月別アーカイブ: 2001年6月

NTTのISDNダイヤルアップルータを使いはじめてまだ数か月しかたたないのに

■NTTのISDNダイヤルアップルータを使いはじめてまだ数か月しかたたないのに、もう用済み。今度はNETGEAR社のCATV/xDSLルータで家庭内LAN。ルータといってもセットアップに5分とかからない。高速回線が普及するスピードが中途半端で、無駄な買い物をさせられる。amazon.comでCDの視聴が快適になったのがとてもうれしいのだが、今度のルータはいつまで使えるのだろうか。

生保予定利率引下げで日経のデタラメな主張

■昨夜のテレビ朝日『ニュースステーション』での議論と比較してみると、日経新聞の生保予定利率引下げに関する主張がいかにデタラメかが分かる。
日経の主張は「生保がもっと予定利率を引き下げやすくすることが契約者の利益につながる」というものだが、これは大ウソだ。予定利率を引き下げやすくすれば、生保が横並びで利率を引き下げ、契約者がみんな損するのは目に見えている。
今朝の日経の社説は「生保会社が予定利率引下げの手続きを開始すること自体が解約を招き経営不安の引き金になりかねない。それは結局、契約者にも不利益をもたらす」と書いているが、このくだりはデタラメである。利率引下げの手続きを開始して解約を招き、経営不安の引き金を引いてしまった生保は、経営破たんすればよいのである。
そうすれば解約した契約者はより優れた生保会社に乗り換えられるし、経営者は「破たん」というかたちで責任を問われることになる。さらに破たんした生保は生き残った生保や外資の傘下で再生する可能性もある。そうして経営者の責任が明確になった上で生保会社の淘汰がすすんでいくことが、契約者の利益になるのであって、利率引下げをかんたんにすることは、逆に経営者の責任をあいまいにしたままで本来破たんすべき生保会社を生き残らせ、すべての不利益を契約者に押しつける結果になる。
どうして日経はこんなとんでもない主張を社説に堂々と掲載できるのだろうか?もしかすると生保という業態そのものをブッつぶしたいのかもしれないが...。

農産物や繊維製品に関するセーフガードの発動を純粋に経済的な問題ととらえれば

■農産物や繊維製品に関するセーフガードの発動を純粋に経済的な問題ととらえれば、国内産業の保護という観点から合理的な擁護論を組み立てられるのかもしれないが、実際にはきわめて政治的な問題なのだ。経済学という学問領域の中で合理的に説明できるからといって、それを実行に移したときの政治学上の問題を忘れてはいけない。情報システムの構築や企業の業務改革もこれによく似ている。現行の業務手続きを変更した方が良いことは誰の目にも明らかなのに、実行にうつす段階になって常に問題になるのは政治的な力関係なのだ。やろうとしていることが正しいことであれ、間違ったことであれ、何かをやるということ自体に反対する人々や国家というものは必ず存在する。いずれにせよ中国産農産物に関するセーフガードは、政治学的に即刻解除すべきだということは議論の余地がない。
■NTTのフレッツADSLにして4日目だが、早くもサービス水準の限界が見えてきた。確かにINS64と比較するとめちゃくちゃ高速であることには違いない。下りで実効900kbpsほど、15倍近い通信速度になっているのだから当然だが、FTPやHTTPなどのプロトコルでコネクションが確立するまでの時間が数十秒かかることがある。一つの回線に収容されている利用者の速度が全体的に低下するのではなく、コネクションが張りにくくなるというのがADSLの特性なのだろうか?

せっかく自宅の接続環境をADSLにしたばかりなのにソフトバンクとYahoo!Ja…

■せっかく自宅の接続環境をADSLにしたばかりなのにソフトバンクとYahoo!Japanが提携して低価格でNTTの6倍の速度でADSLサービスを開始した。予約申込件数がすでに現時点でのADSL全利用者数を超えているという。まさに「ざまぁみろNTT」。東京めたりっくが事業不振に陥り、ソフトバンク傘下に入らざるを得ないところまで追い込まれたのも、ADSL対応作業をNTTが意図的に遅らせていたことが一因と言われているのだから、皆さんもお住まいの地域がソフトバンクの格安ADSL提供地域になったら、すぐにNTTのADSLから乗り換えちゃいましょう。マイラインをNTTにするなんて、論外。小泉首相の支持率が9割近いのに、マイラインのNTT登録率が6割を超えているなんて、こんな腰抜けの保守傾向で向こう3年間のゼロ成長覚悟の不良債権一掃処理を乗り越えられるのか?日本人。(やや下世話な文体で申しわけない)

世の中、最先端の技術のおかげで便利なようでいて不便なところがある

■世の中、最先端の技術のおかげで便利なようでいて不便なところがある。先日、循環器系の精密検査をするはめになって(結果は「まったくの健康体」だったのだが)24時間心電図を記録する装置を身につけて1日過ごした。上半身のあちこちに電極をべたべた貼りつけられるのはしかたないと覚悟していたのだが、記録装置を目にしたとき、僕は率直に告白して強いノスタルジーを感じた。今から20年近く前、はじめてパーソナルコンピュータを手にしたとき、電子データの記録装置は音楽用のカセットテープだった。それも2400ボーなどという、今ではその正確な定義も忘れてしまった記録速度のレコーダーから、ちょっとしたゲームを読みとるだけで30分近い時間がかかった。今ならハードディスクが「ガガガ」と鳴るだけであっという間に起動できるようなプログラムを、当時は数十分かかって読み込ませなければならなかったのだ。総合病院の検査室で僕が目にしたのは、まさにそれと同じ物だった。つまり心電図を24時間記録する装置はダサダサのウォークマンのような形をしていたのだ。記録を始めるとテープがゆっくりゆっくり回転し始める。これをベルトで腰にしばりつけて1日生活する苦痛は容易に想像できる。シャツのお腹のあたりがぽっこりふくらむので恥ずかしくて街も歩けない。いっそのこと服の外に出してウォークマンだと言い張ろうかと思ったほどだ。少し考えてみればわかるように、今の世の中にはもっとスマートな記録装置が山ほどある。音楽用テープ1巻に記録できる容量なら、ソニーのメモリースティックか松下電器のSD1枚で十分だろう。最先端の技術をつかえば記録装置そのものをお腹にペタリと貼りつけられるくらい小型化することなど何でもないはずだ。検査結果の分析だって、読み出し速度に限界のあるカセットテープと、一瞬にしてデータ転送できる半導体では雲泥の差だ。この心電図記録装置のローテクぶりは日本の医学界と自民党の癒着構造か何かに関係するに違いないと思いながら過ごした1日だった。