月別アーカイブ: 1999年10月

今日のNHKスペシャルに日産のゴーン氏が出演していた

■今日のNHKスペシャルに日産のゴーン氏が出演していた。英語で話すゴーン氏がキャスターに「本当にここまで大ナタをふるう必要があったのでしょうか?」と問われたとき、日本語の同時通訳は次のように翻訳した。「もしわれわれがそう決めたのなら、それ以外に方法がなかったということです」。日本語として意味が通らない。しかし同時通訳が間違っていたのではない。ゴーン氏の英語が間違っていたのだ。フランス語には「Si~, c’est que...」という構文がある。フランス語の「si」は接続詞で使うと「if」の意味なので、そのまま英語になおせば「If~, it’s that...」となる。たぶんゴーン氏は「If」を使ってしゃべっていたのだろう。それで同時通訳は「もし~」となった。しかし「Si~, c’est que...」という構文に限って、接続詞の「si」には「if」のような仮定の意味がなくなる。ゴーン氏は逐語訳するのではなく、意味をとって「~, that’s because...」とするべきところだった。もしゴーン氏が正しい英語を話していれば、日本語の同時通訳も「われわれはそう決めたのです。なぜならそれ以外に方法がなかったからです」と正しい日本語になっていただろう。もちろんゴーン氏の英語がフランス訛りであろうが何であろうがCost Killerとしての力量に変わりはない。ある意味で7年間赤字を垂れ流してきた経営者の尻拭いを買って出ているのだから、下請け業者や城下町の地元商店街が恨むべきはゴーン氏ではなく旧経営だ。でもあの「renaissance」のCM、たしかに映像は美しくてシャネルの香水のCMみたいだけど、日本人ウケはしないな。

シャワーヘッドを交換

■NikkeiXに浄水機能付きシャワーヘッドの記事が載っていたせいで、なんとしてでもシャワーヘッドを交換せねばという気持ちになった。実は今のマンションに入居したときからシャワーの水があちこち飛び散るので困っていたが、なぜかシャワーヘッドの交換は専門業者に頼まないと無理だと思いこんでいた。でも今日、気が向いてイトーヨーカ堂でシャワーヘッドを購入。1050円也(ただし「創業祭」期間中なので15%引き)。ねじって外すだけであっさり交換できた。こんなことならもっと早く交換すりゃよかった。

風邪対策に加湿器購入

■イトーヨーカ堂創業祭の「家電1割引」というPOPにつられて加湿器を購入。象印製で湿度センサー、タイマー付き。部屋はエアコン付きで暖房には困らないが、エアコンの暖房は空気が乾燥する。毎年風邪をひくとノドの痛みで眠れずに困る。去年は蒸しタオルに顔を埋めて深呼吸したり無駄な努力をした。今年はこれで大丈夫だが、湿度を上げすぎるとパソコンに結露してえらいことになる。難しいところだ。

カラオケ対策にbird『SOULS』を借りた

■近所のTSUTAYAでBjorkの1stアルバムと、birdの『SOULS』、Jamiroquaiの『Travelling Without Moving』を借りた。birdとJamiroquaiは単なるカラオケ対策。CDを借りるなんて6年ぶりだ。なんたって名古屋に住んでいる間は近所にレンタルCD屋がなかったから。これも首都圏に引っ越してきたおかげ。

『ファクタリング入門(新版)』

■ずいぶん前にGAAP(米国の会計基準)の解説書を英語で読んでいたときからfactoringって一体なんじゃ?という疑問が払拭されずに残っていた。Factoring with recourse、factoring without recourse。もう一生関係ないと思っていたが転職後の会社で担当することになった会計パッケージの説明をしに金融関係の顧客を訪問したときファクタリングの話が出た。
こりゃ債権管理業務といっしょに勉強し直さなきゃと思い、八重洲南口のブックセンターで探し回った結果、一冊だけファクタリングの専門書が見つかった(「債権流動化」関連書にはたいてい一項目としてあげられているのだが)。東京布井出版という聞いたこともないマイナーな出版社(失礼)の『ファクタリング入門(新版)』1800円で手頃な価格。
三和銀行系のオリエントファクター社長が筆者だが、今Yahoo!Japanでオリエントファクターと検索しても存在しない。factoringは普通の英和辞典にはない。ちょっと大きめの辞典で調べても「債権買い取り業」くらいの訳しかない。
ふつう企業は商品を掛けで売って、代金は1か月、2か月遅れで、現金や手形の形で回収する。売上が現金化されるまでタイムラグがある分、資金を圧迫する(売掛金の増加はキャッシュフローの減少)。手形なら銀行に持ち込んで割り引いてもらうという仕組みがあるが、売掛債権をそのまま買い取ってもらうのがファクタリングで、買い取る業者をファクターと呼ぶ。
手形が不渡りになるのと同様、債権も回収不能になるリスクがある(不良債権化)。ファクターは優良債権も不良債権もまとめて一つの企業(クライアント)の全債権を手数料を取って買い取ることでそのリスクを回避すると同時に、与信調査力を駆使して危ない債権は買い取らないようにする。
ファクタリングの原形(オールドライン・ファクタリング)では、ファクターは買い取った債権を売り戻さない。これが償還請求権なし(without recourse)のファクタリング。これはファクターのとるリスクが高すぎるので、現実には償還請求権付き(with recourse)のファクタリングが多い。つまりいざとなったらファクターは債権を売り戻して、クライアントが再びその債権を自分で回収するはめになる。
手形債権を償還請求権付きでファクタリングするのは、単なる手形割引と変わらない。日本では手形制度が根付いているので、ファクタリングがなくても手形割引で債権を現金化することができる(もちろん手形払いの取引に限られるけれど)。
Yahoo!でファクタリングと名前の付く企業を検索してホームページをのぞいてみると、だいたいが手形のコピーで債務保証をするというパターンが多い。これは日本では企業の情報開示が遅れており、ファクターが独自の与信調査網を持てない(個々の買い取り債権のリスクを事前に把握できない)ためらしい。なるへそ、ファクタリングは奥が深い。ファクタリングの勉強をしたい人にはこの本『ファクタリング入門(新版)』はおすすめの一冊。