あなたの仕事は台風を押してでも出社する価値のある仕事か?

台風が関東圏をかすめて、今朝は暴風で首都圏のほとんどの在来線、私鉄が運休になっていた。
それはいいとして、天候が良くなり、運転再開した後も、それぞれの駅に殺到する乗客で入場規制がかかり、線路上の電車はのろのろ運転の状態だったようだ。
いつもの数倍の時間をかけて、職場にたどり着こうとした会社員たちに、心の中で尋ねたくなった。
あなたの仕事はそんなに重要なのかと。
もし入場規制で電車に乗りはぐれた乗客の中に、都心の病院の名医がいたら、あなたが出勤をあきらめれば、今日、救えた命がいくつかあったかもしれない。
これは極端な例だが、鉄道会社が入場規制をかけざるをえないほど駅に殺到した会社員のうち、そこまでして職場にたどり着かなければならないほどの仕事をしている人が、何パーセントいるだろうか。
大災害などで大勢の負傷者が出たとき、あえてケガの程度で分類して、重い方から処置することを、ご承知のように「トリアージ」と言う。全体最適を考えた、合理的な手法だ。
今朝の首都圏の鉄道は、明らかに鉄道側の資源が、利用者を超えていた。
そういうとき、自分の仕事の社会における重要性を自ら「トリアージ」して、電車が順調に走り出すまで自宅待機することはできなかったのか。
企業の管理部門が従業員の仕事を「トリアージ」して、出社すべき部署を絞り込むなど、社会全体に目を向けるという発想がなかったのか。
まあ、そんなことを会社員レベルの知能に期待する僕の方が、大バカ者なわけだ。
「あの人は止まっていない沿線に住んでいるから出社できるのに何をしているんだ」などと、出社した会社員どうしが陰口を言い合う。
そういうアホらしい日本のサラリーマン社会に、僕らは生きている。