中国四川省出身の女性歌手alanだが、活動を中国に移すということで、ご承知のように先月2011/08初旬に帰国した。
どうやらこれまでの歌手活動のたくわえをもとに、四川省に住んでいたご両親を北京に呼びよせ、今後は北京で一緒に暮らすようだ。alanの中国マイクロブログ「新浪微博」の一連のツイートでわかった。
alanは下記のようにツイートしている。
「お父さんは明日北京に来ます。ついに待ちに待った家族団らんの日々です。14年も一緒に暮らさず、この日のために私はずっとずっと努力してきました。中学一年生から大学卒業まで、さらに日本で四年あまり、私は実家を本当にとてもとても長い間離れていました、、、当然私は応援してくれる友だちの皆さんに感謝しています、家族のように思っていますよ。同時に私を傷つけた人にも感謝しています。あなたたちは私をより強く勇敢にしてくれましたからね!」
以前にも書いたように、alanはたびたび中国の掲示板サイトや新浪微博で中傷されているので、このツイートの最後の部分で、そういう人たちにひとこと言わずにはいられなかったのだろう。
しかし、この最後のひとことのせいでプチ炎上が起こる。コメントは約360あるが、そのうち一部のやりとりだけを試訳する。
何を言っているのかというと、alanのツイートの計算が合わないことを突っ込んでいる。中学一年生から大学卒業まで、そして日本で四年余りということは、普通に計算するとalanは今27歳になっているはず。
alanは24歳なので3年早すぎることになり、中国でおなじみの「2012年に彗星が地球に衝突して世界最後の日が来る」というネタを持ちだして、勝手に2012年を早めるな、と言っている。
ジョリン・ツァイ(蔡依林)も中国のネットでよく中傷される女性歌手で、悪意をもって「淋淋」というあだ名で呼ばれる。中国語の原文には「淋淋13」とあるが「13」はスラングで「バカ」の意味だ。
以下、また別のユーザーがあいの手を入れたりする一連のツイートを意訳してみる。
alan本人がたまらずレスをしている。ところがまた揚げ足をとられてしまう。
最初の「懶懶」は本来alanの漢字表記「阿蘭」の「蘭」をとって「蘭蘭」と書くが、ネットでalanを中傷する人たちは、同じ発音で「懶懶」と書く。「なまけ者」の意味だ。
この最後のレスでも、alanは最後にひとこと余計なことを書いてしまったようだ。alanを中傷して面白がっているネットユーザたちを「ゴミ」と呼んだ上に、最後にゲロを吐く顔文字まで付けてしまった。
これでまたプチ炎上してしまうわけだが、せっかく北京で10年以上ぶりに家族いっしょに暮らせるようになった初日が、ネットユーザの中傷で台なしになってしまうとは、芸能人の宿命とはいえ、alanも哀れである。