品格を欠く藤原正彦のエッセー

■近所の小さな本屋に立ち寄ったら、今ベストセラーになっている『国家の品格』の著者、藤原正彦の『祖国とは国語』(新潮文庫)が平積みになっていた。どれだけつまらない本かを確かめるためにぱらぱらめくってみると、案の定、国家が折り目正しくなるためには、国民一人ひとりが折り目正しくならなければならない。そのためには小学生の国語教育が最重要である。などと当たり前のことが延々と書かれている。 きっと『国家の品格』という本にも同じようなことが書かれているに違いない。この種の本を読む人たちは、自分の考えで自分自身を洗脳したい人か、当たり前のことがいかに当たり前に書かれているかを確認して、著者の考えていることの凡 続きを読む 品格を欠く藤原正彦のエッセー

メルキオール『現代フランス思想とは何か』読書中

■最近書評がないとお思いの読者もいらっしゃるだろうが、いまJ.G.メルキオール著『現代フランス思想とは何か―レヴィ=ストロース、バルト、デリダへの批判的アプローチ』を図書館で借りて読んでいるところだ。邦題のとおり、現代フランス思想家3人に対する啓蒙主義の観点からの批判で、4年前の出版当時、たしか日本経済新聞の書評に取り上げられていたはずである。 それまでジャック・デリダの『エクリチュールと差異(上)』を面白く読んでいたのだが、比較的堅実なルソー読解の書『グラマトロジーについて』に比べると、いかにもデリダらしい言葉の戯れの側面が強くなっていて、かなり読みづらいことは否めない。 いっそのことデリダ 続きを読む メルキオール『現代フランス思想とは何か』読書中

短命ドラマ『西遊記』に見る薄れゆく中国の影

■今朝の日本経済新聞に「上海の事業拡大見通しやや陰り」という記事があり、森ビルが外資系企業347社に調査したところ、今後三年間、上海で事業拡大が続くという見方が、一年前に比べ縮小しているとのことだ。その理由の一つに「反日」デモも含まれているという。 小泉首相が頑固に靖国参拝を続けていることと、麻生外相が外相でありながら露骨な中国脅威論をことあるごとに傍白してくれているおかげで、すっかり中国と日本の関係は改善のきざしが見えない。それに比べると、台湾や韓国との関係の良好さが際立つ。 中国と日本の関係が改善しようがしまいが、僕個人にはどうでもいいことで、米国政府が中国脅威論を捨てない限り、日本が単独 続きを読む 短命ドラマ『西遊記』に見る薄れゆく中国の影

富士通のココログは全然ダメ

■今日、2006/03/28に富士通が勝手にココログのシステムをバージョンアップした。当初、バージョンアップのためのシステム停止は07:00~13:00と予告されていたが、直前になって突然17:00まで延期する有様。 しかもバージョンアップ後のココログの動作が何と遅いことか。まったくお話にならない。今晩、バージョンアップ後のココログでこの記事を投稿するまでに何分待たされたか。また、とある過去記事から外部のブログへトラックバックを1個送信するだけの処理に10分以上もかかった。 バージョンアップによって、これだけココログの性能が悪化しているのに、ココログのトップページにはお詫びのお知らせが一言もな 続きを読む 富士通のココログは全然ダメ

カテゴリー: IT

オール電化住宅の流行

■最近オール電化住宅が流行だけれど、10年後もガス代より電気代が安いという保証はどこにもない。一生の買い物でガスコンロやガスのアウトレットが一つもない住宅を選ぶことに、疑問を感じる人はあまり多くないのだろうか。 たとえば日本近海で大きなガス田が見つかって、ガス代が大幅に安くなったとき、一戸建てならまだガスの配管工事もやりやすいだろうが、マンションで建物の中にガスの配管を新設するというようなことが簡単にできるのだろうか。 ついに美輪明宏までが登場した東京電力のテレビCMを目にすると、ふと、そんなことを考える。