ベタベタの仲良しにならないと一緒に仕事ができない日本企業の行く末

また日本企業の組織文化について、くだらないエッセーを書いてみる。

日本企業の組織文化そのものがくだらないので、それを論じるエッセーも下らないものになるのは仕方ない。

どの日本企業でも、日本企業の社員は一般的に、プライベートの時間まで同じ会社の社員とつるんでゴルフに行ったりすることで知られている。

プライベートの時間までいっしょに過ごさないと、勤務時間中の意思疎通や合意形成もできないというのは、日本企業の組織内部のコミュニケーションが極めて効率が悪いことを証明している。

まるで中学生や高校生のように、ベタベタとした人間関係を作らなければ、仕事上の意見も交換できない、議論もできない、協力して仕事もできないという、日本企業の組織文化の効率の悪さは、いい加減、限界に来ているのではないか。

あのソニーでさえこの記事に見られるように、社内の「仲良しグループ」からはみ出した人間を公然と非難するような、同調圧力の強い、内向きの組織になりつつらしい。

企業組織で行われる業務は、たとえ心の中で感情的に腹立たしいことがあったり、自尊心を傷つけられることがあっても、あくまで経済合理性にもとづいて粛々と行われるべきものだ。

しかしほとんどの日本企業では、大の大人が感情をむき出しにして、非合理的かつ感情的な対立をいかに丸く収めるかという、子供のケンカのような非生産的なことに多くの時間をムダに費やしている。

そのために、意思決定に時間がかかる上に、いちど決まったことの実行にも時間がかかるようになっている。

以前は、事前の根回しに時間をかける代わりに、いざ意思決定がされると日本企業の組織は動きが速いと言われていた。

しかし今の日本企業の組織は、意思決定にも業務遂行にも、協調性、要するに幼稚園児レベルの「みんな仲良く」という人間関係の圧力が働くため、時間的なコストがますますかかるようになっている。

日本のマクロ経済がもはや高い成長率を期待できなくなり、前進さえすれば結果が出せた時代が終わったためだろう。

そういう時代になれば、当然、より深く考え、より複雑に考えて戦略を立てることが求められる。

ところが、いま日本企業の主力である年齢層は、悲しいことに親の世代の影響をうけて、高度経済成長期の組織文化をそのまま受け継ぐという、完全な間違いをやらかしている。

もちろん彼らがその誤りに気づくことはないし、気づいたとしてもその代替になる行動原理を持っていないので、行動を改めることもできない。

かくして日本企業は海外市場で、欧米や新興国のより機敏で合理的な企業との競争に少しずつ敗れるようになり、ゆっくりと内需依存型に転換し、国内の少子高齢化の進行とともに内需が縮小するため、必然的に没落していく。

日本企業の「サラリーマン」の行動パターンや思考パターンが変わらない限り、その運命は誰にも変えられない。