「株はバクチではない」一部訂正

昨日の記事を掲載した直後に、競馬などは特定の馬券が多く売れると、勝敗の確率は変わらないが、オッズは変わるというご指摘を頂いたので、訂正させて頂きます。 特定の馬券が多く売れるほどオッズが下がるのは、おそらく馬券の購入者に分配する原資の金額が、ある程度の変動幅であらかじめ決まっているからなのだろう。 いずれにせよ、賭けの参加者の行動によって勝敗の確率が変動しないのは、株のような市場での取引との本質的な違いだ。もちろん株取引での「勝ち」をキャピタルゲインを得ることである、と定義した上での話しだが。 さらに、当然のことだが、馬券と株券ではリキディティが違う。買った馬券を転売してキャピタルゲインを得る 続きを読む 「株はバクチではない」一部訂正

株はバクチではない

「株はバクチみたいなものだ」と言って株式投資に反対する人は、株と賭け事の本質的な違いがわかっていない。かんたんなことで、例えば競馬は、特定の馬券を何十万人が買おうが、その馬券のオッズは変わらない。一方、株は、特定の株券を買う人が増えれば増えるほど、その株券の価格が高騰する。 賭け事は、賭けに参加する人の行動によっても、勝敗の確率は変わらない。参加者が同時に競技者であるような賭け事は別として、パチンコ台の設定、宝くじの当選確率、競走馬やボートの調子は、賭けに参加する人の行動に影響をうけない。 それに対して、株は売る人と買う人の合意で価格が決まる市場取引なので、売買に参加することで儲かるか儲からな 続きを読む 株はバクチではない

最適なルーマン入門書『ルーマン 社会システム理論』

ルーマンの『社会システム理論』を英訳のペーパーバック『Social Systems』で少しずつ読みすすめていたのだが、部分的な理解はできるものの、ルーマンの企図の全体をどうしても把握できない。 これまでとっつきやすい入門書には頼るまいと、あえて読まずにいたのだが、ついに誘惑に負けてゲオルク・クニール、アルミン・ナセヒ著、舘野受男、野崎和義、池田貞夫訳『ルーマン 社会システム理論』(新泉社)を買って読みはじめた。 おかげで、なぜ『Social Systems』が理解できないのかが理解できた。1984年に出版された『社会システム理論』は、1960~70年代の社会システム理論の構想を発展させたもので 続きを読む 最適なルーマン入門書『ルーマン 社会システム理論』

自殺サイトと16歳の高校生について

ひきつづき、エヴァンゲリオンTVシリーズを第八話、アスカ・ラングレー登場まで観終わってテレビをつけると、自殺サイトで知り合った40代の男性と行方不明になっていた16歳の男子高校生が、ご両親の懸命の捜索もむなしく、40代男性とともに遺体で発見されたとの報道。 キャスターは若い命を道づれにした40代の男を憎悪するコメントだったが、果たしてそう言いきれるだろうか。 たとえば、「この40代の男性のおかげで、自殺という望みをかなえることができた男子高校生は、幸運だった」という言表は、倫理にもとると言いきれるだろうか。 先日、かんたんに自分の命に終止符を打てる「壁のスイッチ」があれば、僕は迷わずそれを押す 続きを読む 自殺サイトと16歳の高校生について