SMAP北京公演は日中民間交流に役立つか?

今晩(2011/09/16)SMAPの北京公演が行われるが、中国の2大マイクロブログを見る限り、ごく普通の中国ネットユーザからは、ほぼ無視されていると言ってもいい。
僕は個人的に騰訊微博より新浪微博を使っているが、SMAPという単語をふくむツイートで、最もコメントが多く、かつ、最もリツイートが多いのは、「日本潮流最前線」という日本の最新情報をつぶやく一般アカウントだ。
しかもコメントは500弱しか付いていないし、リツイートは2800ほど。新浪微博全体のユーザ数からすると、日本のメディアが騒いでいるわりには、微々たる注目度だ。
その他、SMAPの北京公演についてツイートしているのは、新華社の日本チャンネルという、いわゆる「官製」メディア。
たとえば「日本潮流最前線」が2011/09/15に人民大会堂でSMAPと前国務委員の唐氏が会見した様子を伝えるツイートに対して、上述のように500弱のコメントが付いているが、その内容をざっと見てみると、以下のように冷淡なものが多い。
まずツイートの内容を日本語訳しておく。

「今日、前国務委員の唐氏が人民大会堂でSMAPのメンバーと会見を行った時、「SMAPの北京公演は中日交流の歴史上重要な意義を持っている。北京公演は成功すると確信している」と述べた。明日、SMAP北京公演は工人体育館で行われ、4万人の入場者が見込まれる」

次にコメントの中から、あえて冷淡なものばかりを日本語訳してみる。
「中国のリーダーってどこへ行っても違和感満点」
「木村は政界入り!ほんと!」
「クソ反日たちは、きっとがっくりきてるだろうな」
「コンサートとなると、いちいち政治的色彩を帯びるとは、全く」
「温家宝も会見したらしいね~」
「木村は日本の総理になってもいいんじゃない」
「ただひとこと。。。うっ。。。」
「どうしてこんなに妙な雰囲気なんだ」
「2002年にGLAYが江沢民と会見したコンサートをまだ覚えてるけど、SMAPよりずっとすごかった」
「びみょー」
「どう言ったらいいか、びみょー」
「政治的な任務でもあるの?」
「これ、最近じゃ政治家も追っかけするの???」
「やっぱりヘンな雰囲気だ」
「政治の、道具」
「このコンサートってなぜ政務みたいに見えるの。なぜ上海でもやらないの?」
「SMAPも厳かに政治のコマになったか~」
「どういう意義があるの?」
「こんな政治っぽいのって」
「ツッコミを入れる気もしない」
「ほんとに違和感あるな~」
「そもそもSMAPの今回のコンサートにこんな意義があるなんて知らなかった。。。P.S.木村がいなかったら4万人も見に来たか。。」
「工人体育館って10万人の会場じゃなかったっけ?」
「木村だけが世界で1つだけの花~この写真を見た感想です」
「この違和感はいったい何なんだ」
「コンサートなのに、なんでこんなに政治的雰囲気が濃厚なの~!」
「もともと上海公演だったんでしょ。。。何で北京に行って成功するの??」
「4万人って実際ぜんぜん多くないね。中国でコンサートをすれば、ジャニーズのどのグループでも4万人なんてすぐ超えちゃうよ」
「おじさんの集団」
「政治!政治!!」
「コンサートするだけなのに政治リーダーの接見なんていらないし、あんなたくさん関係者席もいらないし、司会もいらないし、特別ゲストもいらないし、リン・チーリンもいらないし、観衆はただ単純にコンサートを見たいだけなの。あんなたくさん中国っぽい儀式はいらないの」
「だめでしょ、こんな政治っぽくなっちゃ」
以上のようなコメントがついている。もちろん普通に「見に行きたい!」というコメントもたくさんある。
しかし、くり返しになるが、最もコメントの多いツイートでさえ500弱しかコメントがないというのは、中国マイクロブログ人口を考えると、ほぼ無視できる数だ。
日本国内の報道や、中国政府の報道の熱心さに比べて、いかにご当地のふつうの中国の若者たちがSMAPの北京公演について無関心であるかが、お分かり頂けると思う。
つまり、今回のSMAP北京公演が、中国と日本の民間レベルの関係改善に貢献するなどというのは、両国の政治家たちの幻想にすぎないということだ。