原発の必要性を教育しようと奮闘中の福島県の小学校!?

今朝2011/07/05の『NHKおはよう日本』のクローズアップ「問い直される原子力教育」を見て、ぶっ飛んでしまった。
福島県いわき市の小学校で、原子力教育を「見直す」取り組みのビデオの最後に、こんなナレーションが入っていた。
「原子力発電所の危険性に向き合いつつ、その必要性を学ぶために、教育現場では模索がつづいています」
一字一句正確ではないが、「危険性に向き合いつつ必要性を学ぶ」という部分は正しいはずだ。
要するに、文部省の指導かどうか知らないが、福島県の小学校でさえ、依然として原子力発電所は無条件に必要という前提で、子供たちに教育が続けられているのだ。
子供たちが校庭で放射線量を測定している様子が紹介され、「国の基準以下であることを、子供たちに確認させ、そのことをどのように伝えればいいのか、自分たちで考えさせています」云々。
その国の安全性の基準というものが、どのように決められたもので、世界の他の国と比べてどうなのか、それを教えることなく、国の基準だから無条件に正しいことを前提に、「原発の危険性」をどうやって教えることができるのだろうか。
しかもこういった様子を、教育現場の真摯な取り組みとして、投稿前の子供が見ているかもしれない朝の時間帯に、NHKが当たり前のように報道している。
この両方の状況に、ぶっ飛んでしまった。いやいや、明らかに違うだろう。
日本の将来をになう子供たちに教育するなら、原子力発電をいかに安全に停止・廃炉するか、そしてその代替となる再生可能エネルギーとはどのようなものかを教えるべきではないのか。
福島第一原子力発電所の事故で、どれだけ事前に危険性を認識して設計をしても、いったん想定外の事故が起きてしまえば、大量の高濃度の放射性物質によって環境が汚染されるということは、はっきりしたのではなかったか。
仮に経産省の手前、文部省がまだ原発の全停止を言えないのだとすれば、せめて再生可能エネルギーについても、子供たちにしっかり教育することが必要ではないのか。
にもかかわらず、まさに事故が起こった福島県の小学校で、原子力発電所の「必要性」を教えるべく、現場の教師が奮闘している様子が、NHKの朝のニュースで平然とレポートされるというのは、いったいどういうことなのか。
NHKのディレクターは頭がおかしいんじゃないか。
それとも僕の方が、悪い夢でもみているということなのか。