アニメを見下す大人は鑑賞能力がないだけ

アニメについてブログを書こうとすると、前提となる説明が長くなるが、あえて書いてみる。 先日、録画してあった『スマイルプリキュア』を初めて見た。本当は第1話から観たかったのだが、予約録画を忘れていたためにようやく観ることができたのだ。 アニメに関心のない読者の方々は、ここまでで頭の中が疑問符だらけに違いない。 『プリキュア』というのは日曜日の朝に放送されている女児向けTVアニメシリーズで毎年新シリーズが1年間の放送予定で開始される。詳細はウィキペディアの「プリキュアシリーズ」をご覧いただきたい。 いずれにせよ、40代で子供のいない僕のような既婚男性が観る番組ではない。では僕が登場人物の中学2年生 続きを読む アニメを見下す大人は鑑賞能力がないだけ

本物の合理主義は合理主義の限界をわきまえている

先日の光市母子殺害事件の死刑判決にしても、福島第一原発事故による低線量被ばくの健康被害問題にしても、議論が永遠に並行線になる2つの異なる立場がある。一つは要素還元主義的な立場。もう一つは要素還元主義的でない立場だ。 要素還元主義は、17世紀ヨーロッパ大陸で成立した大陸合理論や大陸合理主義と呼ばれる、近代科学の基礎となった合理主義が採用する方法論である。 高校時代に「倫理社会」の科目があった方はご存知かもしれない。大きな問題を解決したいとき、全体を一度に考えるのは難しいので、まず小さな問題に分割し、それら一つひとつに解答を出していくことで問題の全体を解決しよう、というのが要素還元主義だ。 僕はこ 続きを読む 本物の合理主義は合理主義の限界をわきまえている

安冨歩『原発危機と「東大話法」』を読んだ

安冨歩著『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店)を読んだ。 本書は東京大学教授である著者が、これまで原子力発電を推進してきたり、福島第一原発事故後も原子力の安全性を主張したりしている、主に東京大学出身の学者たちの「傍観者」性や「欺瞞」性を論じている。もちろんその矛先が著者自身にも向けられていることを、著者は自覚している。 本書の白眉は、香山リカの小出裕章助教批判や、池田信夫の原発に関するブログ記事が、いかに「東大話法」的かをこと細かに論証している部分にある。 後半の第4章、第5章については、人によって見解は分かれるだろうが、前半の香山リカや池田信夫の「東大話法」の検証 続きを読む 安冨歩『原発危機と「東大話法」』を読んだ

深夜時間帯アニメ作品の多様性

TVアニメ『侵略!?イカ娘』のオリジナル・サウンドトラック2のジャケットが面白い理由が分からない人がいるといけないので、比較画像をアップしておく。 要は1990年代にカリスマ的な人気を誇ったロックグループ、ニルヴァーナの大ヒットアルバムのジャケットのパロディでした、というわけだ。 ところで『侵略イカ娘』というTVアニメだが、単なる「スクール水着少女萌え」作品だと完全無視していたが、実際見てみると意外に良かった。 24分間に3つのエピソードからなるという、番組フォーマットとしては『サザエさん』と同じで、脚本の内容も実は『サザエさん』なみに平凡な笑いに満ちている。 深夜時間帯に放送されているアニメ 続きを読む 深夜時間帯アニメ作品の多様性

高所恐怖症の人に10mの飛込み台に登る日課を義務づけてみよう

細菌性急性胃腸炎から復帰したばかりの僕だが、38度の発熱で苦しむ前に、書こうと思っていた記事を書く。 福島第一原発事故による線量は、科学的にみて健康被害がないことを、この際、認めてしまおう。それでも「だから福島に戻ってきても大丈夫です」という言説に、まったく説得力がないことを、以下に論証してみる。 高所恐怖症の人たちがいる。僕も少し高所恐怖症ぎみだが、飛行機に乗れないほどではない(僕が飛行機に乗れないのは閉所恐怖症だから)。 さて、高所恐怖症の人は「高所恐怖」カルトに洗脳された結果、高所恐怖症になったわけではない。原因ははっきりしないが、物心ついたときから高い場所が怖かった、としか言えない。ト 続きを読む 高所恐怖症の人に10mの飛込み台に登る日課を義務づけてみよう