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搜狗輸入法でbin型式以外の辞書ファイルを作る方法

2018/02現在、搜狗輸入法でテキスト形式で個人の辞書をエクスポートする機能がなくなり、なぜか暗号化されたbin型式でしかエクスポートできなくなっている。

気軽にインポート、エクスポートできる型式の辞書を作ろうと思ったら、搜狗輸入法公式サイトで詞庫の作成を申請するしかないという面倒なことになっている。

辞書ファイルのアップロードはこちらのページから。ログインが必要なので新浪微博などからOAuthでログインする。

https://pinyin.sogou.com/dict/create_dict.php

アップロードするのは1行1単語、ピンインも何も必要なく単語をタテに羅列しただけのテキストファイルでよい。

その後1~3日間審査を待って無事検閲を通ったら、誰でも使えるSCEL型式の辞書ファイルとしてダウンロードし、インポートできるようになっている。

面倒くさい…。

SNH48の一期生最終選抜がこの日中情勢のなか今週末開催

日中関係が尖閣諸島国有化によって悪化し、民間レベルの交流活動も次々キャンセルされているこの状況で、SNH48も何もないと思うが、その後のSNH48の状況を見てみたい。
(※文中の写真はSNH48公式サイトにアップされている中国大陸各地でのオーディションの模様の写真)
SNH48とはAKB48のプロデューサ・秋元康氏が、中国大陸で現在第一期生のオーディションを行なっているアイドルグループだ。その他のAKB48クローンのアイドルグループと同様、上海の地名にちなんで「SNH48」と名付けられている。
SNH48の公式サイトはこちら(中国語)
2012/09/21時点で、第一期生のオーディションへの応募は締め切られており、応募者数は38,066名、書類審査を通過した1,000名について地区ごとにオーディションが行われ、10月中旬の上海で最終選抜が行われるようだ。
杭州地区予選受付けの模様
成都、杭州、広州、北京の予選はすでに終わっており、成都は21名、杭州は19名、広州は18名、北京は14名の合計72名が、上海での最終選考に進んでいる。(こちらの中国ツイッター「新浪微博」のツイートを参照
杭州地区予選、参加者が面接前にお祈り中
なお、SNH48メンバーへの応募資格は16~22歳という年齢制限がついている。
応募者総数38,066名が多いか少ないかだが、中国大陸の若年層人口は日本のざっくり10倍と考えていいので、日本でいえば3,800名が応募したことになる。中国大陸でのAKB48人気の水準は、この程度ということになる。
心の中でお祈り、次は私の番号?
応募者が少なかったことを裏付けるように、SNH48公式サイトではすでにメンバーの「通年募集」が告知されている。結局、期限を定めたメンバー募集では、一定のレベルを満たす応募者が十分な人数集まらなかったというこだろう。
全国各地から来た応募者、一次面接受付の様子
応募者が少ない原因の一つは、中国大陸のコアなAKB48ファンの年齢層が16歳より低いことがあるかもしれない。
また、16歳以上になるとすでに過酷な大学入試の受験準備が始まっており、アイドルで生計を立てようなどと言っている場合ではないシビアな現実もあるだろう。
結果発表会場
それに中国の場合は、そもそも両親が日本発のアイドルグループのオーディションに参加することを許すか、という大きな障害がある。
今回の応募者のほとんどが、おそらくはすでに大学生になっていて、比較的時間や経済的な余裕がある女子たちではないかと思われる。必然的に応募者数が少なくなるわけだ。
こうした大学生のお姉さんたちを、同じ中国大陸の小中学生の女子が応援するという図式は、中国大陸でも成り立つが、中国大陸の巨大な音楽市場の中では、きわめてマイナーになることは間違いない。
そして2012/09/21現在、SNH48の中国ツイッター(新浪微博)の公式アカウントがフォロワーに呼びかけているのは、SNH48の劇場名の募集である。劇場名を公募して何の意味があるのか分からないが、何とかSNH48を盛り上げようと必死な様子はわかる。
それでも中国ツイッターのSNH48の公式アカウントのフォロワー数は、たったの24,147人である。同じく中国の若者人口は日本の10倍ルールを適用すれば、日本なら2,400人程度と悲惨な数だ。
しかもSNH48の第一期メンバーへの応募者数より少ない。メンバーの応募者数よりフォロワーが少ないとは一体どういうことか。理解に苦しむ。
一次面接通過者がメディアとオフィシャルの取材中
いずれにせよこの週末2012/09/22~09/23が一期生メンバーの上海での最終選抜らしい。この日中情勢の中で、SNH48が出だしからどれだけ大コケするか。中国のネット芸能メディアがSNH48をどのように扱うか、あるいは完全に無視するか、見ものである。

中国語版『サイゾー』は中国の日本ファンの動機づけを奪うかも

『サイゾー』が中国語版サイトを正式に開設した(こちら)。これについて運営主体のインタビュー記事は、中国・新興国の情報サイト『KINBRICKS NOW』の以下のリンクから読める。
『目的は打倒クール・ジャパン?!あのサイゾーが中国進出、その理由とは』 (2012/07/13 KINBRICKS NOW)
現時点で中国ツイッター(新浪微博)の中国語版『サイゾー』公式アカウントをフォローしているのはたったの2桁だ。
中国ツイッターのフォロワー数は、日本語圏のツイッターのおおむね10倍でやっと同等と思われる。つまり日本語圏のツイッターのフォロワーを1万人持っていれば、中国ツイッターでは10万人いないと、同程度の人気や影響力を持てない、という概算だ。
『サイゾー』の公式アカウントは、2012/07/11に本格的につぶやき始めたばかりにしても、まだまったく認知されていない段階にとどまっている。これからフォロワー数がどれくらい伸びるか、期待して見守りたい。
さて、中国語版『サイゾー』について、開設以来ページビューがどのくらい伸びているのか、僕には知る方法がないけれど、今後アクセス数が伸びるのかといえば、かなりあやしいと個人的には思っている。
その理由は、中国大陸にいる日本ポップカルチャー・フォロワーのネット民たちの「動機付け」にある。
彼らは自分の力で、日本語のオリジナルの情報サイトに(『サイゾー』もその一つだが)、場合によっては中国政府のグレート・ファイアウォールや検閲を回避する技術(翻牆)を駆使する危険を冒してアクセスし、それを中国語に翻訳して、中国人に紹介するというプロセスの楽しさとやりがいを奪ってしまうからだ。
僕がそれを感じたのは、alanという中国人女性歌手についての中国大陸のネット民とのやりとりを通じてである。alanは四川省出身、解放軍芸術学院卒のチベット族女性歌手だ。
日本でエイベックスからデビューして以来、個人的に彼女の日本国内の活動を、勉強しはじめたばかりの、とても下手くそな中国語で、主に中国の検索エンジン「百度」の掲示板サービス「貼吧」で発信する、ということをやってきた。それなりに反響があって、かなり面白い体験だった。
もちろん中国大陸のalanファンたち自身も、日本語のオリジナル情報を入手しようと、グレート・ファイアウォールを越えてalanの日本語ツイッターをフォローしたり、YouTubeを見たり、日本でしか発売されていないCDやDVDを団体購入したりと、ものすごいパワフルさで彼女の日本での活動を追いかける。
そのエネルギーや、一部の中国人ファンの日本語力の高さには、ただただ舌を巻くばかりだった。
そういう彼らをネット上で見ていると、入手困難な日本語情報にアクセスし、それを母国語に翻訳するというプロセスにこそ、中国では少数派である彼ら日本のポップカルチャー・フォロワーのプライドや楽しみがあるのだと実感できる。
つまり、中国大陸でメンバー募集中のAKB48クローン「SNH48(上海48)」にしても、中国語版『サイゾー』にしても、彼らから最大の楽しみを奪うことになってしまうのだ。
しかも、SNH48や中国語版『サイゾー』の受容者として想定できるのは、ほぼ、そうした熱心な日本のポップカルチャー・フォロワーたちに限られる。
このことは、日本のアニメやマンガを、もし日本の製作者や権利者たちが、自ら中国語に翻訳して中国大陸で提供したら、もともとそれらの作品を「違法」に中国語訳していた中国人ファンたちに歓迎されないだろう、ということにもつながる。
その理由は、無償で入手できた作品が有償になってしまう、という経済的な面より、むしろ、中国語版を制作する「二次創作」の楽しみとやりがいが奪われる、という心理的な面が大きい気がするのだ。
なので、中国語版『サイゾー』ができても、中国人の熱心な日本のポップカルチャー・フォロワーは、あえて中国語版『サイゾー』を通り過ぎて、日本語のオリジナルの各種サイトへ情報を取りに来るだろうと、僕は感じている。単なる勘でしかないけれど。
追記:
なお、中国語対応のボーカロイドソフトなら、日本企業が中国で発売しても一定の成果が見込めるのではないかと思う。なぜなら、それを使って創作したり二次創作したりする余地が残されているからだ。