alanが主題歌を歌う日中合作アニメ『チベット犬物語』情報いろいろ

alan(エイベックス所属、中国四川省美人谷出身の女性歌手)が主題歌とアフレコを担当する、日中合作アニメ『チベット犬物語』の情報がないか検索していたところ、いくつか見つかったのでリンクを張りつつ紹介したい。
2007年の日本デビュー以降、alanのタイアップで最大のものは、言うまでもなくジョン・ウー監督『レッド・クリフ』2部作の連続主題歌担当だ。
『レッド・クリフ Part II』の主題歌『久遠の河』は、alanのデビュー以来最大のヒットとなり、オリコン・デイリーチャート1位という、中国人ポップス歌手としては、中国の歌姫フェイ・ウォンでさえ成し遂げられなかった歴史的な記録となった。
歴史的記録といっても、累計売上枚数は37,740枚と、J-POPシングルとしては平凡な売上枚数で、中国人歌手が日本で活躍する難しさを改めて思い知らされる。
その後、alanのシングル曲のタイアップは、なぜか日本の時代劇映画に集中していて、生活用品などテレビCMでの露出が多いタイアップがなくなってしまった。
いちばん最近のタイアップは、昨日も書いたように、新しくできたばかりのエンタテインメント小説の未発売作品のイメージソングという、時代劇映画以上にマスメディアでの露出が少ないタイアップで、個人的にはかなりがっかりした。
そんな中、今年(2011年)、現段階で一定のマスメディア露出が期待できるタイアップは、唯一、上述の日中合作映画『チベット犬物語』の主題歌なのだ。
以前ここで書いたように、この主題歌の中国語版はすでに中国のウェブサイトでは公開されている。タイトルは『呼喚』。
この主題歌の日本語版も、『チベット犬物語』の日本語版も製作され、日本で発売・公開される予定という情報は入っているのだが、個人的には本当に日本公開されるのか、とっても心配している。
まず見つけたのは、2009/06にフランス・アヌシー市で開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭で、マッドハウスが『チベット犬物語』を初めて公式の場でリリースしたときの記事。
「マッド新作『チベット犬物語』アヌシーで紹介 キャラ原案は浦沢直樹」(アニメ!アニメ!ビズ 2009/06/12)
浦沢直樹氏が自身の作品以外にキャラクターで協力するのは、本作品が初めてということから、日本での公開は有望そうだ。
次に見つけたのが、2010/02/03 13:20~17:00、ホテルモントレ半蔵門「瑠璃の間」で開かれた、「アジア地域におけるコンテンツ産業国際交流事業 専門家交流セミナー『中国におけるアニメーションビジネスの潮流』」の内容を記録したブログ。
経済産業省の関連団体、財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)の主催らしい。
同セミナーのウェブサイト『アニメ!アニメ!ビズ』の紹介ページはこちら。
そして、Fumi Yamazakiさんによる、当日の模様のレポートは以下の4ページ。
「中国におけるアニメーションビジネスの潮流れぽー1:日本製アニメーションの中国展開方策の事例と検証」(株)シンク 代表取締役社長 森祐治さん2010/02/04 Fumi’s Travelblog
「中国におけるアニメーションビジネスの潮流れぽー2:中国アニメーション市場参入のための法則」 Agogo Corporation President & CEO Steven Chingさん2010/02/05 Fumi’s Travelblog
「中国におけるアニメーションビジネスの潮流れぽー3:マッドハウスー海外との取り組みfeaturing『チベット犬物語』」マッドハウス北京 副経理 和泉将一さん2010/02/05 Fumi’s Travelblog
「中国におけるアニメーションビジネスの潮流れぽー4:パネルディスカッション『中国におけるアニメーションビジネス戦略』」2010/02/05 Fumi’s Travelblog
マッドハウスによる『チベット犬物語』の制作過程については、最後の2ページに詳しい。
この『チベット犬物語』は、小原和夫氏が原作のベストセラー『チベット犬』が面白く、日本との合作を増やしたいという意向を持っていたところ、マッドハウスの丸山正雄氏が、チベット大好き、犬も好きということで、やろうということになったらしい。
契約は2007年で、2008年にどうやらこの映画のためにマッドハウス北京を立ち上げ、小原和夫氏が総経理とり、同じ年に、チベット民族という少数民族ネタにもかかわらず、中国政府の許可証が例外的に降りたとのこと。
このセミナーについてはTwitterにもコメントが上がっていた。
funatic_airline氏のTwitter 2010/02/03
このつぶやきが、個人的な情熱で日中合作に踏み切ったために、マッドハウスが大きな赤字を被った、という意味でなければ良いのだが。
そして、同解釈すればいいのか分からない、マッドハウス創立者、丸山正雄氏ツイートがこちら。
MasaoMaruyama氏のTwitter 2010/10/31
このつぶやきによると『チベット犬物語』のダビングは完成しているとのこと。
アニメの製作工程におけるダビングとは、すでにアフレコが完成していて、そこにBGMや効果音を加える作業のことなので、じゃあ2010/12にalanが北京でメイドラムのアフレコに挑戦した、というニュースは何だったのか、ということになってしまう。
結局ネット上の情報では、マッドハウスと中国の合作アニメ映画『チベット犬物語』が今年2011年に公開されるのか不明だ。
ただ、2011年夏だとすると、ジブリ作品『コクリコ坂から』や、『鋼の錬金術師』、『劇場版 NARUTO』が公開、ディズニーの3Dアニメ『カーズ2』も公開されるらしい。
ますます、日中合作アニメ映画『チベット犬物語』なんて、誰が観に行くんだろうかと思ってしまう。