日本企業の根幹は高校野球の精神主義

毎週『日経ビジネスオンライン』(会員登録無料)金曜日の小田嶋隆氏のコラムを楽しみにしている。

今週2014/08/22の『女子マネはおにぎりを握るべきか』も秀逸なコラムだった。

『女子マネはおにぎりを握るべきか』(小田嶋隆:日経ビジネスオンライン)

高校野球の「滅私奉公」の精神主義を非難する主旨だ。

「個人的には、甲子園を目指す子どもたちの練習ぶりや必死さを、日本で有数の新聞や放送局が、全社をあげて後援・称揚・美化・推薦している限り、ブラック企業はなくならないと考えている。」

「甲子園の精神主義は、体制の不備や、補給の欠乏や、兵員の貧弱をすべて「精神力」で補おうとした帝国陸軍の精神主義をほとんどそのまま受け継いでいる。」

まったくその通り。

日本企業の集団主義や精神主義、つまり、個人の能力や独創性の軽視、合理性の軽視は、日本人が高校野球大好き点と密接な関わっている。

ただ小田嶋隆氏がこんなコラムを書いたところで、日本企業の集団主義や精神主義が変わるわけではない。日本企業のホワイトカラーの生産性は、たぶん永久にアングロサクソン型企業に追いつかない。

その最大の理由は、日本企業の経営層が高校野球が大好きで、集団主義や精神主義が大好きだからだ。合理性より根性論や一生懸命さが大好きだからだ。

「大好き」というのは感情の問題なので、理屈で説得することはできない。

そうやって日本企業は急速な少子高齢化と若い労働者の激減、外国人を受け入れられない排他性によって、衰退していく。それが日本企業の暗い未来だ。