学校教師の失言をいちいち全国ネットで非難する愚

学校の教師が教室の中でぽろっと発言したことを、全国ネットのニュースが報道して、いわば「市中引き回しの刑」にするのが、果たして正しいことなのか、はなはだ疑問だ。
例えば今日は、「宿題出さな、殺すぞ!」と発言した25歳の教師が、全国ネットのニュース番組で報道されている。
関西弁でこの文脈で言われる「殺すぞ!」というのは、「しばくぞ(=叩くぞ)」とほぼ同じ意味で、本当に殺すという意味は全くない。
同じ意味の、より洗練された(?)言い回しとして、「頭かち割って脳みそかき回したろか~」というものがある。いずれも吉本新喜劇を見慣れている人間にとっては、むしろ笑わせるための表現だ。
おそらく保護者が過剰反応したか、学校側が保護者からのクレームに過剰反応したのだろう。
もしも学校がある程度教師の利害を代表しないなら、学校教師は学校からも保護者からも生徒からも避難される一方で、孤立無援、四面楚歌ではないか。
こんな下らない「市中引き回しの刑」を続けていれば、そのうち学校教師を目指そうという大学生がいなくなり、かえって教育水準の低下を招くことになるだろう。
学校教師の言葉尻をとらえて、全国ネットで吊るし上げるなど、子供たちの教育水準を維持するためには、逆に百害あって一利なしだ。