音楽が売れなくなったのは違法コピーのせい、という大ウソ(2)
「違法コピーが増えたから、音楽が売れなくなった」という大ウソについて、前半では主にマクロ的な要因を論じてみた。あらためてまとめてみる。 ―そもそも1984~1998年の音楽生産総額の急増は単なる「J-POPバブル」だった。 ―その「J-POPバブル」の主な原因は以下の3つである。 (1)日本経済全体がバブルでGDPが右肩上がりに伸び、マスメディアとのタイアップで音楽生産も拡大できた。 (2)日本の総人口の中で2つの大きなかたまりである、団塊の世代と団塊ジュニアが、たまたま音楽をもっとも消費する年齢層である15~49歳に入った。 (3)音楽の製作現場のデジタル化で楽曲の大量生産が可能になった。 続きを読む 音楽が売れなくなったのは違法コピーのせい、という大ウソ(2)