mixi(ミクシィ)がTwitter(ツイッター)連携機能でも検閲実施中

日本のソーシャルネットワーキングサービス「ミクシィ(mixi)」には、ツイッター(Twitter)と同じような、短いつぶやきを投稿する「ボイス」という機能がある。
「ボイス」と聞くと英会話教室のNOVAにあった、チケット制の自由会話の授業を思い出してしまうのだが、それはどうでもいいとして、このミクシィの「ボイス」はツイッター(Twitter)と連携できるようになっている。
Twitter(ツイッター)側でつぶやいた内容のうち、@マークをつけてTwitter上の誰かあてにつぶやいたものや、RTをつけてTwitter上の誰かのつぶやきを引用したものを除いて、自動的にミクシィ(mixi)のボイスにも同時に投稿されるという機能だ。
機能の存在は知っていたのだが、2010/11/11にふと気が向いて、この連携設定をしてみた。
すると、連携初日は、Twitter(ツイッター)側でつぶやいたことが、ちゃんとmixi(ミクシィ)側に反映されたのだが、翌日から全く反映されていないことに気づいた。
「これはテストです」のようなシンプルな内容をつぶやいても、mixi(ミクシィ)側には全く反映されない。
そこでふと思い当たったのは、Twitter(ツイッター)側で以下のようにつぶやいたことだ。
「自分のミクシィとTwitterを連携させて、ふと思ったんですが、Twitterよりミクシィの方が検閲が厳しいので、ミクシィなら確実に削除されそうなことを、Twitterでつぶやいてみるというのも、面白いかもしれません (^_^; #mixi」
ただ、僕は決してmixi(ミクシィ)で検閲されそうな内容を、Twitter(ツイッター)側でつぶやいたことはない。
でも、僕が連携設定しているにもかかわらず、mixi(ミクシィ)側でその連携をひそかに無効にされてしまっていることは明らかだ。
mixi(ミクシィ)が僕に対してピンポイントでTwitter(ツイッター)との連携サービスを無効にしている原因を考えてみた。
上記のようにmixi(ミクシィ)の検閲の厳しさについて批判的なことをTwitter(ツイッター)側でつぶやいたことか、いつも中国に関する「好意的な」つぶやきが多いことくらいしか思い当たらない。
たったこれくらいのことで、個別ユーザに対してピンポイントで機能の一部を、事前の通告なしに勝手にオフにしてしまうミクシィ(mixi)という会社は、企業の社会的責任を「事なかれ主義」と誤解しているのだろう。
ミクシィ(mixi)の内部では、他の無数の利用者と同じく、僕も単なる一人の利用者なのだから、なんの事前通告もなく、こっそり機能を無効にするなどというのは、まともなやり方とは思えない。
レッシグ教授が10年以上前に危惧していたことが、確実に現実になりつつあるようだ。
最初はマスメディアに対する草の根メディアとして、良くも悪くも言論の自由を全面的に享受できた「インターネット」という媒体が、意図的に自由を制限されつつある。
それも、サービス提供業者がおおっぴらに通知した上で言論の制限するのではなく、陰でこっそりとプログラムの設定を変更して、僕のように、気づいたらミクシィ(mixi)とツイッター(Twitter)が連携していなかった、といったように、プログラム・コードによる統制を少しずつ強めている。
たぶんプログラム・コードを少しずついじって、規制を強化するやり方だと、規制している企業の側も、日本国憲法で保証されている言論の自由を制限しているという「良心の呵責」を、あまり感じなくてすむ。
所詮ミクシィ(mixi)のような株式会社は、株主のことだけを考えてビジネスをやっているわけで、自社が運営するサービス内で、株主や社会から非難されそうな事件は起こってほしくない。
そうした「事なかれ主義」から、こっそりと特定のユーザをピンポイントで狙って、プログラム・コードの中に規制を仕込んでいっているのだろう。
これじゃ、やってることは中国政府と変わりないような気がする。
あちらは一党独裁の政治体制の維持が動機であり、こちらは株主に株を売却されないことが動機であるという違いはあるけれど、結果としてやっていることは同じだ。
インターネットをこのように、サイレントに、密かにプログラム・コードをいじることで規制を強化して、より「清潔な」ものにしていくのは、結局インターネットという媒体の最大の利点を自己否定していることになる。
その先に待っているのは、インターネットも従来の旧メディアと同じような、清潔すぎて退屈で、どのサービスも横並びの金太郎飴状態になり、利用者からそっぽを向かれるという事態だろう。
その時には、また新しい技術にもとづいて、新しいコミュニケーションの方式が生まれるかもしれない。
いずれにせよ、ミクシィ(mixi)がやっているような陰湿な検閲は、以前にもここに書いたけれど、自分で自分の首を絞めているだけで、確実に死がおとずれることになるだろうなぁ。