月別アーカイブ: 1998年8月

ニン・イン『北京好日』

■ニン・イン監督『北京好日』1992年:香港と中国の合作だが、エンターテインメント作品ではない上質の映画。隠居生活をおくる老人たちが、京劇サークルに集う。そこで起こる小さなドラマ。ぴあシネマクラブの解説によれば、ニン・イン監督はベルトリッチのもとで修行していたという。
街のお祭りで老人たちが京劇を発表するその舞台裏、TV局の取材をうけて一人ひとりが京劇への思いを語るシーン。TVカメラの見た目ショットになって老人たちの生き生きした表情をとらえるシーケンスはイタリアのネオリアリスモを思わせた。冒頭の長回しにも注目。ひじょうに洗練された語り口。とっても映画らしい映画でお気に入りだ。

お子様がうるさい新幹線の禁煙席

■新幹線の禁煙席は、かならずと言っていいほど元気な子どもたちに読書や安眠を妨げられる。ちょっとは静かにさせる努力をしてもらいたいものだ。先日、新幹線の中でなるほどと思う光景に出会った。母親が小さな声で絵本を読んで聞かせていたのだ。子供は静かに絵本に熱中している。ちょっとした工夫で小さな迷惑を防ぐことができる(この日記、ますます日経の「春秋」みたいなオッサン臭いスタイルになってきた)。
■恋愛をするスタンスには大きく分けて2つのパターンがあるなぁと思った。「これから恋愛します!」と宣言してからスタートするパターンと、相手のことがよく分かった頃、いつの間にか恋愛に移行するパターン。僕は前者のタイプらしい。
■名古屋鉄道の瀬戸線が「栄町駅乗り入れ20周年記念」というイベントをやっている。でも高い運賃が安くなるわけでもなし、乗客には何のメリットもない。

大阪キタにディアモールなんてのが

■昔からそうだが、答えの分からない問題を抱えると、いつもひとりで悩むハメになる。調べてわかることならまだしも、そうでない場合はただ途方に暮れてしまう。慣れているとはいえ、そのたびに自分の人生を丸ごと疑問に付さなければならないので、疲弊する。
■関西在住の方はご存知のとおり、大阪キタの繁華街は阪急・阪神の両百貨店で二色に塗りわけられている。庶民派阪神とハイソな阪急の対比は見事で、阪神百貨店のレストラン街のセンスの悪さといったら天下一品。真剣に顧客満足を考えているとは到底考えられない。その分、気取らずに食事ができるとも言えるけれど、デパートのレストランが「デニーズ」以下でどうする?
■大阪はちょっと見ない間にいろんなものができて、半年に一度訪れるくらいじゃ全くついていけない。そこが名古屋との違い。キタにディアモール大阪という、採光窓のある明るい地下街ができた(といってもかなり前らしいが)。中学時代から、大阪駅前ビル地下街の、いかにもサラリーマンのオッサン臭い商店街のつくりが気にくわなかったんだけど、この「ディアモール大阪」のおかげでイメージがガラリと変わった。どうやら阪神百貨店グループのようだ。「ディア(dia)」だからてっきり三菱地所だと思ったぞ。なんだ、がんばってるじゃん、阪神百貨店(でも、この阪神百貨店のサーバ、重い!!)。
■いずれにせよ「名古屋・栄が日本一の地下街だ」という主張は明らかな誤りである。
■シェーバーを松下電器製のスケルトンモデルに買い換えた。水洗いできちゃうのがすごく便利(当たり前か)。本体も涼しげで気に入った!

暦の上ではとっくに秋になっている

■暦の上ではとっくに秋になっている。果たしてこの夏もまた、虚しく過ぎていくのか、あるいは忘れられない夏になるのか?このホームページの筆者は今、人知れずその瀬戸際に立っている。紀宮清子さまのお気持ちがよく分かる。
■実家に帰ると、自分がこれほど濃密な人間関係のネットワークの1ノードとして生きていたのだということを、改めて実感させられる。
■親族関係のシビアさがいちばんはっきりする瞬間は、親戚どうしの人物比較だ。「誰は誰と比べて○×」。つい最近まで僕は局外者だったけれど、いつのまにかその渦中に置かれていることに、気づいた。
■カルピスのCFに「子供をもってふたたび出会うもの」とか何とかいうコピーがあった。花火大会、海水浴、盆踊り、夜店のソースせんべい。ふたたび出会おうとしたときには、もうなくなってる、なんてことはないだろうな。

サラリーマン的価値観に染まりきれない僕

■どうもサラリーマン的な価値観に染まりきれない...。もう入社5年目なんですが...。僕は、どうしても会社で「正しいこと」をしたくなってしまうんですよ。でも、会社は「正しいこと」をするところじゃない。「最適なこと」をするところなんですよね。つまり「普遍的に正しいこと」は会社ではタブーなんです。「会社にとって最適なこと」を実現するのがサラリーマンの仕事。分かってるんだけど、どうしても「正しいこと」をやろうとしてしまう。これが学生時代専攻した哲学的な価値観の抜けきらない僕の困ったところですね。