復興庁参事官の「暴言」を非難してスッキリする国民の愚かさ

復興庁の参事官がツイッターで暴言を書き込んでいた問題。この参事官を処分して問題が解決したと思うなら、国民は彼が言ったとおり知性が欠如している。
根本的な問題は、復興庁に他省庁に対する指示命令権が与えられていないことだ。
そして、この復興庁という制度を作った官僚たちは、わざと、そうしている。
大震災からの復興のためであっても、既存の省庁は既得権益を手放したくない。だが当時の民主党政府は国民から何らかの対応をせまられている。
そこで既存省庁は、なんの権限もなく、単に被災地住民と既存省庁の調整役、メッセンジャー・ボーイとして「復興庁」という体裁だけを整えた。
各省庁が自分の組織の本物のエリートを、そんなところに送り込むはずがない。問題の参事官も「船橋市副市長」という経歴からして、おそらく総務省ではBクラスだったはずだ。
この参事官の言う「ゲーム」とは、復興庁そのものが、最初から世論をあざむくためのハリボテで、彼自身がその「コマ」に過ぎないことを意味している。
本来なら、国民はこの参事官を引きずり出して、復興庁の内部事情をメディアなどで「告発」させるべきなのだ。
復興庁がなぜ機能しないのか、その内部事情を明らかにする絶好のチャンスだからだ。
そうすれば「ゲーム」の本当のプレーヤーが分かるはずだが、残念ながら日本国民の大半は、それほど頭が良くない。おそらくこの参事官の「トカゲのしっぽ切り」をして終わりだろう。
だから国民は、いつまでたっても霞ヶ関のエリート官僚にもてあそばれるままなのだ。この参事官の言うとおり知性が欠如しているから、いつも問題の本質にたどりつけない。
今回もたぶん、そうなるだろう。