「センカクモグラを守る会」って冗談なんですよね

今日いちばん笑ったのは、「センカクモグラを守る会」設立会見を取り上げた産経新聞の記事。
『【集う】「センカクモグラを守る会」設立会見(7日、東京・霞が関の環境省)』(産経新聞 2010/10/26 07:51)
喜多由浩という記者が、これは尖閣諸島に上陸する名案だ、日本人を覚醒させる突破口になるだろうかと絶賛しているのだが、何を考えているのか。
この「センカクモグラを守る会」の発起人の一人である、アルピニストの野口健は「これが『日本の領土内』で起きている問題だ。竹島のようになってからでは遅い」と、設立会見の場でしゃべってしまっているではないか。
本当にこの「センカクモグラを守る会」が、日本が尖閣諸島を実効支配する足がかりを作るための「名案」なら、発起人たちは徹頭徹尾、領土問題など存在しないかのように振る舞い、純粋に絶滅の危機にさらされている生物を調査する科学的目的による上陸でだという演技を続けなければならない。
それでこそ、対中国の強かな市民レベルの行動と言える。
それを設立会見で、一部の記者から「政治的意味があるのか」と質問されて、早速ネタばらししてしまった野口健は、やはり救いようのないほど素朴な人物であるようだ。
野口健という人物のおめでたさには、完全に失望した。素晴らしいアルピニストであり、山の環境保護活動家としての野口健に対する尊敬の念は、この記事で完全に吹っ飛んだ。
喜多由浩という産経新聞の記者も、逆に売国奴と罵られても仕方ないだろう。野口健がうっかりばらしてしまったネタを、記事にすることでさらに拡散させておきながら、「なるほどこれは『アイデア』ではないか」と賞賛するという、完全に矛盾したことをやっている。
それでいて、その矛盾に全く気付いている様子がない。こちらも救いようのない素朴な人物である。
この程度の人物が産経新聞で右寄りのことを書き立てている限り、日本の平和は安泰だよ、まったく。
念のために書いておくと、僕個人は「センカクモグラを守る会」に賛同しているわけでは全くないので、野口健が見事にボロを出してくれたことは、感謝に耐えない。
また、右翼言説をになう産経新聞の記者が、かくもおめでたい人物であることも、感謝に耐えない。