月別アーカイブ: 1999年1月

名古屋郊外の無駄な大型バス

■今日、名古屋郊外を2km以上歩いた。市内某所に用事があったのだが、僕の住まいから直線距離ではほんの4~5kmなのに、電車なら一度都心に出て大回りする20km以上の道のりだ。唯一市バスだけが最短距離を行けるが、バス停で時刻を調べると次のバスまで40分ある。そこで路線に沿って歩き始め、バスに追いつかれたころには東名阪自動車道に出ていた。もちろん歩行者など一人もいない。たまにはこういう旅もいいが、1時間に一本しかない路線、しかも乗客は僕以外に4人なのに、大型バスを走らせる名古屋市はバカだ。マイクロバスにかえて1時間に2本にしろ。

クルーグマン教授曰く「教科書に帰れ」

■『グローバル経済を動かす愚かな人々』を読み終わった。『クルーグマン教授の経済入門』と比べると翻訳の悪さが目立つが、中身は超おもしろい。フランス関連学部出身者としては、「これこそフランス人」という文章はちょっとショック。フランスの経済官僚は過去の栄光にしばられて目先の有効な経済策さえ打てないバカ者どもだという論旨。たしかに今のフランスの失業率や経済的な低迷、情報化から取り残された実態を見ればそのとおり。日本からの給費留学生受け入れ枠も激減してるらしい。フランス人も日本人も過去のしがらみをかなぐり捨てて構造改革に取り組まないとダメかも。
クルーグマン教授がくり返し言っていることは、「経済I」の教科書に立ち帰れってこと。去年、『良い経済学・悪い経済学』を読んだときも「よし、マクロ経済学を勉強するぞっ!」と意気込んで日経新聞社『ゼミナール・マクロ経済学入門』を買って読んだけど、あまり頭に入らなかった。で昨日、紀伊国屋の洋書売場へ行ってスティーグリッツの『マクロ経済学の原則』を立ち読みしたら、ぜんぜんわかりやすいのでさっそく読むことにした。日本の経済学者ってわざと「しきい」を高くしてるんじゃないか。

インフルエンザの予防法

■インフルエンザがはやってるらしい。いちばんの予防策は部屋を乾燥させないこと。でもウチには加湿器がないから...なんて言わないでよ。お湯でぬらしたタオルを部屋の中で干せばいいだけじゃん(あまり湿度を上げすぎるとパソコンがイカれちゃうかもしれないから要注意)。吸引器がないなら、蒸しタオルを顔にあてて深呼吸しよう。あとは例によってビタミンCを毎食後飲むこと。これで予防はカンペキ。
うちの独身寮の管理人さんは「風邪をひいたらすぐ薬を飲みましょう!」なんて紙を貼り出したけど、ひいてから咳止めや解熱剤を飲んだって、症状をおさえるだけだから根本的な治療にならないっつーの。風邪ひきの「素人」はこれだから困るよ。職場でも「のど飴なめる?」とか言い合ってるのは確かにほほえましい光景ではあるけど、風邪の治療法としては効果ゼロ。職場の売店でちゃんとC3000タブレットが売ってるのに何でそれを買わないの?インフルエンザ一つとっても理論的に対策を打てるかどうかが大事。残念ながら愛情だけじゃ風邪は治らないんだよ。

米PBS『THE NEWS HOUR with Jim Lehrer』

■このページの在米の読者の方にすすめられて以来、NHK衛星で深夜に放送されている米PBS「THE NEWS HOUR with Jim Lehrer」を録画して観ている。最近は毎日、大統領弾劾裁判ネタで、law schoolの学生を呼んで討論させたりなかなか面白い企画もある。弾劾裁判の中継画像がダイジェストで放送されるのだが、大きなパネルに裁判資料からの引用を拡大し、その一字一句を論拠にしながら厳密に議論を進めていくスタイルは「まるで哲学の論文だな」と思った。
でもこれは逆で人文科学の論文が裁判をモデルにしているのだろう。社会科学や自然科学は実地調査や実験を基に仮説を検証するスタイルだが、人文科学の論文は、たとえばデカルトを論じる場合、デカルト自身の論文や、デカルトについて誰かが書いた論文を、まるでそれぞれの著者に裁判所で証言させるようにして順番に引用しながら、誰が正しいのかを明らかにしていくスタイルだ。僕もそういう思考プロセスに慣れてしまっているので、どの意見が一番正しいのかを常に考える。でも実はこの思考プロセス、サラリーマンとしてはふさわしくない。サラリーマンは弁護士や裁判官ではなく、政治家だからだ。つまり、正義につくより、力につく者が生き残る。考えてるヒマがあったらゴマをすれ。(もちろんこれは皮肉だよ)

チェン・ユーシュン『ラブゴーゴー』

■チェン・ユーシュン監督『ラブゴーゴー』(1997年台湾)を観た。とてもよくできたラブコメ。笑いのツボが日本人と全く同じなので大笑いできる。同時に確実に泣ける。アメリカ人・コンプレックスからハリウッドのラブコメに無理して笑うなんて不健全な映画の見方はやめて、台湾コメディーで多いに笑いませう!ちなみにケーキ職人の小学生時代の同級生役で登場する女性(いちおうこの映画の「主演女優」ってことだが)は台湾の実力派歌手・堂娜で、最近では林海象の映画にも出演していたようだ。名古屋ではシネマスコーレで今週金曜日まで。まだ観てない人は急ごう。