日本年金機構とNTTグループの癒着:役人を叩いてこわす

日本年金機構の職員が、NTTソルコの営業担当部長に、年金記録照合システムの入札情報を漏らしたとして、逮捕されたニュース。
「入札情報漏えい:容疑の年金機構職員らを逮捕 警視庁」(毎日新聞 2010/10/14 20:44)
TBS『サンデーモーニング』で岸井成格氏が話していたことだが、当時の厚労相が「最後の一件まで照合する!」と国民に向かって約束したものの、社会保険庁の職員たちは、そんなことが絶対に無理だと分かっていたらしい。
達成不可能な目標を、組織のトップがリップサービスでぶち上げてしまったせいで、組織全体の意欲が削がれ、百億単位のムダな仕事が発生し、税金もムダに使われる。一方、国民向けに「最後の一件まで」と宣言した厚労相は拍手喝采される。
その一つの帰結が、今回の年金記録照合システムに関する不正だとすると、政治家のポピュリズムに乗せられて、カッコいいことを言う政治家を賞賛しつつ、常套句のようにお役人をたたき続けても、国民として何一つ得るものがない気がする。
お役人をたたき続ければ、優秀な人間ほど公務員になりたがらなくなり、安定雇用にしがみつきたい人間がお役人を目指すようになるだけ。
今回のような問題が起こるたびに、脊髄反射のように役人をたたいて溜飲を下げるのは、単なる思考停止以外の何物でもないので、いい加減にした方が良さそうだ。