月別アーカイブ: 2009年3月

ビデオニュース・ドットコムで元検事・郷原氏が緻密な検察批判を展開

ビデオニュース・ドットコムのマル激トーク・オン・ディマンド第416回に元検事の郷原信郎氏が出演し、民主党小沢代表の公設秘書が政治資金規正法で起訴された件について厳密な議論を展開している。
詳しくはぜひ、この放送回をじっくりお聴きいただきたいのだが、やはり検察は今回の起訴で、致命的な政治資金規正法の法解釈上の誤りを犯したようだ。
そしてその誤りを糊塗するために、政治資金規正法の立法趣旨を曲げて、無理やり公設秘書の起訴に踏み切った。
政治資金規正法は、もともと政治活動には政治献金が必要だという前提に立っている。
ところが、元検事で財団法人さわやか福祉財団理事長・堀田力(ほった つとむ)氏の意見に代表されるように、検察は政治資金規正法の立法趣旨を、政治献金イコール「汚いもの」であるという風に、ねじ曲げて解釈している。
そしてほとんどのマスコミも、「悪」である政治献金を規制するのが政治資金規正法であり、政治献金をもらっている政治家は、どんどんつかまえろという、堀田力的な曲解に乗っかって、世論をあおっている。
でも、本当にそうなら、政治資金規正法は「規制法」という名前になっていたはず。
トーク・オン・ディマンドの中でも郷原氏がていねいに解説しているが、この政治資金規正法は、米国流の、政治活動には政治献金が必要だという前提で、その資金の流れを「正しい」ものにする法律である。だから「規正」法という名前がついている。
関口宏もみのもんたも、堀田力氏と同じレベルで、金のかかる政治は何でもかんでも悪いという、極端な理想主義をふりかざしているに過ぎない。
日本人によくある、本音と建前の使い分けだ。
政治活動に一定の資金が必要なのは自明である。なのに、関口宏やみのもんた、堀田力氏、そして彼らの「正義漢」ぶりに何も考えず同調する多くの日本人は、金の掛からない政治という、実現不可能な理想論を垂れ流し続ける。単なる自己満足以外の何ものでもない。自分だけが良い子ぶっているというわけだ。
ただ、郷原氏はトーク・オン・ディマンドの中で、本当に政治資金そのものを禁止したいなら、検察は政治資金規正法をそのような趣旨の法律に改正するためのロビー活動を行うべきだとも語っている。
また、小沢氏のような建設業利権に依拠する政治スタイルを、決して擁護するつもりはない、とも語っている。
郷原氏が、今回の検察による逮捕や起訴を批判している理由は、今回のように法律の立法趣旨をねじ曲げてまで、特捜が逮捕や起訴をできてしまうとすれば、それは明らかに検察権力の乱用である、という一点なのだ。
ほとんどの日本人はその危険性を理解せず、「金に汚い小沢一郎氏」というイメージを無反省に受け入れて、マスコミに流され、小沢氏おろしの大合唱になりつつある。
まあ、これが日本人の「民度」と言ってしまえばそれまでなのだが。

シャンソンのカバー曲集を再生リストにしてみた

気が向いたので、カラオケボックスでお気に入りのシャンソンを3曲連続で録音してみた。これでフランス語曲のカバーが5曲になったので、再生リストにしてみた。ぜひ聴いてみたいという奇特な方はどうぞ。
ところでカラオケボックスという場所は、録音環境としては最悪だろう。湿度は低いし、タバコの臭いが残っているし、エアコンを入れるとフィルターに付着したニコチンたっぷりの風が顔を直撃するし。趣味で歌ってるんだから仕方ない。

柴田淳の透明なブルーノートについて

柴田淳の曲の特徴について一つ書き忘れた。多くの曲でブルーノートが使われているのに、まったくR&Bっぽくない。ブルースっぽくない。

中島美嘉のために作詞・作曲した『声』のサビにも、ブルーノートが多用されているが、どこまでも透明なメロディなのが不思議だ。
僕は中学、高校時代にエレキギターをやっていて、唯一何とかアドリブを弾けるスケールがブルーススケールだし、当時Culture Clubのファンだったりで、ブルーノートの気持ちよさにはかなり敏感だ。
ただ最近のJ-POPはR&Bの真似事が多すぎて、ブルーススケールのメロディーを聴くと、もうお腹いっぱいという感じだ。
ところが、柴田淳のブルーノートがたくさん出てくるメロディーは、まったく黒っぽくないのに、ブルーノートが居心地悪そうにしていない。それがとても不思議なのだ。