劉暁波氏ノーベル平和賞受賞についての中国外交部声明

ノーベル平和賞は中国の民主活動家・劉暁波氏が受賞した。外国メディアをブロックして、しばらく沈黙していた中国外交部は、こんな声明を出したようだ。
「外交部:诺委会授予刘晓波和平奖是对该奖的亵渎(外交部:ノーベル委員会は劉暁波に平和賞を与えることで同賞を冒涜している)」(中国新聞網より)
以下に本文をざっと翻訳してみる。
外交部スポークスパーソンの馬朝旭は8日、ノーベル委員会が今年のノーベル平和賞を劉暁波に与えてことについて、完全に同賞の主旨に反するものであり、平和賞に対する冒涜であると表明した。
ノーベル委員会は8日、今年の平和賞を中国の「異見人士」劉暁波に平和賞を与えた。馬朝旭はこれに関して質問され、次のように答えた。ノーベル平和賞は「民族和睦を促進し、各国の友好を増進し、武装解除を推進するとともに和平会議を招集し宣伝するために努力した人」に授けられるべきもので、これこそノーベルの遺志である。劉暁波は中国の法律に触れたことで中国の司法機関により収監の処罰を受けており、その行動はノーベル平和賞の主旨に反している。ノーベル委員会が平和賞をこのような人物に与えるのは、完全に同賞の主旨に違反しており、平和賞に対する冒涜である。
馬朝旭は劉暁波の受賞が中国とノルウェーの関係に影響するかどうか質問され、次のように答えた。数年来、中国とノルウェーの関係は一貫して良好に発展してきており、このことは両国と両国の人民の根本的な利益となっている。ノーベル委員会が劉暁波に賞を与え、ノーベル平和賞の主旨に背いたことは、中国とノルウェーの関係に損害をもたらすだろう。
(誤訳があればご指摘を)
ちなみにこのニュースを中国大陸のツイッターに似たサービス「新浪微博」で早速つぶやいた、香港の鳳凰衛星テレビの女性キャスター竹幼婷(チュー・ヨウティン)さんのそのつぶやきは、いわゆる「和諧」(=中国のネット・スラングで管理人に削除されること)されてしまった。
竹さんは、journalrenというアカウント名で「太牛了,还真是刘那个晓呀嘛波。(すごい!これ本当にあの劉暁波ですね)」とつぶやいた人を、Twitter(ツイッター)で言うところのリツイートしたのだが、このリツイート元のつぶやきも削除されてしまっている。
このjournalren氏のつぶやきは、管理人による削除を避けるためにかなり凝っている。
「劉暁波」の3文字をバラバラにして、「劉」と「暁」の間に「那个(=あの)」、「暁」と「波」の間に「呀嘛(=どちらも感嘆詞で特に意味はない)」をはさんでいる。
それでも管理人の目について削除されてしまったくらいだから、メディアを監視している中国政府が、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞について、いかに神経質になってメディアこコントロールしているかがよく分かる。