明らかに適性にない地位に就けられている人を見るの

■明らかに適性にない地位に就けられている人を見るのは、たとえその人が年上であっても忍びないものがある。本人にとっても荷が重過ぎて不幸だし、周囲の部下にとっても仕事がはかどらず不幸だし、会社にとっても不幸。幸せな人は一人もいない。それを勘違いして励まして何とか頑張らせようという同期の社員は、一見人のためを思っているようでいて、本人を追い詰めているだけだということに気付いていないのだろうか。本人がその地位を降りれば、本人は分相応な仕事に安心もし、満足もできるし、周囲の部下も代わりが見つかりさえすればハッピーだし、会社としても嬉しい限り。誰も損はしない。どうしてそういう人事を断行できないのか。年功序 続きを読む 明らかに適性にない地位に就けられている人を見るの

学生時代の友人の結婚式に出席した

■学生時代の友人の結婚式に出席したが、同じ研究室の仲間がまったく変わっていないことに驚いた。というのは正確ではなく、8年という時間の経過から自分が期待していたほどには皆変わっていなかったというだけのことなのだ。現実には皆変わっている。毎日のように研究室で顔を合わせていた頃と違って、お互いの知らないところでそれぞれの時間が確実に流れている。結婚式の短い時間で知り得る範囲は自分が相手に変わらなくあってほしいと期待している部分でしかなく、変わっている部分がそう容易には認識できないだけのことだ。だからといってお互いの変化を理解できないほど変化しているわけではない。「あいつは誰だ?」ということはない。2 続きを読む 学生時代の友人の結婚式に出席した

坪内逍遥『妹と背かゞみ』

■ひきつづき明治文学全集で坪内逍遥の『妹と背かゞみ』を読んだ。文庫本にして200ページ弱の作品だが、やはり小説というより人情本に近い。ちなみに題名は「妹」と「背かがみ」という意味ではない。「妹と背(いもとせ)」は夫婦、「かがみ」は映し出す意味。つまり夫婦の生活を描写するという意味の題名だ。 題名のとおりこの小説は「自由恋愛」で結婚した夫婦と、親の都合で結婚させられた夫婦のいずれもが不幸な結婚生活を送る様子を、逍遥自身の小説論に忠実に写実主義で再現しようとしている。その意気込みの証拠に第一から第十八まですべての回に「写しいだす~」という副題がついている。 第一回は「写しいだす三田台の仮寓居」、第 続きを読む 坪内逍遥『妹と背かゞみ』

新聞の迷惑メール記事に見る性差別

■今朝、日本経済新聞の社説を読んでいてギクッとした。「迷惑メールの防止急げ」というタイトルだが、その末尾に次のような文面がある。 「迷惑メールは男女の出会いからわいせつ画像まで様々で、『迷惑』の定義も受け手により異なるため、それを一律に規制することは難しい。しかし、だれもが携帯電話を持ち歩くようになった今、携帯電話の利用者には女子高生など数多くの未成年者が含まれている。教育上の観点からも規制は慎重かつ早急に進めなければならない。役所間の縄張り争いをしている時間的余裕はない」。 議論の主旨には賛同するが、では男子高校生には迷惑メールに関する教育上の配慮は必要ないということなのか。「教育上の観点」 続きを読む 新聞の迷惑メール記事に見る性差別

ひきつづきP2Pについて反論に対する反論を頂いた

■ひきつづきP2Pについて反論に対する反論を頂いた。久しぶりの骨のある反論なので今回もここでさらに「反論」させて頂く。昨日の僕の反論は「P2Pと政治的な話の関連性などない」という論旨ではない。「P2Pが反グローバリゼーションだ」という命題は偽で、「P2Pも情報技術である限りはグローバリゼーション擁護的だ」という命題が真だという論旨である。それは「そもそも情報技術を利用すること自体がグローバリゼーションへの幾分かの加担であって」と書いたことからも明らかだ。この点を読み違える読者はまずいないと思う。僕が書いたのは「P2PやLinuxなど個別の情報技術が政治的に右だとか左だとかいう議論はまったく無意 続きを読む ひきつづきP2Pについて反論に対する反論を頂いた