huluの日本上陸は間違いなく失敗する

米国の動画サイトhuluが日本上陸、月額1,480円で見放題とのことで、ネット上の各種ニュースサイトでも話題になっている。
個人的には、鳴かず飛ばずのまま、遠からず撤退するだろうと考えている。
米国のこの手のネットサービスが日本に上陸するとき、真剣に日本市場の特性を検討しているのか、ときどき極めて疑わしくなる。
例えば米国のスタイリッシュなドラマをよく観るのは、日本では大都市に住む若い独身女性が中心だろう。
huluが配信するようなドラマについては、通勤途中の駅のすぐ近くにあるTSUTAYAで気が向いたときにレンタルして帰ることができるし、TSUTAYAオンラインでDVDを借りることもできる。それに、帯域の限られるネット配信サービスより、DVDの方が間違いなく画質がいい。
つまり、広大な国土を持ち、自動車での長距離通勤が一般的な米国と違って、日本の米国エンタテイメントのヘビーユーザーは、密集度の高い都会に住み、電車で移動する若い独身女性である。
しかも、海外ドラマを配信する動画サイトは、すでにYahoo!JAPAN傘下のGyaoが存在し、コンテンツはhuluよりはるかに多彩である。韓流ドラマもある。
huluはスマートフォンでも視聴できることを売りにしているが、huluの提供するような米国発のコンテンツを、わざわざ外出先でも視聴したいというニーズは少数派だろう。
同じスマートフォンを使ったヒマつぶしなら、huluのメインターゲットになるはずの若い独身女性なら、ミクシィやツイッターなどのSNSや、ネットゲームを選ぶはずだ。
このように、どう考えてもhuluが日本で成功する要素はない。
おそらく日本の若い独身女性の消費動向をよく分かっていない中年オヤジたちが、自分たちの米国に対するノスタルジックな欲望を、huluという外面だけ新しいサービスに投影してしまった結果の、バカげた決断があったのではないか。
日本に進出したhuluが、NTTドコモと独占的マーケティングパートナーシップを締結したという事実からも、中年オヤジ的勘違いの線が濃厚である。それにしてもNTTドコモは、beeTVの失敗から何も学習していないらしい。哀れである。
あらかじめ、ご愁傷さまと言っておきたい。