月別アーカイブ: 2004年4月

東京国際ブックフェアでソニーの電子ブック

■昨日は東京国際ブックフェアに出かけてきた。マイナーな学術書の新品が2割引で手に入るからだ。幸運にもみすず書房のブースで『自明性の喪失』を購入することができた。電子ブックのブースではすでに4万円前後で市販されているソニー製品が展示されていた。ハードウェアは薄型で白黒液晶も見やすく、メニューのスクロールが異様に遅かったことを除けば、そしてジョグダイヤルの触感が個人的に大嫌いだということを除けばよくできていた。問題はインターネットからダウンロードできるという書籍コンテンツのほうだ。Timebook ClubというWebサイトからダウンロードできるのだが、あまりに貧弱で、こんなコンテンツのために誰が4万円も出して専用のハードウェアを買うだろうかと言いたくなる。

ひそかに息絶えていたカラス

■以前、街を飛び交っている鳩は一体どこで人知れず息絶えるのだろうと書いたが、先日、朝の通勤に最寄の駅まで歩いていく途中、車道と歩道の段差のあたりにカラスが一羽、仰向けに翼を広げて息絶えていた。あたりには生ゴミを漁りにカラスが何十羽と乱舞しているのに、その一羽だけが静かに息絶えていた。燃えるゴミからヘンなものを食べたに違いない。そうでなければ鳩と同じように、カラスもきっと人目につかない場所を選んで、ひっそりと死ぬはずだから。

タイル張りの床の歩き方

■駅のコンコースなどを歩いていると大抵床がタイル張りのパターンになっているが、そのパターンをどう踏みながら歩いていくかに無意識のうちにこだわりながら歩いてしまうのは僕くらいだろうか。

鷺沢萠は縊死だった

■鷺沢萠が亡くなったことを今朝新聞で読んだ。35歳で心不全とは若すぎる病死だと思っていたら縊死だったらしい。このページでも数回言及したことのある作家で、初期の『川べりの道』のほか、自分が在日三世であることを知った後の『君はこの国を好きか』などお気に入りの作品はいくつかあったが、彼女に一体何があったのだろうか。
This morning on the newspaper I read that Megumu Sagisawa died. I thought it’s a bit strange that it said she died of heart failure so young at 35 years old. Eventually it turned out she hanged herself in her room. She was one of my favorite novelists. Her early work, Path Along the River is a beautiful piece. Do You Like This Country? was written just after she has discovered that she was actually a third-generation Korean-Japanese. This essay is also beautiful even though it describes her partly political encounter with native Koreans during her study stay in Korea. I wonder what made her kill herself.