愛と苦悩のコロナ闘病記 その2 陽性通知

2日目:陽性通知

朝になると熱がやや下がっており、頭痛もやわらいでいた。

2021/01/13 08:2937.3 
2021/01/13 09:4837.0 

今日1月13日に検査結果の連絡があると言っていたが、まあ夕方ごろになるだろうと、横になったままスマホをいじっていると、10時半にスマホが鳴った。

検査結果ですが、陽性でとどいています。

そうですか、ありがとうございましたと、電話を切る自分の声が異様に低くなっている。

さあ、どうする・・・。

覚悟していたこととはいえ、現実を突きつけられるとパニックになりそうになる。

少なくともこれから1週間は症状が続く。根本的な治療法はなく、対処療法しかないことは分かっている。

すでに日本全国が第3波で感染者が急増し、中等症か重症でなければかんたんに入院できないことも分かっている。

新型コロナに特徴的な症状はこれから確実に出てくるだろう。そのうちどの症状が出てくるか。

筋肉の激痛か、吸っても吸っても酸素が足りない苦しみか、39度超えの高熱か、それとも「幸せな低酸素症」か。

個人的なポリシーとして、つねに最悪の想定をすべき、というのがあるので、これらの症状の中でもっとも死に近い低酸素症で意識が無くなり、死に至るパターンを想定した。

その場合、最後には自分が死につつあることさえ意識できないので、まだましと言えるかもしれない。それより激痛や呼吸の苦しさのほうが耐え難いかもしれない。

いずれにせよ運命に身をゆだねるしかない。新型コロナは人によって症状がかなり違うらしく、他の感染者の体験談をいくら読んだところで、自分の症状は予測できない。

ただ、高熱については解熱剤にたよらず耐えることにした。(後述しますがこれは間違いです。薬は医師の処方を守って飲みましょう

また、家庭内感染を防ぐため家でもマスクをすることになったが、自室に自己隔離している間も、のどの乾燥を防ぐためマスクをしつづけることにした。(科学的な根拠はありません

昨日PCR検査で受けとった書類には、陽性の場合、保健所からの連絡をお待ちくださいとある。宿泊療養施設に入所できるまでどれくらい自宅待機しなければならないか、保健所からの連絡次第だ。

自宅待機が長引けば、いよいよというときには救急車を呼ぶしかない。知らぬ間に「幸せな低酸素症」にならないよう、体温と血中酸素飽和度はこまめに測りつづけることにした。(個人の見解です

この日から一日布団の中で、激しい症状が出ないことを一秒一秒を祈るような気持ちで過ごすことになる。

といっても夜中も高熱で目が覚めるので、ほとんどの時間は全身汗をかきながら、昼夜となく熟睡していた。

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3日目:保健所からの連絡

翌日、1月14日15時半に保健所から連絡があった。

これほど順調にPCR検査、結果連絡、保健所からの連絡と進むとは思っていなかった。

区内の医療機関から大量にとどく陽性者の情報を、日々あれだけの新規陽性者が出ているにもかかわらず、これほど効率的にさばける保健所の皆さんは、神ではないか。

若い男性らしい保健師さんが、やわらかい口調で発症日と経過観察期間の特定をする。

37.5度近い熱が出たのは1月11日なので、発症日は11日、発症日を0日目として経過観察期間は10日目の1月21日で終了となる。

次に濃厚接触者の確認があり、同居の妻だけですと答える。今のところ妻に症状はない。

つづいて入院療養と宿泊療養の説明をていねいにして下さった。

入院については申し込み後、いつ調整がつくかわからない。宿泊療養なら早ければ明後日には入所先が決まるかもしれないとのこと。このとき筆者は宿泊療養というものを完全に誤解していたのだが、その話は後述する。

どちらを希望されますかと聞かれ、入院がベストですが、いつになるか分からないようなので宿泊療養をお願いしますと答えた。家庭内感染を防ぐためできるだけ早く入りたいことも強調した。

宿泊療養の調整ができた場合は、入所の前日に保健所から宿泊場所の連絡をするとのこと。

最後に質問はありますかと聞かれたので、自分がPCR検査をうけた病院が、妻は無症状のため検査を受けさせてくれないと言うと、では保健所から指示があったと病院に伝えて下さいとのことだった。

あの病院は無症状者のPCR検査を無条件に断っていたわけではなく、無症状であっても保健所が濃厚接触者とした人は検査を受けられたわけだ。

また、COCOAへの番号入力だけは必ず体験したかったので、登録番号をたずねると、後ほどショートメッセージでスマホにお送りしますとのことだった。このあと続けて妻にも直接電話をするようで、妻の携帯番号を教えた。

今後保健所から毎日体調を確認する電話をしますが、発信番号はその都度変わりますのでご了承くださいと、そんな細かいことまで伝え、電話を終えた。

大量の陽性者届をさばきながらこれほどきめ細かい対応ができる保健所は、やはり神。

保健師さんの物腰のやわらかな口調でていねいな説明を受けただけでも、すこし救われたようだった。

ただ不安なのは、いつ宿泊療養施設に入所できるかだ。

保健師さんは早ければ明後日と言っていたが、自宅待機者が東京都で8千人の単位では、ふつうに考えて明後日に自分の番が来るはずがない。ここまで順調に来たとしてもここからそうはいかないだろうと考えた。

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しばらく後、ショートメッセージにHER-SYSから届いた番号をCOCOAに入力しておいた。

自分がCOCOAに処理番号を入力する日が来るとは思わなかったが、発症日からすでに3日経っており、濃厚接触者は明らかに妻の他にいないので、誰にも通知がいかない無意味な入力だったと思う。