高橋源一郎『人に言えない習慣、罪深い愉しみ―読書中毒者の懺悔』
■片岡義男『日本語の外へ』といっしょに高橋源一郎大センセイの『人に言えない習慣、罪深い愉しみ―読書中毒者の懺悔』(朝日文庫)という長いタイトルの書評を買っていたのだが、後からこの書評の中に『日本語の外へ』がとりあげられていることを知って驚いた。それにしても高橋源一郎大センセイの書評を読むと、ブンガクが読みたくなってくるから不思議だ。伊藤左千夫『野菊の墓』、織田作之助『夫婦善哉』、川上弘美『蛇を踏む』をたてつづけに読んでしまった。『夫婦善哉』には個人的になじみ深い新興宗教の名前が出てきたりして、時代こそ違うが、僕の生まれ育った大阪の下町を思い起こさせた。『野菊の墓』は映画化されてるくらいだから( 続きを読む 高橋源一郎『人に言えない習慣、罪深い愉しみ―読書中毒者の懺悔』