alanの3rdアルバム『JAPAN PREMIUM BEST』売上不振について

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alanの日本語3rdアルバム『JAPAN PREMIUM BEST & MORE』は、既発の全シングルと新曲4曲のベストアルバムになっているが、売れ行きはふるわない。
参考:「alan」(ウィキペディア)
オリコンによれば、各アルバムの初週売上、累計売上は以下のとおり。
1stアルバム『Voice Of EARTH』 初週 11,056枚/累計 25,025枚
2ndアルバム『my life』 初週 11,748枚/累計 21,065枚
3rdアルバム『JAPAN PREMIUM…』 初週 8,385枚/累計 11,340枚
ちなみに、1stアルバムの発売1か月後、日本で『レッド・クリフ PartII』の上映が始まり、主題歌『久遠の河』(2009/04/08発売)もリリースされた。
この『久遠の河』は、彼女のシングルとしては週間チャート最高3位。同じ中国出身の女性歌手フェイ・ウォン『Eyes On Me』(1999/02/24発売)の週間チャート最高9位を抜いたとして、alan関係者と中国「だけ」では大きな話題になった。
(ただし累計売上では『Eyes On Me』は335,620枚、『久遠の河』は37,740枚。ケタ違いに『Eyes On Me』の方が売れている。1999年当時が「J-POPバブル」だったことと、ファイナル・ファンタジー人気が主因だろう)
『久遠の河』のおかげで、この曲が収録されていない1stアルバム『Voice Of EARTH』は、登場回数15週のロングヒットとなった。それでも累計売上は25,025枚と、J-POPアルバムとしては一般的。
僕のようにalanを2007年デビュー当時から知っているファン以外は、ほとんどが『レッド・クリフ』の主題歌をきっかけにalanを知ったと思われる。その人数が、『Voice Of EARTH』の初週売上と累計売上の差、1.4万枚にあらわれている。
では『Voice Of EARTH』で2.5万人がalanを認知したはずなのに、なぜ2ndアルバムの初週売上が1stの初週売上と同水準なのか。
これはエイベックスの宣伝不足が原因だ。その証拠に2ndアルバムの累計売上は、最終的に2万枚を超えている。『レッド・クリフ』でalanを認知した人が、2ndアルバムの発売を知るのが遅すぎた。
2ndアルバムの初週売上と累計売上の差は、新たにalanを認知した人数とは考えづらい。『レッド・クリフ』のような大きなタイアップがなかったからだ。
では今回のベストアルバムも、現時点の累計が1万枚強にとどまっているのは、まだ発売に気づいていないalanファンが、あと1万人残っているということだろうか。
僕はそうではないと思う。たぶんベストアルバムの売上は、これ以上大きく伸びないだろう。
3rdアルバムの発売前、alanはニコニコ生放送に4週連続で出演したが、その時の入場者数は最大で24,240人強、最終的には12,361人に落ち着いている。僕は4週とも見ていたが、alanファンとしても、正直やや退屈だった。
なので4週目の12,361人は、ほぼコアなalanファンののべ人数(ニコニコ生放送の視聴者数は放送時間中の入場のべ人数なので)と考えていい。
つまり実際にはコアなファンは1万人を切っている。それが3rdアルバムの売上に反映されており、4週間の累計でさえまだ11,340枚にとどまっている。
以上のことから、2ndアルバムと3rdアルバムの間に起こったことは明白だ。コアなalanファンの一部が、ファンをやめつつあるのである。
その多くは、KARAや少女時代など、他の日本以外のアジア地域の女性アイドルに流れていると見るのが妥当だろう。
韓国の国策、日本の大手メディアとの密接な関係もあり、韓国アイドルの露出が圧倒的なのは仕方ない。よほど「こころざしの高い」alanファンでない限り、他のアジア圏の女性歌手に流れるのは、しょせん「流行歌」の世界なのだから、とどめようがない。
エイベックスはようやく、alanを実力派歌手から「となりの女の子」路線に転換している。
やはりエイベックスは、中国人歌手を日本で売ることについて、リスク管理ができていなかったと言わざるをえない。言い換えれば、alanのプロデュース陣に、アーティストとスポーツマンはいたが、ビジネスマンがいなかったということになる。
alanの日本語力の向上をあきらめて、つたない日本語を逆に売りにせざるを得なくなっている。これは以前から僕が指摘しているように、エイベックスのプロデュース陣が日本語力の欠如リスクを甘くみていたせいだ。
また、「愛と平和」や「音楽は国境をこえる」などの「きれいごと」メッセージを、中国人が日本で発信することや、NHKの環境番組『SAVE THE FUTURE』とのタイアップで、中国人が日本で環境保護をうったえることなどの政治的なリスクも、プロデュース陣は軽くみていた。
理想論を語るあまり、現実のリスクに対応できない、そんなエイベックスの芸術家肌、かつ、体育会系のプロモーション活動が、結果的にalanのコアなファンを確実に減らしつつある。
2011/07/31人見記念講堂で開かれるコンサートのチケットは、3rdアルバム先行予約特典で販売したが、まだ完売しておらず、再度「先行予約」が実施される。
流行に敏感に左右される首都圏のファンが確実に減り、コアなファンが地方都市に残るという「ドーナツ化」現象が進んでいる証拠だろう。
これまで、alanのプロモーションは首都圏中心に行われ、西の首都・大阪のファンでさえ不満を持っていた。首都圏ファンの減少は、alanの日本での活動継続にとって大きな問題となる。
矢継ぎ早にシングルを出すことより、1曲ずつていねいに、地方都市も回って宣伝活動していれば、首都圏の人気に左右されない基盤をつくれたかもしれないが、今となっては遅い。
いろいろな意味でリスク管理が不十分なalanのプロモーションが、そろそろ限界にきているのではないか、という感じがする。
以上、素人による無責任な分析でした。