alan、成都双流国際空港スタッフのチベット族差別にプンプン!

alanはどうやら、浙江衛星テレビの年越しカウントダウン・ライブに出演後、そのまま実家のある成都に向かったようだ。
そして、両親を連れて、プロデューサーの菊池一仁氏、中国側のA&Rの中山邦夫氏とも合流して、2011/01/05現在、タイの旅行を楽しんでいるらしい。
(※「A&R」の意味についてはウィキペディアを参照のこと)
2010年末にかけて、かなりハードな日程だったようなので、alanは久しぶりに両親との旅行を楽しんでいることだろう。
ただ、中国国内からタイへ旅立つとき、搭乗手続きの際に相当不愉快なことがあったようだ。めったに怒ることのないalanが、中国ツイッター(新浪微博)でこんなことを書いている。
「今日(中国)国内で搭乗手続きをしたとき、とても調和に反することに出くわしました。人の忍耐にも限度というものがあります。どうして私がチベット族だからといって検査をうけなきゃいけないの。今回の一度じゃないんですよ。私は中国人じゃないっていうの?ふだんなら我慢できたけど、今日は家族を連れて来てたの!!みんなと同じ待遇を受けちゃいけないってこと?こういう人たちは本当にダメ!恥を知りなさい!」(2011/01/05 00:28)
(※ちなみに「調和に反する」と訳したのは「不和諧」。「和諧」は中国政府が重視する多民族調和社会という方針で、alanは政府の方針に反しているとして空港の地上職員を非難している。ネットスラングでは「和諧」は「検閲」とか「検閲によってネットへの書込みが削除されること」を示す)
僕が個人的に初めて知ったのは、alanがチベット族ということで嫌な目にあったのは、今回が初めてではないということ。今までにも何度か同じような経験をしているようだ。
alanは日本に滞在する中国人歌手として、「異邦人」の孤独感を味わっているだけでなく、中国国内でもチベット族として「異邦人」の疎外感を味わっているということを、認識しておく必要がありそうだ。
このつぶやきだけでは気持ちがおさまらなかったようで、さらにalanはつぶやいている。
「中華民族56民族は一つの大きな家庭で、みんな一つの家族の兄弟姉妹、私が勉強した教科書にはこう書いてありました。成都双流国際空港の某地上スタッフ2人はよくよく勉強してほしいです、—-それから、顧客の同意のない状況で、手荷物のバッグのセーフティー・チェックをするなんて、あなたたちには私のプライベートを広げて見る権利はないでしょ、顧客のプライバシーを尊重してほしいです。。。P.S.私が行っているのはこの2人のことだけで、一般論ではありません」(2011/01/05 00:47)
このつぶやきに対して、エイベックス・チャイナのA&Rの中山邦夫さんは、「まあまあ腹を立てないで、よくあることだから」となだめたが、alanの怒りはなかなかおさまらず、次のようなつぶやきが続く。
「だってそうだと思わない?私たちは何度か同じ目にあってるのよ、相手の態度が良ければ私たちだって強力するのに、でしょ、邦夫兄貴!」(2011/01/05 00:49)
これに対して、いかにもポジティブ指向の中山邦夫氏らしい返答が続く。
「確かに!でもああいう場所はとても厳しいから特別じゃない?君の気持ちはよく分かる。僕も悲観的になることもある!でもあんなのは一時的な怒りだけで、怒りがおさまったらまたもとの楽観的な気持ちにもどるのが良いんじゃないかな」(2011/01/05 01:07)
この一連のやりとりを読んで思ったのは、alanが過去3年間、日本で芸能活動をしていて、おそらくここまであからさまな差別は受けたことがないのでは?ということだ。
そして、中国はこの飛行場の地上勤務スタッフのように、あからさまに少数民族であるチベット族を差別するだけ、まだ問題が表面化して良いのではないか。
日本における差別は、多くの場合、差別される側に気づかれないように、言質を取られないように、暗黙のうちに行われる。
正面きって、「あなたは中国人だから今後はこの番組に出演するオファーは出せない」などと言う社員は、日本のテレビ局、ラジオ局、雑誌社にはいないはずだ。
中国人はどうも使いづらいなぁと感じた社員は、理由をはっきりと気づかれないように、いつの間にかオファーをこっそりフェイドアウトさせるようなやり方で、alanの仕事を切るに違いない。
問題は、alan自身や、日本側でalanを担当しているエイベックスのスタッフが、そういった日本人のより巧妙な中国人差別をしっかり認識しているかどうかだ。
それを認識していなければ、知名度の向上につながるような、良質な仕事のオファーが取れないのは、alanが中国人だからではなく、スタッフのやる気が足りないから、ポジティブさが足りないから、などなど、全く見当はずれな精神論におちいるおそれがある。
まさか日本側のalanのスタッフが、alanに良いオファーがなかなか来ないのは、alanが中国人であることが最大の原因だと気づいていないはずがないと思いたい。
また、alanが『レッドクリフ』主題歌に抜擢されたのは、監督が中国人のジョン・ウーだからこその幸運だったということに、気づいていないはずがないと思いたい。
そう思いたいのだが、大丈夫だろうか…。意外に素朴な精神論を脱していないような気もするのだが…。