は言っていない。
むしろ頭が良くなくて、上司の言いなりになる会社員の方が、企業としては組織管理にかかる「コスト」を削減できるので、組織にとっては望ましい。
ただし、頭の良くない会社員ばかりの組織は、新しいことを全く産み出せない。
それでもいいなら、頭の良くない会社員だらけの組織でも、まったく問題ない。
会社員は頭が良くなくちゃいけないという考え方そのものを、まず最初に疑うべきだろう。
ところで、以上の文章を正確に理解できる会社員は、たぶん1割に満たないと思う。
残りの9割の会社員は、読み終わるまでに、すでに感情的になって怒っているだろうから。