AKB48利権の幻想装置と若年層の相互寄生

またAKB48が「総選挙」をやっていて、一人で5,000枚もシングルを買い込んだファンがいるとか、投票権がYahoo!オークションで転売されているということも目にする。 このAKB総選挙のポイントは、「権利は金で買うものだ」という秋元康からの言外のメッセージだろう。「金さえあれば権利も買える」と言い換えてもいい。 金さえ出せば票が買える、という意味では、秋元康による現代金権政治への強烈な皮肉かもしれない(もちろんこれ自体、皮肉である)。 つまり、公職選挙法で禁止されている買収すれすれの行為が、日本社会にはまだ残っている。その「票を金で買う」という行為を、アイドルのメンバー選抜選挙というかたちで 続きを読む AKB48利権の幻想装置と若年層の相互寄生

【更新】電力ピーク分散効果のないサマータイムを導入する「おバカ」企業一覧

電力消費のピークを分散する効果が全くないサマータイムを導入している企業が、調べてみるといろいろ見つかったので一覧にしておく。 改めて書いておくと、真夏の電力消費のピークは、14時~15時と18~19時。定時内で考えると、14時~15時に働いている社員数を減らすような勤務時間にしない限り、ピーク分散効果は全くない。 一般的に17時~18時が定時の企業が、14時~15時に働いている社員数を減らそうと思えば、最低でも始業を3時間早めなければならない。 つまり、始業時間を3時間未満しか早めないようなサマータイムには、電力消費ピークの分散効果は全くない。お子様でも分かるとてもかんたんな理屈だ。 そういう 続きを読む 【更新】電力ピーク分散効果のないサマータイムを導入する「おバカ」企業一覧

トリウム原発が普及するかどうかは科学的合理性と無関係

古川和男『原発安全革命』(文春新書)を読んだ。 本書は同じ著者による2001/08出版の『「原発」革命』(文春新書)の増補新刊で、トリウム原子力発電技術の優位性についての、かなり専門的な技術的解説をふくむ本だ。 はっきり言って、文系の僕には本書中盤~後半にかけての、トリウム原発についての技術的解説部分は全く理解できなかった。 水を冷却材兼中性子の減速材として使い、固形のウラン燃料を使う従来型の原発よりも、溶融塩を燃料とするトリウム原発の方が、何となく技術的に優位だということだけは、くり返し書かれているので理解できた気がする。 しかし、トリウムはそれ自体で核分裂を起こさず、ウランやプルトニウムを 続きを読む トリウム原発が普及するかどうかは科学的合理性と無関係

「きょうの放射線量」を気にすることがフツーになる時代

僕はもしかすると自分で思っている以上に、今回の福島第一原発事故に精神的ダメージをうけているかもしれない。気のせいかもしれないけど。 もともと、原子力とか核とか放射線とか、そういったものに必要以上の恐怖感があるらしい。 大学のとき、映画マニアの友人に「絶対おもしろいから」とすすめられた『太陽を盗んだ男』という映画を観たら、若いころの沢田研二演じる中学教師が原爆を手作りする話で、かなりショックをうけてしまい、まともに感想を返せなかった。 この「核アレルギー」は、小学生の図書館にあった『はだしのゲン』を読破したことが原因だと思う。 この漫画の「被爆」者や、全身に熱傷を負った人の看病をする描写、とくに 続きを読む 「きょうの放射線量」を気にすることがフツーになる時代

福島第一原発・吉田所長に対する東京電力経営陣の報復措置

福島第一原発の海水注入、今日の東京電力の「実は中断してませんでした」会見には驚いた。 最終的には現場の吉田所長が「いままで真実を隠していた」という説明で、吉田所長に責任を押しつけて、政府も、原子力委員会の斑目委員長も、丸く収めるという、信じられないほど残酷な決着。 『福島第1原発:注水「中断なかった」…所長判断で 東電』(2011/05/26 21:27 毎日新聞) しかもこの毎日新聞の記事によれば、東京電力は「報告の遅れた吉田所長の処分を検討する」という。あまりにひどすぎる。 吉田所長と言えば、先日、原子力委員会の委員である青山繁晴氏の福島第一原発からのレポート映像で、作業現場の改善に努力し 続きを読む 福島第一原発・吉田所長に対する東京電力経営陣の報復措置