月別アーカイブ: 2010年8月

ビビアン・スーは日本の芸能界に再適応できるか?

今日も日本復帰したビビアン・スーが日本テレビに出るからというので、『DON!』を見ていたのだが、やっぱり「違う」と思わざるをえなかった。
中華圏では35歳にもなれば、立派な大人なんだから、芸能人であっても、ひとかどの人物として振る舞わなければいけないのだろう。だから今日の『DON!』でも、ビビアンは南野陽子の美容の話に、逐一自分の意見を付け加えていた。

ところが日本では、こと芸能人に対しては、立派な意見を言う見識など求められていない。女性の場合は特にだ。残念ながらそれが動かしがたい事実である。
なので、ビビアンが無事に日本に復帰しようとするなら、昨日約10分間だけ出演していた『PON!』(日テレの情報番組のタイトルのつけ方は安直すぎる)のように、「天然ボケのカワイイ愛玩動物」役に徹するのが正しい。
欧米人ではなくアジア人なら、なおさら日本のテレビでは自己主張しない方が、視聴者の反感を買わないに決まっている。
ところが、ビビアン・スーの後ろには、何千万という中華圏のファンがいる。日本でブラックビスケッツのメンバーとして活躍し、台湾にもどった後のビビアン・スーを、中華圏のトップスターに押し上げた、中華圏のファンたちだ。
昨日、ツイッター(Twitter)に似た中国大陸のマイクロブログ「新浪微博」で、ビビアン・スーは中華圏のファンに対して、こう呼びかけていた。
7年沒上日本節目、粉緊張…雖然日文講的不完美,但是絕對不會給你們丟臉的
7年も日本の番組に出てないから、すごく緊張…日本語は完璧に話せないけど、絶対みんなに恥をかかせないよ
(2010/08/30 15:46ビビアン・スーの新浪微博より引用)
ビビアン・スーは中華圏のファンたちに恥をかかせないように、日本で35歳の女優に恥ない、ひとかどの人物としての振る舞いをしようとしている。
(※ちなみに「新浪微博」でビビアン・スーをフォローしている人数は2010/08/31時点で1,438,710人という、日本の人気ツイッター・アカウントと比較にならない数だ。中国大陸のネットユーザーは既に米国を超えたとされるので、当然と言えば当然だが)
ところが、日本に復帰したビビアン・スーに、日本の視聴者が求めているものは、そんなものではない。13年前のブラックビスケッツのときと同じような、不器用な日本語がカワイイ、天然ボケキャラのビビアンなのだ。
日本の芸能界は、35歳どころか、浅田美代子しかり、50歳を超えても、十分、天然ボケが愛される世界で、そこが中華圏の芸能界とは決定的に違うところだ。
7年も日本の芸能界から離れていたビビアン・スーは、勘を取りもどして日本の芸能界に再適応できるだろうか。それとも中華圏の芸能界のやり方を引きずったまま行って、鳴かず飛ばずで中華圏に帰っていくだろうか。
いずれにせよ、お笑い番組好きで、ブラックビスケッツを懐かしく思い出す日本人の一人としては、ビビアン・スーの今後の日本での動向から目が離せない。

某携帯ゲーム会社のテレビCMを見るたびに

いい大人が、窃盗罪を正当化する携帯電話のゲームで興奮している演技のテレビCMを見るたびに、暗澹たる気分になる。
そういえばこのゲームで獲得したポイントは、同サイトの利用者どうしでやり取りできるらしく、Yahoo!オークションで数万円の値段で売りに出され、しかも、入札者もいるのを見つけて、さらに暗澹たる気分になった。
こんな下らないものに血道をあげている携帯電話利用者が、何万、何十万といることを想像すると、日本のロストジェネレーションの閉塞感は、言われているよりもはるかに救いようのないものなのではないかと思えてくる。
単に、その絶望は語られていないだけであって。

小田嶋隆氏の痛快なツイッター批判は必読!

小田嶋隆氏が日経ビジネスオンラインに毎週金曜日、連載しているコラム『ア・ピース・オブ・警句』が面白い。
先日2010/08/27掲載分の「円高と下がり気味の眉の悲劇」は、経済学という学問の有効性そのものに対する問題提起になっている。
「こんなふうに経済に関する議論があやふやになるのは、そもそもそれが人間の活動を扱う研究分野だからだ。
 天体の運行やDNAの配列と違って、人間の欲望は法則に縛られない。むしろ、裏をかこうとする。でなくても、研究対象が自分のアタマで考える主体である以上、予測はほとんど不可能になる。当然だ。
 しかも、論文の内容や記者発表の文言は、常に実体経済に影響を与える可能性をはらんでいる。と、それを述べる人間は、特定の企業の利益や、相場の思惑や、市場の動向に対してニュートラルではいられなくなる。であるのならば、経済閣僚のみならず、学者もまた、必ずしも正直な発言をするとは限らない」
(2010/08/27掲載分より引用)
たぶん正確には、理論化という、これまた一つの人間の欲望が、「天体の運行やDNAの配列」などに対しては、比較的長い期間、安定した説明を与えられるだけ、と考えた方がいいのだろう。
天文学や生物学にくらべて、経済学のもっている「客観性」は相対的なものでしかなく、自然科学の理論も時間が経てば反駁される可能性がある。
逆に反駁される可能性があるからこそ、自然科学は自分自身の合理性を正当化できる、というのが、カール・ポパーのいう「反証可能性(falsification)」だったりするわけなので、経済学のあたえる説明の客観性について、とやかく言い出すと、かんたんに疑問符をつけることができる。
もちろん、小田嶋隆氏の論旨は、こういった科学哲学的な議論ではない。経済の議論をする人たちが、自分自身の理論の「党派性」をかくして、あたかも客観的な理論であるかのように語る、その語り方や態度に、小田嶋隆氏の批判は向けられている。
この小田嶋隆氏のコラムを読んでから、日経ビジネスオンラインの他の記事、とくに、いま日本は需要創出と供給の効率化のどちらを優先させるべきなのか、についての記事を読むと、かなりしらけた気分になって面白い。
一方では、大胆な財政出動をして、需要を創出するのが正しいと書いている人物がいて、他方では産業の民営化を進めて、供給側を効率化するのが正しいと書いている人物がいる。
日本経済新聞社は、会社としては、小さな政府の新自由主義的経済をめざし、セーフティー・ネットについては、まるで経済の問題ではないかのように放っておく立場のようなので、前者は「少数派の異説」としてしか取り上げられない。
でも、小田嶋隆氏の書いているように、実際には両者とも「特定企業の利益や、相場の思惑や、市場の動向に対してニュートラルではいられなくなる」状態にあるだけ。
明らかに経営者側の利害を代弁している日本経済新聞社が、積極的に財政出動をとなえたり、非正規雇用者に対するセーフティー・ネットの拡充ばかり主張したりするわけがない。
なので僕は、無料で日経ビジネスオンラインは読んでも、『日経ビジネス』を購読する気には全くならない。(と言いつつ、社会人になりたてのころには愛読していたなぁと、なつかしく昔を思い出す今日この頃)
ただ、こういったメタレベルの議論をしているコラムを、ちゃんと掲載しているあたりは、朝日新聞や産経新聞とは違う、日本経済新聞社の良識かなぁ、とも思う。
ところで、今日2010/08/30掲載された、小田嶋隆氏と岡康道氏の対談は、ツイッターというコミュニケーション媒体に対する、根本的な疑義になっていて、とっても面白いので、必読だ。
ところで、以前ツイッターで日経ビジネスオンラインを参照したら、「ユーザ登録しなきゃ読めないようなものを参照して、自分の議論を正当化するな!」と、わけのわからない反論をされた。
これも、いかにもツイッターらしいコミュニケーションの一例ということで。

小沢一郎氏の民主党代表選挙出馬について

マスコミの自作自演には、あきれて物が言えない。民主党代表選挙に小沢一郎が出馬を決定した件だ。
政権交代以降、手のひらを返したように、子ども手当や八ッ場ダム建設中止などを取り上げ、民主党のさまざまな政策をたたくことに専念し、その結果、参院選で見事に民主党を過半数割れに追い込んだ。
その後もマスコミは菅政権の批判を続け、支持率を下げる方向に世論を誘導することに成功し、小沢一郎が民主党代表選挙に出馬する、絶好の機会を与えた。
にもかかわらず、いざ小沢一郎が出馬を表明すると、また鳩山前首相の発言がブレていると民主党批判を続ける。
もちろん、こういったマスコミの世論誘導に、あっさり乗せられてしまう国民の情報リテラシーの低さも問題で、ニワトリが先かタマゴが先かという話になってしまうのだが。
また自民党が政権を取れば、当面の問題についてすべて良い方向に向かうと、マスコミも国民も本気で思っているのだろうか。
政権交代して、まだたった一年しか経っていないのに、評価の結論を出すのが明らかに早過ぎる。ブレまくっているのは民主党政権ではなく、マスコミや国民の方ではないのか。
政権交代によるせっかくの社会変革のチャンスを、衆議院・参議院のねじれによって早々に奪われてしまった。先日の参院選で民主党以外に投票した国民の皆さんには、その責任をとってもらいたい。
当然、責任をとってもらう法的な手続きなど存在せず、ただ民度の低さを嘆くしかないんだけれども。
こんなことをブログでグチっても全く無意味なのだが、完全に無意味なグチもたまにはお許しいただきたい。

Twitter(ツイッター)不具合の原因がルータの2段接続と判明

東京に戻ってきてから、原因不明のtwitter.comへのアクセス・エラーに悩まされていたのだが、ようやく原因が判明した。

不具合の内容は http://twitter.com/ にアクセスすると、最初の数回の操作は問題ないが、すぐにHTTPステータス324を返すようになって、アクセスできなくなるというもの。
ただ、Google ChromeやFirefoxなど、別のブラウザを起動してアクセスし直すと、やはり最初の数回の操作は問題なく、また、同じブラウザでも一日くらい間をあけると、また同じ現象をくり返すという、奇妙な不具合だった。
判明した原因というのは、自宅内でルータを2段接続していたことだ。PCに近い方のルータを1,000円のダムHUB(バカHUB)に取り替えたら、全く問題なくなった。
東京に戻ってきて、おおもとのルータから離れている部屋でPCを2台使うことになり、バカHUBを持っていなかったので、大阪から持ち帰ったルータを代わりに使った。それが、ダメだったようだ。
しかし、ふだんよくアクセスしているAmazonもGoogleもYahooもmixiも百度も新浪微博も、すべて問題なく使えていたし、Twitter(ツイッター)もHootSuite経由なら全く問題なく使えていたのに、http://twitter.com/ だけが不具合を起こしていたのは、一体何だったのだろうか?
http://twitter.com/ だけが、Webサーバーに対して何か特殊なアクセス方式を取っているとしか考えられないのだが、不思議だ…。