大宅映子曰く「伝統的なカンニングなら、逮捕されたでしょうか?」

大学入試問題をヤフー知恵袋に投稿した事件。
大宅映子がTBSラジオで、なるほどと思わせることを言っていた。ネットではなく、「伝統的な」方法でカンニングした生徒がいたら、逮捕されただろうか?と。
たしかに、カンニングペーパーを忍ばせたりといった「伝統的な」方法でカンニングをした生徒がいたら、もちろん合格取り消しにはなっただろうが、警察に逮捕されることはなかっただろう。
また、これほど連日マスメディアで報道されることもなかっただろう。
携帯電話もヤフー知恵袋も、2011年の今となってはありふれたサービスなのに、それとカンニングが組み合わさるとよほど目新しいのか、今朝もNHKのアナウンサーがIPアドレスが何であるかを、カメラに向かって目をひん向いて、必死で説明していた。
今回、逮捕された彼の行為が偽計業務妨害なら、「伝統的な」カンニングをした生徒も偽計業務妨害の容疑で逮捕できるはずなのに、なぜ彼だけが標的にされたのか。
しかも日本という社会では、逮捕されたら、即、有罪扱い。前科者として見られる。
携帯を股間にはさんで左手でやったという供述も、どこまでが本人の自供で、どこからが取り調べをした警察の発明か分かったものではないが、テレビ局は警察発表をうのみにして、わざわざレポーターにカンニングの状況を再現させることまでする。
「伝統的な」方法でカンニングした生徒と、素人目には目新しく思えるネットを利用した方法でカンニングした生徒とで、これからの人生がまったく変わってくるような差別をする社会が、果たしてまともな社会と言えるだろうか。
カンニングしたなら合格を取り消せばいいだけのことだ。まだ19歳の彼に、人生をやり直すチャンスを与えてはいけないのだろうか。
たまたまカンニングの方法が今までと違っていたからといって、彼の将来を踏みつぶした上に、マスメディアがこぞって興味本位の報道をするような社会が、まともな社会だとはとても思えない。
また、刑法の適用がここまで恣意的な社会が、法治国家と言えるのかどうかも、はなはだ疑問だ。