alanの雑誌記事日本語訳(中国『YOHO潮流』2010年12月号)

中国大陸の『YOHO潮流』という雑誌の2010/12号に掲載された、alanの記事(見開き2ページの2ページ目部分)を日本語訳してみる。いつもながら、こなれていない硬い訳で申し訳ない(汗)
エイベックス・チャイナの公式サイトにも、この記事はどうやら引用されていたようだが、alanはやはりオーディション番組でデビューする歌手たちと、大学で音楽の専門教育を受けた自分との違いを意識しているようだ。
ただ、alan本人もすでに認識しているように、J-POP歌手は決して芸術家や専門家ではない。純然たる商業音楽の歌い手であり、身も蓋もない言い方をすれば、売上枚数がすべての世界で生き延びなければならない歌手だ。
中国大陸では、才能のある歌手は、CDが何百万枚も売れなくても、才能が認められれば、コンサートなどの活動で収益があがり、レコード会社との契約も継続できるが、日本ではまずCDや音楽ダウンロードの売上が第一の評価項目になる。
そのことをalan自身がすでに完全に理解していると思いたいのだが…。
では雑誌の記事の日本語訳のはじまりはじまり。
4曲目の映画主題歌
10月16日、佐藤純彌監督、大沢たかお、北大路欣也、伊武雅刀等が出演し、幕末日本の戦乱を主な背景とする映画『桜田門外ノ変』が、総製作費10億円におよぶ年末大作として、日本全国の映画館で公開され、主題歌はalanの歌唱によるもので、彼女が2007年にエイベックスと契約して以来4曲目の映画主題歌となり、まさに映画人の賞賛をうけるミュージシャンとして次第に認められつつある。
alanの14枚目の日本語シングル『悲しみは雪に眠る』も同時に発売され、このシングルは人の心の琴線にふれる美しい歌声の延長線上にあるが、その3か月前に発売された、同じく時代劇映画『必死剣鳥刺し』の主題歌である13枚目のシングル『風に向かう花』と異なるところは、今回のシングル『悲しみは雪に眠る』は味わい深いフォークソング風のメロディをメインにしいる点で、軌を一にする点は、彼女の深い感情の表現と魂を動かす編曲によって曲全体のスケールが失われていない点であり、これももの悲しさを基調とする『桜田門外ノ変』によくマッチしている。
かつて入選を拒絶した学院出身者
alanはもともと解放軍芸術学院の大学生で、在校中にエイベックスに見出されて日本へ行き活躍しているが、この話になると、alanはとくに思いが深いようだ。「あのころ特に歌うのが好きで、青春歌唱大会にも参加したことがあります。最初に参加したのは大学一年生のときで、結局CCTVホールに入るまでにはおよばず落選してしまいました。先生は、まだ一年生になったばかりで大会に参加して、万が一入選したら、まだ大学に通い続けたいと思うかい?と言いました。その後、大学三年生の時にまた参加しましたが、結果はまた落選でした。でもその後エイベックスのオーディションで、日本へわたって活動したいかどうか聞かれて、当時は冗談のつもりで、OKですと言いました。それで日本に行くことになったんです」
alanは自分がどういう道を進むべきかをよく知っているタイプの女性で、当時いちばんホットだった「超級女声」コンテストでさえ、彼女には拒絶された。このことを話題にすると、彼女は思い出しながら語った。「私は超級女声のようなタイプのコンテストは、こんなに長い期間専門的な音楽教育を受けてきた私には、あまり合っていないと思ったんです……たとえスターになって成功しても、本当の意味での芸術家、あるいは歌唱家になることはできませんから……」でも彼女は次のことを認めてもいる。「それは当時の私の考え方というだけのことで、いまは超級女声で選ばれてデビューした歌手たちは実際にはとても優秀だと思います、行く道は違うかもしれませんが」
日本生活で新たな変化へ勇敢な試み
alanの日本での生活は、じっさいにはとても私たちが想像するほど良いものではない、「私の日本での生活はずっと一人きりで、日本に行ったばかりの頃は、毎日仕事は充実していましたが、部屋に帰るのが恐い感じでした。というのは部屋に着くと一人きりで、ネットにつないで、ぼーっとして、何をすればいいか分からなくて、私は負けず嫌いなので、両親に電話をしてそういうことを話すつもりもありませんでしたから、そのころは何度も泣いたり、いつも友達に電話をしていました。それから少しずつ生活環境になじんできて、日本でも、中国でも、知り合いも多くなって、徐々に良くなってきました。中華圏の友達がほしいんですが、環境が限られていますから、思うようにはいきません」さらに悩ましいのは、彼女が中国人だとわかると、少し見下すような日本人がいることだ。「私は内心、中国人で何が悪いのと思って、じっさい、機嫌が悪くなります」
でもalanは自分の努力によって日本の音楽界で認められ、新しいイメージに変えようと努力しているところだ。今回の新しい映画の主題歌では、彼女は初めて髪を短くしてでPVを撮影し、水晶玉の中の少女を演じ、いきいきと冬の日の感傷と期待を歌で表現し、画面の中に降る雪と見事にマッチして、alanは今までに増して楚々として感動的だ。今回彼女は長い髪をばっさりと切って、あかぬけた都会のファッションリーダーに変身し、さっぱりして自由な印象はイメージチェンジの過渡期にある彼女自身にさらにぴったりしている。この種のいわば少し愛らしいファッションも今後の音楽作品で彼女は打ち破るだろうと思われる。