アンリ・マンソンジュ『文化行為としての性交(フォルニカシオン)』

■会社の昼休みに大型書店の哲学書コーナーをぶらぶらしていたら、今さらながらといった感じでデリダ特集の棚があった。「あった」と書いたが実は数週間前に訪れたときからすでにデリダの棚はそこにあったので、「まだあった」と書くのがより正確だ。 その棚にはデリダの解説書(もっともデリダに対する注釈というものが可能だとしての話だが)や伝記(もっともデリダは自らの伝記的事実が事実であること、ましてその「事実」に自らの思想の起源を見出しうることについて異議を唱えるだろうが)も並べられており、その中にアンリ・マンソンジュによる『文化行為としての性交(フォルニカシオン)』という書物があった。 デリダの解説書として文 続きを読む アンリ・マンソンジュ『文化行為としての性交(フォルニカシオン)』

タイPOPの歌姫パーミー

■毎週月曜日夜23:00からNHK FMでAsian Popsの番組があるのをご存知の方は少ないと思うが(もっともこのページの読者のうちご存知の方の割合は全日本人に占めるこの番組を知っている日本人の割合よりは高いと予想されるが)、今週放送分にタイで最も人気のある女性歌手Palmyが出演して、豪州留学で仕込んだ流暢な英語でインタビューに答えていた。 Palmyのことは以前タイのポップスを日本に紹介する日本のレコード会社の社長が何かのテレビ番組で取材されていたものを偶然目にしたときに、彼が今まさに日本で売り出そうとしている歌手として登場したことから知っていた。 詳しくは新宿にあるタイ音楽専門店「サ 続きを読む タイPOPの歌姫パーミー

岩手県自民党の被害妄想

■岩手県の選挙管理委員会の作成した参議院選挙向けに有権者に投票を呼びかけるポスターに、地元の自民党会派がクレームをつけたため、撤去が決まったようだ。「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」「投票しなきゃ変わらない!」というコピーの背景にタレント、セイン・カミュの写真があるというポスターだが、自民党がクレームをつけた理由は、現状を変える必要があるということを前提とした内容になっているからだということらしい。 僕は自民党がクレームを付けた結果、このポスターが撤去されたという事実そのものが、選挙管理委員会に対する自民党の不当な介入、というより、ほとんど言いがかりであって、大問題だと考える 続きを読む 岩手県自民党の被害妄想

家族主義経営のウォルマートで性差別訴訟

■家族主義的な経営で有名な米ウォルマートで百万人以上が原告となる雇用上の性差別訴訟が起こったようだ。かなり意外な感じがしたのだが、以前の企業イメージが非常に良かっただけに、今回従業員から訴訟を起こされたという事実だけで、訴訟結果の如何に寄らず、同社の社会的な評判(reputation)はかなり悪化するのではないか。

学歴こそが新卒学生評価の最適な指標

■とある読者の方から一風変わったメールが届いた。以前このページのエッセーで、こと就職・転職活動に関する限り日本では依然として高学歴が有利に働いており、とくに新卒学生の能力を判断するにあたって学歴こそが最適な指標であると書いた。 たとえ経営学部や経済学部の出身であっても、そもそも新卒の学生が実業界で役立つ知識や経験を持っているとは考えにくい。大多数の学生については基本的な勤勉さや理解能力・論理的思考力でその能力を判断するしかない。それらの能力を判断するために、学歴、つまり学校での勉強の成績以上に客観的な指標があるだろうか。学校で学ぶ内容に価値はなくとも、勤勉に学んだという形式的な事実そのものは、 続きを読む 学歴こそが新卒学生評価の最適な指標