alanの日本での活動再開について忌憚のない意見

alanのFacebookが開設されて、日本での活動を再開すると予告されている。

Alan 公式フェイスブック

日本のalanファンが喜ぶのは当たり前だ。僕も以前alanファンだった人間として、alanが日本で再び活動できることは喜ばしい。ただし「まともに」活動できる限りにおいてだ。

ご承知のように中国に帰国して以降、alanが日本で発売した唯一の日本語曲は『DREAM EXPRESS ~夢現空間超特急~』という、テレビ東京系放送の日中共同制作アニメ『トレインヒーロー』主題歌。

この『トレインヒーロー(高鉄英雄)』は中国本土では全く話題になっておらず、話題になるときには必ず酷評されるというCGアニメだ。じっさい中国大陸の上質なアニメ作品と比べると、このCGアニメの映像やストーリーなどあらゆる面でヒドい出来である。

そんなアニメの主題歌を歌うのと同じ程度の活動しかできないのであれば、alanに日本での活動を再開してほしくないというのが、僕の個人的な意見だ。そんなことをして一定の実績をあげた日本での過去に、わざわざ泥を塗る必要はない。

そして中国大陸のalanファンの反応も微妙だ。


日本での活動再開を歓迎する中国大陸のファンも、その理由は中国へ帰国後のalanの活動を低く評価しているものがほとんどなのだ。

例えば、中国に帰って来た後は日本ほど成功できなかったから日本に戻った方がいいとか、中国大陸には日本の菊池一仁氏のような優秀な音楽家がいないので、日本で制作してもらった方がいいなどである。

また、alanは残念ながら中国大陸のJ-POPファンの間では、格好のディスりの対象になっている。

そのため今回の日本での活動再開についても、さっそく中国2ちゃんねる(百度貼吧)のoricon吧にディスりのスレッドが立っている。書いてあることは相当ヒドいのでいちいち試訳しないが、要約すると、いまさら日本に戻ったって活躍できるはずがない、という内容だ。

alanは中国に帰国後、中国のメディアや中国ツイッター(新浪微博)で過去いくつか失言をしており、自分でもディスりの種をまいている。

日本人ファンなら、そういうalanの失態も彼女のかわいさのうち、というふうに甘やかすけれども、中国人の基準からすると、30歳近いのにいまだに分別のある発言もできないのかと、残念がらバカにされてしまう。

もしこれだけ日本での活動再開の予告を盛り上げておいて、結果、東京、大阪で千人規模のライブを数回開くだけとか、『トレインヒーロー』ほどではないにしても、視聴率のとれないテレビ番組とのタイアップが数曲出るだけとか、中国側で制作進行中のアルバムの日本語版を発売するだけとか、その程度の活動に終わったとしたら、確実に中国大陸ではさらにディスられるだろう。

きっとalanの日本での活動を再開しようとしているスタッフは、そうなることを分かっている。中国大陸のネットメディアの揶揄の対象になるだろうことも分かっている。(分かっていなければ単なるバカだ)

alanが中国に帰国して以降、日本で中国大陸はおろか、台湾出身のタレントさえ、alanの水準の人気に届いたタレントは一人もいない。中華圏タレントの日本における状況は、ひとこと「悲惨」としか言いようがない。

それでもまだ中国大陸出身のタレントが、日本でalanの水準の知名度を獲得すると信じているプロデューサーがいるとしたら、その人物は単なるバカだとしか言いようがない。

そして、alanの日本側スタッフがそうなることを分かっていて、日本のごく少数のalanファンのために日本で活動を再開させようとしているのだとしたら、日本のalanファンは無邪気に喜んでいて良いはずがない。

日本で活動再開してほしいという自分たちの願いが、中国大陸でのalanのキャリアにきっと傷をつけるだろうこと、中国大陸でalanが批判を受ける口実を与えるだろうことに、もっと自覚的になるべきだ。

僕はこれ以上、中国大陸のメディアやネットでalanが叩かれるのを見るのはゴメンだ。

つい数か月前も、中国2ちゃんねる(百度貼吧)のAKB48掲示板で、alanがディスりのネタにされていたので、中国ツイッターでalanを叩かないで欲しいと訴えた。

alanはこのまま中国で地道に活動を続け、韓紅のように、中国大陸の歌謡界の少数民族(チベット族)担当という位置づけで、安定した地位を時間をかけて築くのがいちばん良いと、僕は考えている。

そして30歳半ばにでも、CCTVの「春晩」でチベット民謡を歌えれば、それでこそalanにとっての成功ではないのか。

というより、彼女が中国大陸で中国籍のチベット族として生きていく以上、それ以外に成功はありえないはずだ。ビビアン・スー(徐若瑄)のような台湾の少数民族タレントとは生きる環境が全く違うのだ。

今さらalanが日本で活動を再開しても、中国大陸における彼女のキャリアには何のプラスにもならない。

僕は彼女の将来を真剣に考えるからこそ、日本のalanファンの「わがまま」に付き合うことなく、中国大陸でチベット族の才色兼備の歌手として、地道に活動を続けるべきだと考える。

日本に戻って活動するなら、日本にも聞こえてくるような成功を中国大陸で成し遂げてから、戻って来て欲しい。