月別アーカイブ: 2010年6月

TBS『Nスタ』「ニセモノ天国、中国」のニュースで感じた2つの疑問

今日、夕方のTBS(MBS)のニュース『Nスタ』で、また北京モーターショーの映像を映して、中国はニセモノ天国だという話題を取り上げていた。それを見て疑問に思ったことが2つある。

(1)偽物がなくならないのは経済格差が根本原因
まず1つめ。中国大陸でなかなか偽物を撲滅できないのは、当たり前だが偽物が安くてよく売れるからだ。
「SONY」ならぬ「SQNY」製の電池を買う中国人は、それが日本のソニー製の本物であることを知っているかどうかに関わらず、安いから買う、それだけのことだ。
もちろん偽物を製造するメーカー側にも責任はあるが、たとえ偽物で品質が悪いと分かっていても、分かっていなくても、本物の価格を見て、それを買う経済力がなければ、偽物を選ばざるをえない。
中国大陸で本当に偽物を撲滅しようと思えば、残念ながら偽物のメーカーをいくら摘発してもイタチごっこになるだけで、沿岸部と内陸部の経済格差、そして、各大都市の内部でも、富裕層と農村からの出稼ぎ労働者など貧困層の経済格差を解消しないことには、決して偽物はなくならないだろう。
この種の「中国は偽物天国」的なニュースは、いつもただ単に「この車はベンツとそっくりですね~」などと、偽物を並べ上げるだけに終わっている。
しかし、中国国内の経済格差を原因とする、根強い偽物需要があるからこそ、偽物がなくならないのだ、という点まで踏み込まないと、全く非生産的な、ただの中国叩きに終わってしまう。
偽物天国だと言って、いくら中国を叩いても、日本経済にとって何の利益もないということが分からないのだろうか。
こういう報道をくり返せば、当然、視聴者である日本人の、中国に対する印象を悪化させる。
すると、せっかく政府が中国人に対する観光ビザの発行条件を緩和し、より多くの中国人観光客に来日してもらい、日本にお金を落としてもらおうとしているのに、中国人を歓迎しようという雰囲気がぶち壊しになる。
その結果、日本の観光立国の側面が成立しなくなり、日本経済にとって明らかに損失だ。
また、中国国内の経済格差批判まで踏み込んで報道すれば、一種の「外圧」として、偽物撲滅キャンペーンの形を借りて、中国政府に経済格差の是正を促すことができる。
その結果、日本製の本物を購入してくれる富裕層が増えるかもしれないのに、わざわざそのチャンスをつぶしている。これも日本経済にとって明らかに損失だ。
「ニセモノ天国、中国」という浅はかな報道は、日本経済にとって端的に損なのだ。
(2)日産自動車の広報の明らかな失態
次に2つめ。番組中で中国製の偽物の例として、「ふくらまないエアバッグ」が登場した。それは日産のエンブレムの着いたハンドルだった。
日産の広報は、いったい何を考えているのだろうか。
今日のニュースを見た視聴者の中には、日産製の自動車の中には、「ふくらまないエアバッグ」を組み込んだ製品が紛れ込んでいると勘違いした人が、何パーセントかいるに違いない。
当然、日産自動車は中国の部品メーカーから輸入した部品を、検品してから組み立てているだろうから、「ふくらまないエアバッグ」付きの日産自動車製の車が売られているはずはない。
しかし、たぶん経産省だと思うが、中国製の偽物サンプルとして、自社の協力工場が製造した偽物エアバッグ部品を提供し、エンブレムにモザイクもかけず、ニュースで放送することを許可すれば、日産自動車の購買戦略や品質管理体制に疑問を持たれかねない。
例えば、なぜ日産自動車は、そんな「ふくらまないエアバッグ」を製造するような部品メーカーを選定したのか。製造コストを削減せよと、経営層がむちゃな圧力をかけ、購買部門に誤った業者選定をさせたのではないか。
あるいは、業者選定の際に、事前に部品メーカーの経営体質をチェックしなかったのか。部品が仕上がって輸入した段階で、初めて偽物と分かったのだとすれば、日産自動車の品質管理はあまりにお粗末ではないか、などなど。
まともな経営感覚をもった視聴者、つまり、日産自動車の大型乗用車の購買層に、そのような誤解を与えかねない「ふくらまないエアバッグ」を、なぜニュースに露出させたのか。日産自動車の広報はお粗末としか言いようがない。
以上が、中国はニセモノ天国という、もう見飽きたニュースを見て、疑問に思った2つのことだ。

ツイッター(Twitter)のAPIエラーは当分なくなりそうにない

ツイッター(Twitter)をお使いの方は、先週ごろからエラーが出まくっていると思う。これはTwitter APIの技術者が処理能力をカットしているからだ。
Twitter APIというのは、Twitterの利用者のつぶやきや、誰が誰をフォローしているかなどの情報を、外部のプログラムから取り出せるように、ツイッター社が全世界に公開している「データの取出し口」のようなものだ。
携帯電話やiPhone、パソコンのHootSuiteというサイトなど、ツイッター本家のページ以外からツイッターを楽しんでいる人は、つねにこのTwitter APIを使っていることになる。
ところが全世界的にツイッターの利用者と、つぶやきが増えるにしたがって、ツイッター本家のページが、有名なクジラの絵を表示して、たびたび使用不能になるようになった。
そこで先週ごろからTwitter APIを開発・運用している技術者が、APIの処理能力(「APIレート」と言う)を意図的に落としている。それに関するTwitter API技術者の説明を日本語訳してみた。2010/06/30 02:33の書き込みだ。
以下を読むと、Twitter APIの技術者が、ツイッター本体の可用性について、無言のうちに、全責任をツイッター・サービス本体の技術者チームに押しつけていることがわかる。
ツイッター本体の可用性についてはhttp://twitter.com/supportをフォローすれば分かる。
残念ながら、当分、ツイッターがAPIエラーを出しまくる状態は改善されなさそうだ。
だからこそ、CGMマーケティング社のように、企業が意図的にツイッターに集中的に負荷をかけるような、バカげたイベントをするべきではない。
原文はこちら(グーグル・グループの「ツイッター開発トーク」掲示板)
「みなさんこんにちは。
私たちは先週APIレートの上限を随時変更し、皆さんの多くが気づいたと思います。私たちは様々な技術を使い、処理能力の問題に対処すべく改善をつづけています。APIレートの上限を減らすことは、私たちが使った最初で唯一の方法ではなく、できれば避けたかった方法です。しかし、ツイッターの不可を減らし、ツイッターのサービスができるだけ多くの利用者に使えるようにするために、より効果的な方法でもあります。
サービスを維持するために、私たちはレートの初期値を(350から)175に下げました。
こうして上限を引き下げても、私たしはまだ、たびたび処理要求の許容量を随時変更する必要があります。今日もそうする必要がありました。これらの状況については、http://status.twitter.comにアクセスし、@twitterapiをフォローすると、最新情報を入手できます。
私たちはみんな同じ船に乗っており、ツイッターも自分自身のサービスのためにAPIを使っているので、私たちもこれら上限の引き下げを体感しています。携帯端末や携帯サイトのためのツイッターも、すべてこの変更の影響をうけています。しかし私たちは出来るだけ多くの利用者にツイッターのサイトとAPIが使えるようにするために、こうする必要があるのです。全員のサービスを停止させたくないからです。
随時レートの上限を変更することについて、またいくつかご質問があることは分かっていますので、http://dev.twitter.com/pages/rate_limiting_faqこちらのページの『よくある質問集』にまとめてあります。皆さんの質問の答えになっていればと思います。
ご協力に感謝します。」
次に、『よくある質問集』を日本語訳してみよう。
「レート制限に関するよくある質問集
Q.なぜツイッター社はAPIレートの随時変更を始める時期として、ワールドカップ2010を選んだのですか?
A.twitter.comへやって来る通信の約75%がAPI経由です。レートを制御すること。これはつまり、ツイッターのサービスを元に戻す最善のチャンスは、APIの読み取り負荷の切り下げだということです。
(訳注:これははっきり言って、何の回答にもなっていない)
Q.レート上限を随時変更することで、APIの利用者全員が影響を受けますか?
A.レート上限が変更されると、API利用者全員がそれを体感します。ホワイトリスト・アカウントもツイッター自身も含まれます。携帯端末やm.twitter.comも含まれます。私たち自身も含めて、API利用者の誰も差別していませんし、優先順位もつけていません。
Q.私はホワイトリスト・アカウントを持っているのに、非常に小さなレート上限までしか使えません。
A.APIの利用者全員の公平を期すために、アプリケーションや利用者の割当量に応じて、レート上限を削減しており、リクエスト数を固定はしていません。
Q.上限が変更される前に、何らかの警告が出されますか?
A.私たちはレートの上限を下げたくありませんし、できるだけ避けようとしています。しかしツイッター自身は何の告知もなく過負荷になります。こうなると、レート上限を調節する前に、私たちはあらゆることをやってみます。
サービスの復旧は迅速に行わなければいけませんので、レート上限を下げる必要が出てきたとすれば、ただそうするしかありません。あなたはリクエストがまだ処理されずに残っているのに、レートが制限されたことに気づくこともあるでしょう。
(訳注:なぜ「警告は出せません」とはっきり答えないのだろう)
Q.このレート制限はいつまで続くのですか?
A.私たちはレートを制限したとき、何が起こるかをモニタリングしており、必要に応じてさらにレートを下げます。もしより健全な状態になれば、初期の制限値まで少しずつレート制限を増やすかどうかを調査します。
今のところ初期の制限値は350から175に下げてあります。初期の制限値を変更する場合は、みなさん全員に告知します。
(訳注:これも回答になっていない。レート制限をいつまで続けるか、つまりツイッター自体の処理能力を、いつごろ増強する予定なのかについて、まったく答えていない)
Q.レート上限がリセットされた時は、何が起こりますか?
A.レート上限はリセット時まで、私たちがどんな変更を行っても、それまでと同じ値にとどまります。
(訳注:これも全く回答になっていない。リセット時に達するまでのことを質問しているのではなく、リセットされた後のことを質問しているのだ)」
以下は、技術的にレート上限値をチェックする方法についての質問なので割愛する。要約すると、リクエストに対するレスポンスの中に、上限値が埋め込まれてテキストで返されるだけだ。

村上尚己氏の明らかに論理矛盾のあるCO2削減目標批判コラム

村上尚己氏の『日経ビジネスオンライン』の素晴らしいコラム「前政権が残した『負のエコ遺産』 CO2、25%削減は悪夢のデフレ促進政策になる」について。
僕が、「村上尚己氏の政治的意図が明らかなCO2削減目標批判コラム」を書いた後、村上尚己氏が以下のようなツイートをしているのを見つけた。
村上氏:「ありがとうございます。勝手に政治問題にして攻撃する人は怖いですね。RT(以下略)」
リツイート部分は、リツイートされた方のご迷惑になるので省略した。村上尚己氏のいう「勝手に政治問題にして攻撃する人」というのは、もちろん僕のことだ。
しかし村上尚己氏のコラムの冒頭部分を読むだけでも、極めて政治的に語っていることは明白だ。以下、引用する。
「鳩山前政権がわずか8カ月で退陣に追い込まれた。普天間基地移設問題で迷走を続け、様々な政治的、外交的傷跡を残しただけで、鳩山由紀夫・前首相は、ほとんど何もできないまま政権を放り投げてしまった。」
このように、村上尚己氏はコラムの冒頭でいきなり、どう読んでも鳩山前首相批判としか読めない論を展開している。このコラムが「政治問題」を扱っていないと、どうすれば矛盾なく主張できるだろう。
僕は村上尚己氏の言う、CO2削減の高すぎる目標が日本経済に悪影響をもたらすという議論に完全に同意する。
しかし、その問題を、わざわざ民主党支持者の反論を買うような「政治問題」化しておきながら、自分は政治問題を扱っていないと主張するのは、完全な矛盾だ。
これではせっかくの村上尚己氏の貴重な意見も、おそらく多くの誤解を産んでしまう。
一貫してエコノミストとして活躍されて来たからかもしれないが、ここまで政治音痴では、おそらく村上尚己氏の主張は最終的には広く受け入れられない。少なくとも民主党支持者から無視されることは間違いない。
結果的に村上尚己氏は、ご自身の望まない「政治問題」に自ら巻き込まれることになる。
繰り返しになるが、村上尚己氏の書かれていることは完全に矛盾しており、かつ、村上尚己氏ご自身、その矛盾に全く気づいておられない様子だ。
そのために、CO2削減批判という貴重な論点が埋もれてしまうのは極めて残念である。

村上尚己氏の政治的意図が明らかなCO2削減目標批判コラム

村上尚己氏の『日経ビジネスオンライン』の素晴らしいコラム「前政権が残した『負のエコ遺産』 CO2、25%削減は悪夢のデフレ促進政策になる」を読んだ。
CO2削減の高すぎる目標が、日本経済に悪影響をもたらす点は完全に賛成だ。
ただ、なぜ旧麻生政権時代の高すぎる削減目標を取り上げず、参院選公示後のこの時期に、わざわざ民主党批判の文脈でこの問題を論じたのか、疑問に感じた。
そこで、村上尚己氏のツイッターへのリンクがあったので、さっそく反論したら、意味不明の理由であっさり退散してしまった。
(※ちなみに村上尚己氏のツイッターはこちらをクリック
以下、やりとりをそのまま引用する。
僕:「. @Murakami_Naoki 本日のNBOnlineの記事について。麻生政権も2005年比換算で-15%のCO2削減目標を掲げていたのに、参院選公示後のこの時期に、民主党のみを批判するのは明らかな偏向です。なぜ自民党の削減目標数値に触れなかったのか合理的な説明を求めます。」
村上氏:「政治的な意図は全くありません。-25%は経済活動に及ぼす影響が余りに大きいと考えたからです。RT @todkm: 麻生政権も2005年比換算で-15%のCO2削減目標を掲げていたのに民主党のみを批判するのは偏向です。自民党の削減目標数値に触れなかったのか合理的な説明を求めます。」
僕:「政治的な意図がない事の説明になっていません。今日の記事に『-15%なら問題ない』との記述がなかったからです。引き続き合理的な説明を求めます。 RT @Murakami_Naoki: 政治的な意図は全くありません。-25%は経済活動に及ぼす影響が余りに大きいと考えたからです。」
僕:「. @Murakami_Naoki 本当に政治的な意図がないのでしたら、参院選公示中でもありますので、次週は旧麻生政権の-15%を題材に、引き続きCO2削減目標の愚を論じる事をお願い致します。仮に次週も民主党批判になっていた場合は、政治的意図があったと見なします。」
村上氏:「感情むき出しですね。理不尽な言いがかりに対してはこれ以上リプライしません。RT @todkm: 政治的な意図がない事の説明になっていません。今日の記事に「-15%なら問題ない」との記述がなかったからです。引き続き合理的な説明を求めます。 @経済活動に及ぼす影響が余りに大きい」
(※以降、村上尚己氏からのリプライ無し)
僕:「. @Murakami_Naoki とくに感情的な表現を使ったとは考えませんが、どの部分が「感情むき出し」で「理不尽」なのかをご指摘下さい。謹んで表現を改めさせていただきます。」
僕:「フォロアーの皆様、NBOnlineコラム http://ow.ly/241CP の著者の先生に対する私の発言のどこが感情むき出しで理不尽な言いがかりかご教示下さい。 RT @Murakami_Naoki: 感情むき出しですね。理不尽な言いがかりに対してはこれ以上リプライしません。」
僕:「. @Murakami_Naoki CO2削減目標が日本経済にマイナスである点は、完全に同意いたします。ただ、政治的立場を超えて、広く読者を説得するには、民主党批判の文脈にしたのは完全に失敗と考えます。むしろクライメートゲート事件を詳細に解説すべきではなかったでしょうか。」
以上だ。
村上尚己氏から何かリプライがあったら、続きを書くが、多分ないだろう。
しかし、政治的中立にCO2削減目標の経済的弊害を論じることは簡単なのに、なぜ、明らかに民主党支持者から反論される文脈で書いたのか、いまだに謎だ。
いや、謎でも何でもなく、村上尚己氏は明らかに反民主党の立場で政治的意図がある。にもかかわらず村上尚己氏は「政治的な意図は全くありません」と虚偽の反論をしている。
その上、感情的になったのはご自身の方なのに、僕が「感情むき出し」で「理不尽な言いがかり」をしているという侮辱を言い残して、一方的に議論を打ち切った。
こういう奇怪な筆者に出会えるので、『日経ビジネスオンライン』はやめられない。
(つづく)

alanとローラ・チャンの比較:アジア人タレントに日本語力は不可欠

alanとローラ・チャンは、ともに1987年に中国大陸で生まれ、日本デビュー前に全く日本語を学んでいない点で共通している。

たしかにalanは歌手、ローラ・チャンはグラビア・アイドルという決定的な違いはある。しかし、日本で活躍するタレントとして、知名度を比較するのは不公平ではないだろう。
また、現時点で日本の芸能界で、20代前半でメジャーデビューしている中国人の女性タレントで、比較対象にできるのはこの2人くらいしかいない。(テイチク所属のティアナ・シャオは知名度が低すぎ、問題外)
知名度は明らかにalanより、ローラ・チャンの方が高い。
alanのTV出演がほぼNHKに限られ、民放の歌番組にほとんど出演していないのに対し、ローラ・チャンは、NHK教育の中国語講座のレギュラー出演以降、深夜番組『ロケみつ』にレギュラー出演している他、最近ではゴールデンタイムの番組でもよく見かける。
テレビ局から見れば、alanに出演依頼しづらいのは、最近の歌番組がバラエティー化しており、明らかに彼女の日本語力がアドリブに対応できないからだろう。
ただ実際は、alan自身が真面目すぎて、バラエティー色の強い番組への出演を拒んでいるらしい。もしこちらが本当だとすれば、alanとエイベックスは自分で自分の首を絞めていることになる。
ウィキペディアによれば、ローラ・チャンが事務所と契約して来日したのは2006年5月。その後1年半、日本語学校で日本語を集中的に学習している。

そうして日本語を学んだ後に初めて、ローラ・チャンは公式ブログを開設している。彼女自身が書いた最初の記事はこちら。
「ローラでーす」(『ローラSMILY日記』2007/11/17記事)
いくつか間違いはあるが、alanの現時点の日本語と比べても、はるかにレベルは高い。たった1年半でここまで日本語をマスターした努力は尊敬に値する。自分が英語をマスターするまでに、何年かかったか考えてみるとよい。
そしてこの公式ブログ『ローラSMILY日記』は2009/04/01に、同じアメブロで、同じ『ローラSMILY日記』というタイトルで、何故かわざわざ引越ししている。
一見まったく無意味な引越しのようだが、URLが「rola-chen」から「rola-chan」に変わっている。ローラ・チャンの本名「陳」のピンインは「chen」だが、それを日本の芸名にあわせて「chan」に変更しているのだ。
これだけのためにブログを引越した、というより、これだけのことでブログを引越す必要があるほど、中国人が日本の芸能界で人気を得るのは難しいということを、彼女の所属事務所とローラ・チャンは分かっている。
僕はalanのファンではあるが、語学が苦手だからとか、本業の歌手に専念するためということを「口実」に、日本語から逃げている限り、alanの日本での人気はこれ以上、劇的には上がらない。
ほとんどの日本人が映画『レッドクリフ』の題名を知っているが、主題歌を歌った歌手の名前を知っている日本人は、ほとんどいない。
そもそも日本では中国人や韓国人に対する差別と、その裏腹である、欧米人に対する「名誉白人」感覚が根強い。
歌手であれグラビア・アイドルであれ、中国人が日本の芸能界で人気を得るには、日本語を学習し、日本の芸能界に適応することが、最も重要なのだ。
中華圏ですでに大スターだったテレサ・テンでさえ、1970年代に日本でデビューした時は失敗したのだから。
alanが日本語学習に消極的である限り、同じエイベックス所属の天上智喜のように鳴かず飛ばずの状態になるのは、ファンとして残念だけれども、ほぼ確実だ。