日本人が絶対に欧米人になれない実証例

今回は、トンデモ記事ではない日経ビジネスオンラインの記事について。ただし、お決まりの、アングロサクソン万歳!パターンのコラム。
『日本人を外国人はどう見ているか? 礼儀正しいだけでは何も伝わらない』河合江理子(日経ビジネスオンライン2011/01/11)
このコラムで言っている「外国人」とは、当然のごとく欧米人を指している。
そもそも、そういう偏った価値観をどうにかした方がいいと思うのだが、この種の「アングロサクソン万歳!」の書き手にそんなことを言っても始まらないので、とりあえず置いておく。
欧米人から見て日本人会社員が、このコラムに書かれてあるように見えるのは、おそらくその通りなので細かく取り上げない。結論だけを引用しておく。
「『自分の意見を言う』『反対意見を述べることを恐れない』『上下関係にあまり気を使わない』『わからないことは聞く』『コンセンサスを重視しない』『相手の目を見て話す』『原稿の棒読みをしない』といった、日本のスタンダードとは異なる言動をとらねばならない。 これにはかなりの努力が必要である。 しかし日本パッシングやナッシングを避け、国際社会で生き残るためには、ぜひ身につけてもらいたいものである。」
欧米人とビジネスするとき、なぜ日本人が一方的に欧米人の言動に合わせなければいけないのか、書き手はまずその理由を示すべきだと思うが、海外留学生活の長い書き手にそんなことを言ってもムダだ。
この手のコラムは、日経に限らず、さまざまなビジネス誌に昔から一つのパターンとして書き続けられている。僕自身も以前はこのパターンの文章を、この「愛と苦悩の日記」にたくさん書いた。
それだけ多くの人が、飽きもせず書き続けるということは、いつまでたっても日本人のビジネス上の言動が欧米化されないことの何よりの証拠だ。
身も蓋もない言い方をすれば、この手のコラムは書いてもムダ。日本人会社員の行動パターンは決して変わらない、ということになる。
それは、逆に、このコラムの筆者のように、欧米人的な行動パターンを完全に身につけていて、そうでない日本人に対して、「ぜひ身につけてもらいたいものである」な~んて上から目線でものが言えるような人物が、純日本的な共同体に入ったらどうなるかの実例を見ればわかる。
その実例とは、雅子さまのことだ。
多くを語るまい。日本的行動様式と「欧米的」行動様式の間には、これだけ深い溝があるのだから、いつまでたっても日本人会社員の言動が「欧米化」しないのは当然である。
偶然ではあるが、同じ日経ビジネスオンラインの今日の小田嶋氏のコラムが、同じテーマで非常に参考になる。こちらは例によって痛快!
『内向きな若者じゃダメですか?』小田嶋隆(日経ビジネスオンライン 2011/01/21)