ルーマン「機能と因果性」精読(7)

今回は引き続き Niklas Luhmann, Soziologische Aufklaerung 1 – Aufsaetze zur Theorie sozialer Systeme, 7.AuflageのIII、ページ数で言うと20ページから読み進めたい。 「III. 因果論的科学の機能主義に対する批判は、認識カテゴリーとしての因果性に対する批判と同一視することはできない。また、前者は後者の排除を目的としているわけではない。そして、機能主義的研究と因果論的研究の対比を指摘するのが問題なのでもない。目的論的因果性と機械論的因果性の古くからの区別を、少し更新しようとするのである。因 続きを読む ルーマン「機能と因果性」精読(7)

政権交代のない日本に未来はない

参院選の結果は直接、政権交代にむすびつかないので、逆に国民は安心して民主党に投票できる。それが今日の投票結果だ。 しかし、良識ある日本人なら、二大政党制が定着するまで、自民党以外に投票しつづけるべきだろう。 自民党と野党が拮抗して政権を担う体制にならないかぎり、日本は外部からのチェックが働かない官僚機構によって支配されつづける。 いまの日本の政治の悪い部分は、自民党の失政が直接の原因なのではなく、政権交代がおこらないことによる、官僚支配が直接の原因と考えていいだろう。それを止めるには、この日本に二大政党制を確立するしか方法がないことは明らかだ。 近々、衆議院が解散される可能性もあるが、そのとき 続きを読む 政権交代のない日本に未来はない

ルーマン「機能と因果性」精読(6)

前回に引き続き、Niklas Luhmann, Soziologische Aufklaerung 1 – Aufsaetze zur Theorie sozialer Systeme, 7.Auflageの19ページから精読を進める。 「このような意味での機能概念を、機能的変数の枠内で等価物を確立するための規制原理として理解し、因果論的科学の機能主義のかわりに等価物の機能主義を利用すれば、上述の方法論的困難は解消される。したがって『欲求』はもはや、機能主義的な関係づけの観点以外の何物でもなく、さまざまな欲求充足の可能性が互いに等価であることを明らかにするものであることがはっきりす 続きを読む ルーマン「機能と因果性」精読(6)

ルーマン「機能と因果性」精読(5)

前回に引き続き、Niklas Luhmann, Soziologische Aufklaerung 1 – Aufsaetze zur Theorie sozialer Systeme, 7.Auflageの18ページから精読を進める。 「このような端緒から抽象化の技法と比較に技法が発見される。それらの技法は同一性、観念、類概念といった古い存在論的概念よりも柔軟で、同時に複合的である。たしかに存在論的に構想された観念論は、不確実性を通じて一般概念を獲得しなければならなかった。しかしそうした観念論は、他の可能性の排除の下に観念を絶対的存在の中に確保するために、観念の本質からあらゆる不 続きを読む ルーマン「機能と因果性」精読(5)

ルーマン「機能と因果性」精読(4)

邦訳が出版されていない二クラス・ルーマンの「機能と因果性」のドイツ語原典を引き続き精読してみたい。 なお使っているテキストは、VS Verlag fuer Sozialwissenschaften刊「Soziologische Aufklaerung 1-Aufsaetze zur Theorie sozialer Systeme」の2007/02出版の第7版である。今回はその16ページからということになる。 「II. マリノフスキーの儀式と呪術についての分析は、機能主義研究の古典的パターンだ。儀式や魔術は感情的に困難な事態への適応という問題を参照することで説明されている。儀礼と呪術は緊張の高 続きを読む ルーマン「機能と因果性」精読(4)